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月刊そうすけ Vol.22

ー物の心を助けるーを社訓とする「古家具古道具そうすけ」
その名の通り店内には、愛情を持って丁寧に補修された古家具や古道具たちが並びます。
心を込めて、前の持ち主から新しい持ち主へのバトンタッチの役目を果たしたい。
一生付き合える古家具古道具との出会いがあることを願って…。
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そうすけ新プロジェクト

5月です。
山に野生の藤が咲いているのを目にします。池には蓮がもう咲き始め、新緑が美しい季節。そうすけ新プロジェクト(※そうすけが作る新しい家具)
も無事スタートし、改めて今年度のそうすけも通常運転を開始しました。

今回の月刊そうすけはQ &Aの質問形式で進めてみましょう!

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月刊そうすけも3年目

接客は最重要、仕入れ、ディスプレイ(重ね方並べ方)の大切さ 
修理のライン(職人さんが家具を直すゴールを店主米倉の中でバランスを取る…こだわりすぎないライン)などなど総括すると「なるほど!」が多かった。

古物の現場で物が減ってるという現状も知れた。

ここ数ヶ月新しくお店をやるんだという人が何人も来店したと語る店主米倉。
お店をスタートすることは誰だってできる。
「どうやって続けてくの?」というのが肝心なところ。

以下のそうすけQ &Aがちょっとしたヒントになれば…。

今回のQは、主に古家具古道具そうすけの値段の付け方や売り方について質問してみました!


Q.そうすけの古家具って、なんで安く感じるのでしょう?

買い手にとって、いいの?!って思うくらい修理のクオリティやセンスに対し価格が安いのではないかと
ずっと素朴な疑問がありました。

A.元々素人のリサイクルショップから始まったからかな。

初めは拭くくらいで古道具を出していました。
他の古道具店に行けば高いと思うし、当然買えない。
しかし仕入れに行くと元値はこんなに安いのかというギャップがありました。
このラインなら売値として問題ない。

●価格帯を高くして回転率を遅くするのか?
●ほどほどの値段にして回転率を上げるのか?

お客さんが楽しいのは、毎回来たらお店の内容が違う、それが1番のサービスなんじゃないか?
仕入れ環境がまだ大丈夫なうちはこのスタイルを続けていきたいですね。



毎回新しい出会いをしてほしい


Q.値段はどうやって付けているのでしょう?

私ごとですが、最近、読み終えた本をメルカリで販売することを始めました。

バーコードをスキャンすると自動的に本のタイトルや情報が入り、同じ本がどのくらいの値段で販売されているかもすぐにわかる。
それをみて、この本の状態やレア度で値段をつけて行くことを覚えました。
うまくマッチした時に、すぐに売れるという実感があり。。。

物に値段をつけるコツみたいなのって共通するものなのでしょうか?

A.肌で感じる、これくらいなら売れるという値段がある。



質問内容と同じことだと思いますが、
そうすけの場合は、仕入れ値があり、そこから洗い、修理、塗装して、撮影し、店頭またはオンラインショップに並べる。

そうすけの店の個性である、回転率を高くするためにも、今までの経験上や肌でわかる値段があります。
それをつける。



Q.値段をつける時に参考にするものってあるんですか?

A.同業他社は見るけど、あまり参考にしない。

ニトリ・無印・IEKAなどは結構参考にするよ。
予算が10万だったらとお客様が比べるところを想像する。
10万予算があるなら、味のある、材料の良い古家具を選ぶかもしれない。
さらに10万より値段が下回れば選んでもらえる可能性が増える。選択肢に入る。



Q.商品が売れるように回転率を上げるコツってありますか?

これまた、メルカリでの体験なのですが、すぐに売れる本とすぐに売れない本がある。本の種類によって見る分母が違うというのもありますがなかなか売れないと、本の情報変えませんか?とか、値段をさげてみませんか?

などのアドバイスがあるのです。

AIのシステムはすごいなあと思うのですが、こういうことも、そうすけの商売に置いて共通点はありますか?

