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失敗学 見るだけノート 畑村祥太郎

第一章 失敗の捉え方を見直す
失敗とは、人間がかかわって一つの行為を行った時、望ましくない、よきせぬ結果が生じること
失敗と正しく向きあえないと成長のチャンスを失う
自らの失敗から目を背けて、隠そう、逃れようとすると、次の失敗、そしてさらに大きな失敗につながりかねません。
産業実習、手づくり授業
危機意識は徐々に薄れていくもの
成功話より失敗話のが魅力がある

第二章 失敗を分類し分析する
良い失敗……意欲的に取り組んでいる時、新しいものに遭遇した際の失敗は良い失敗。教訓を成長の糧にして、次の機会に活かせる。
悪い失敗……不注意、ケアレスミス。本来できることを怠った結果起こる失敗のため、何か新しいことを学んで成長につなげることはできません。
失敗を知識化する3つのポイント ①話をよくきく②当事者の話を否定しない③具体的な情報を記述
失敗の隠ぺいは致命傷につながる
チェルノブイリ原発事故での原因の隠ぺい
現地現物現人

第三章 失敗を創造につなげる
試行錯誤で大成功をつかむ
有田焼の成功は時代のニーズに応え続けたこと
日本には千三つとう言葉があります。賭けに勝つ確率を見積もった時、せいぜい千に三つくたいという意味です。

第四章 創造的思考を鍛える
思い付きノートの活用
アイデアだし、仮説立証、アイデアの洗練と発展、壁打ちで客観性、思考展開
創造的思考が、チャレンジ精神を養う

第五章 組織に活かす失敗学
リーダーの心がけで失敗は1/3になる
ペーパーテストで好成績でミスが少ない人を評価すると、同質性が高くなり、内部の論理を重視するようになる。パターン認識には強いが、正解がはっきりしない時代には弱い。
責任追及の前に、原因究明を。
工学用語としての、コンプライアンスとは、物の柔らかさ、柔軟性を表しています。
潜んでいる失敗を含み損としてとらえる。
組織や社会でも記憶の減衰は起こってしまいます。
組織は30年、社会なら60年で記憶を失うと考えられています。
メンバーの入れ替わり。
何のためにを意識し続ける
想定外は失敗の言い訳にならない
想定とは、考える範囲を決めることなので、想定外の問題が起きた場合には、その範囲の決め方が悪かったということになります。したがって想定外は責任を逃れられる理由にはならないのです。
とはいえ、想定外のことは絶対に起きないわけではなく、まれに起こります。そのいざというときのために、想定外のことを考えておくこと自体は必要です。想定外のことも起きるという心構えがある組織と、想定外のことは起こらないという前提の組織には大きな違いが生まれます。
経験+新しい知識の吸収=本当のベテラン
多すぎる会議は失敗体質を作る 会議は審議して決めたという既成事実づくりが目的になっていることが多い。

第六章 事例から学ぶ失敗の教訓
失敗には30年の法則が存在する
ある時起こった事故や失敗とほとんどおなじようなものが30年後に再び繰り返されるということ
2004年六本木ヒルズ回転ドアに挟まれ6歳児死亡。1975年にも同様。
人材の入れ替わりが起きると失敗に関する知見が薄れる
企業には、萌芽期、発展期、成熟期、衰退期がある。
成熟期を迎える企業が気を付けないといけないのが局所最適、全体最悪です。
考えずに真似をするのは失敗を招く(福島震災、アメリカトルネード対策で地下に非常電源配置。日本は津波のリスクあるが、真似して地下に配置で電源喪失)

第七章 失敗学を活用して新時代を生き抜く
最近目立つのは、成功確率が高い道より、自分が歩みたい道
変化するのは難しいこと、しかし、動かないことが大きなリスクになる
情報過多の時代こそ3つの現が重要

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