中小企業診断士試験 合格体験記 〜会計知識を持つ社会人の場合〜③(2次試験)

(2)2次試験

※“”内は略称。正式名称は本タイトル①参照

①勉強開始前にやったこと
・自己採点の結果、ぎりぎり合格点だったので、慌てて2次試験の情報収集を始めた。
・”一発道場”を見て、過去問を解いて”ふぞろい”で自己採点するのがベーシックな学習方法であること、細かい知識は1次試験ほど問われないこと、丁寧にPDCAを回しながら過去問を解くことが重要であること、中小企業診断士試験ならではの解答フォーマットがあること、沼にはまるとなかなか受からなくなること、などを理解した。
・合格までの距離を自己分析すると、細かい知識は問われないとはいえ、事例Ⅰ~Ⅲの知識が不足していること、事例Ⅳは合格レベルに達していることが見えてきた。
・仕事の状況も踏まえて筆記試験までに確保できる時間は105時間程度。これは厳守すると決め、最初の10時間で知識を補充し、その後の95時間で、振り返りに時間をかけながら過去問を5年分解くことにした。
・計画立案後に書店に足を運び、知識補充用に”全知識”、自己採点用に”ふぞろい”を購入。また、2次試験の解き方の型を身に付けるため、”まとめシート流2次対策”をKindleで購入。さらに後日、セカンドオピニオンの把握と、”ふぞろい”の事例Ⅳの解説が不親切だったことから”TAC過去問”を購入。
・事例Ⅰ~Ⅲで160点、事例Ⅳで80点を獲得し、合格点到達をターゲット設定。1次試験と異なり、科目合格がないため、事例Ⅰ~Ⅲは大けがせず、事例Ⅳで稼ぐ方針とし、事例Ⅳもほかの科目並みに対策することに決定。
②具体的な対策
・知識補充:”全知識”を3周し、頭に入っていなかった知識はノートに整理。
・過去問演習:まずコンビニのマルチコピー機を使って、過去問をなるべく本試験と同じような形式でプリントアウト。
次に”まとめシート流2次対策”を読み※、80分をどう使って問題を解くかを問題用紙の表紙に書き込んだ上で問題を解く。
その後”ふぞろい”を使って自己採点し、何が高得点答案との差で、要素に抜け漏れがある場合は、自分がその要素をなぜ書けなかったか、どうすれば書けるようになるのかをノートに整理する。合わせて”TAC過去問”で大手予備校の着眼点を学ぶ。
毎回課題を丁寧に整理し、次の問題を解くときに、”まとめシート流2次対策”を再読して問題の解き方を整理した上で、過去の演習でできなかったポイントをクリアするための対策を問題用紙の表紙に記載してから問題を解き、”ふぞろい”で自己採点と高得点答案の差異分析、”TAC過去問”で着眼点を学ぶ、というPDCAを丁寧に回した。
※”まとめシート流2次対策”は事例Ⅰ~Ⅲのみを対象にしているため、事例Ⅳではこのプロセスはパス。
③合格した時の感想
・結果的に事例Ⅰ~Ⅲは想定以上の得点を取ることができた(事例Ⅰ68点、事例Ⅱ 56点、事例Ⅲ 67点)。過去問は5年分(3年分2周、2年分1周)しか解いていないので、演習が多い方ではないと思うが、一定の成果を残せたのは、PDCAを丁寧に回したことが要因だと思う。つかみどころのない試験だと言われるし、私もそう思うが、与件文1st、社長の想いに寄り添うなどの”中小企業診断士試験の型”に加え、文章の読みやすさが問われる。
・事例Ⅳは、正直過去問だけで安定的な得点が取れるようになるのか、というと心もとない。経営分析とCVP分析、意思決定会計が毎年のように出題されるが、基礎をきっちり固めない限り対応が難しいように感じる。やはり、「事例Ⅳを制する者は中小企業診断士を制する」のであり、会計的な素養を持った方は、圧倒的なアドバンテージがあるというのが率直な感想である。
・口述試験対策にもなるので、試験後の再現答案は簡単でもいいので作っておいた方がよい。但し、再現答案を作るための準備に追われて、解答作成の時間が減ってしまうと本末転倒。試験時間中は解答作成のみに集中すること。
④口述試験対策
・ほぼ合格する試験だと聞いていたが、一応準備をした。具体的には与件文の読み込み、再現答案の確認、”LEC口述”、”TAC口述”の読み込み、受験生支援機関(一発合格道場、タキプロなど)での模擬面接受講などの対策を実施。
・試験中は黙らなければ合格できると聞いていたので、当日はその点のみ留意した。

(3)勉強時間以外にやったこと

①ブログ・SNS
・中小企業診断士一発合格道場、タキプロ、ふぞろいな合格答案、TAC・LECの中小企業診断士試験のTwitterをフォローし、更新情報を随時チェック
②Youtube
・4.(3)で挙げたYoutubeチャンネルを家事や入浴中などに流し聞き。

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