見出し画像

やらかした時にどうするか 畑村洋太郎

第一章 取り返しのつかない失敗を乗り越える
大きな失敗をしたときの対処法として、最優先で取り組むべきなのは「うつ状態にならないようにすること」と「うつ状態になってしまったら、できるだけ早く脱して、気力と体力を回復し、普段の精神状態に戻ること」です。
根が真面目は人ほど、大きな失敗をしたとき、自分一人を悪者にしてしまう傾向があります。
「おいしいものを食べる」ことで心身に活力を得る。
人間とは弱さを持った存在です。
人間には回復力が備わっています。



第二章 自分の頭でちゃんと考える
東電福島原発事故から見えてくるもの なぜ非常用ディーゼル発電機は浸水したのか ハリケーン・トルネード対策で地下に配置 日本にはハリケーンはない
日本人は完成品の模倣や改善が得意のため、そのまま真似ることをしやすい
誰かが失敗してひどい目にあった体験談を正しい知識と共に聞くこと。人が失敗した話というのは、ひとが成功した話よりもずっと強烈に聞き手の記憶に残るものなのです。
失敗で生まれた受け入れる素地で体験的知識を得る。
自分が失敗した時には、回復に努めます。
他人が失敗した時には、学習に努めます。



第三章 失敗と上手に付き合う
良い失敗 個人が未知なるものに遭遇して起きた失敗
悪い失敗 不注意、判断ミス
今も昔も失敗は誰からも嫌われるものであり、誰もができれば目をそらしたくないという意識を持っています。そして人間にとって、見たくないものは見えない者と同じなのです。
たとえどんなに小さな失敗であっても、そのひとつひとつときちんと向き合って、真の原因を解明していく。



第四章 創造的思考で新たな価値を生み出す
失敗学でアイデアがより多く閃く分だけ、クリエイティブな活動に取り組む機会が増える
創造的思考 こんなことに困っているという課題を解決するパターン、これをやりたいという目標に近づいていくパターン
ストーリーを持たせる
ムリ。ムダ、矛盾、を発見して削除する

第五章 クリエイティブな生き方に挑む
おもしろそうだから、やってみたいと思ったから、などの理由でビジネスや社会活動を始める若い世代が増えている。彼らは誰かに指示されてではなく、あくまでも自分の意志で行動します。なにが今の時代の正解かを求めて、自分さえ得すれば他人はどうでもいいと考えるのではなく、何がおもしろいか、どうすればたのしくなれるのか、を目指して、仲間と共同で目標を達成したいと願うのです。
周囲がいくら変化したとしても、じぶんから何もしなければ、自分だけ取り残されてしまう可能性が高いです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?