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音楽葬という選択

VRChatDJ界隈で「自分の葬式の時は、好きな音楽を流すぜ!」という話題が出ていたので、その辺りについて、経験談を。

■お経の代わりに故人の好きな音を

私は母を早めに亡くして、葬儀の喪主を務めました。
今は近畿在住なのですが、私は元々、本籍が沖縄でした。あちらは檀家制度が一般的ではありません。葬儀の時も、近くのお寺から適当にお坊さんに来てもらってブツブツやってもらう、という形式が普通です(と、認識しています。私自身は、物心ついた時から大阪だったもので)

親戚縁者は近くにおらず、喪主になった時、さあどうしよう状態でした。
※実家には親の兄弟がいたので、そちらに教えを乞うても良かったのですが、しきたりとか面倒だったので。
故人である母自身も宗教関係には無頓着だったし、なので、私プロデュースのお別れ会開催で良いのではないか? と思い至りました。
お坊さんを呼んで、お経を唱えてもらう代わりに、司会を手配して、好きな音楽を流す。これで!!
という訳で、方向性は決まりました。

■当日まで、当日、その後

会場は、市営の葬儀会館を押さえました。葬儀社と打ち合わせして、司会が得意な女性を手配して貰います。お坊さんの有難い話の代わりに、母の生前のエピソードをいくつか用意して、エモく語って貰うことにしました。参列者には、焼香の代わりに、用意した花を棺に入れてもらう方式で(神式はこうですよね)。ここに、音楽を被せます。

選曲は、UAが歌う「てぃんざくぬ花」ほか。沖縄民謡で、親と子がお互いを想う、いい歌です。母が生前、歌って録音したカセットテープが残っています。(著作権の問題があるので、CDの曲を使う時は葬儀社と相談してね!)

トラブルも無く、終始穏やかに葬儀は進行しました。母の友人たちにも、それなりに好評でした。
実家から遠く離れた土地に移住し、身内が周囲にいなかった為に「こうあるべきだ!」などと騒ぐ近親者が居なかったのが良かった。沖縄から参列した叔父は「本土は式も違うんだねえ」と言っていました。や、こっちもこれがメジャーではないと思いますけどね。

後日、海が見える公営墓地の使用権を、市役所の抽選で取得しました。お寺との檀家的関わりとは無縁のお墓を建てました。いずれ、私もここに入ることになりますかね。
お墓に刻む家紋については、沖縄の実家の家紋で行こうと思ったのですが、本家に許可を取りに来い、と言われ、面倒なことになりそうだったので「じゃーこっちで好きにする」と、五芒星(清明桔梗)を家紋に、墓石を作りました。理由はデザインがカッコよかったから。
ウチの今後の家紋はこれだ!!

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■ぼくのわたしのレクイエム

お寺と葬儀社が仕切る、今の一般的なお葬式しぐさなんて、昭和の高度成長期に確立されたやり方だし、故人に「あるべき葬儀」のこだわりがないんだったら、縁者で行うお別れ会でいいんじゃないの? という実践例として、紹介させていただきました。

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私の葬式の時は、何を流して貰いますかね。電気グルーヴの「Set you Free」なんてエモくて良いかな。

みんなの葬送曲は何かな?


おわり

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