A.同じだと思うよ。

そうすけの場合は、値下げをすることはない。
ただ、店舗の場合、何ヶ月も動かない古家具をそろそろ動かしたいという時、
配置を入り口近くに持ってくるということします。

入り口付近はお客様にとって一番初めに目に付くところ。テンションも一番高い瞬間。

入り口近く!


何かを買う時って実は一瞬で決まる。
接客も同じ、初めの一言で決まる。

なので、インパクトのある場所、目に入る場所に売りたいものを移動すると自ずと売れて行くのです。

商売の仕方って昔から変わってないのでしょう。


Q.売り方の工夫についての質問です。


私たちがメルカリで本を販売していく一方で(この場合はただ本の整理をしたくて流れ作業的な物になってしまう)

本屋や古本屋で本を買うことも趣味なのですが、

時々出会う、素晴らしい個性のある本屋さん。そしてそのオンラインショップは見ていてとても面白いです。


個人店の本屋さんが一冊一冊きちんと読み込み、感想を書いて販売するネットページは見ているだけでワクワクするし、このお店、この店主から買いたい!と思わせてくれます。

これもまた店の個性、それにファンができるということなのでしょうね。


A.メルカリのようなものが出てくれば、相反するものが出てくるんだろうね。

ただ本を流通させるだけでは扱う方も面白くない、だから個人店が台頭してくるわけだし、その中でも個性が際立って行く店が生き残っていく。

お客さんも、このお店のセンスが好き、言葉が好き、そういうところにハマって行くんだろうね。

システマチックなところも利用して、個性を表現して行くこと、その両方が必要なのかもしれないね。


Q.値段についてもそうですが、ものを売るコツってありますか?

値段の付け方、アプローチの仕方、色々と教えていただいておりますが、
全体的に、ものを売るコツってあるのでしょうか?

A.マネだね。

値段の付け方も、売り方も、並べ方も、接客も、前途したけれど、昔からシステムが確立されています。

僕の場合はアパレル業界で培った経験が今も活きている。
神業のように洋服を売っていく、すごい先輩を見て育った。



どのようにディスプレイを展開し、どのように接客するか、体で覚えた。

優秀な人は、先を読む。
どうすれば人が喜ぶか?どうしたらお客さんが楽しいの?
それがサービス業の基本。

どうやったら効率良くできる? 

もっと勉強していけば法則はいっぱいある。
目の前に良い見本があるのならそれをマネして自分のものにしていけば良い。

個性云々言う前に、まずは目の前の基礎を叩き込み、素晴らしい見本となる人が近くにいたら、それをマネして自分の物にすることかな。



今回のQ &Aはこの辺で。


そうすけの新しい家具も店頭に並んでいます。

4月に新プロジェクトがスタートして、5月からは並行して通常運転のそうすけですが何か面白そうな経営塾があれば参加してみる勉強熱心な店主米倉。

そんな店主米倉が今後目標にするところ、それはやはりお客様中心のこと。
おかげさまで、そうすけの認知度も上がってきていて、
本当に良いお客様に恵まれています。

今、まだそのお客様を喜ばせるレベルに店の体制が追いついてないような気がするのです。
良い仲間にも恵まれてきて、良いチーム編成ができつつある今ですが
人手不足であることも事実。

よりお客様が楽しんでもらえる店づくりを一緒にやってくれるようなチームメイトを探しています。

先日実家に帰って、先輩と飲みに行った店主米倉。中学で番長だったその先輩は、やっぱり〇〇建設の取締役・・・的なポジションに!

今も仕切ってんだ!w

昔やんちゃしてたり、悪だったりした奴っていい動きをするんだよなと店主米倉。先回りできて、洒落っ気があって、そこにフルで真面目でいけるようなナイスなスタッフも募集中であります。



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「古家具古道具そうすけ」
https://www.so-suke.com/
https://www.instagram.com/sosuke312/
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取材:合同会社ノスリ舎


https://www.instagram.com/nosuri_sha/


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