15.モルヒネ

鎮痛は正義だと、膵炎で入院して思うようになった。というのも単に自分の考えというわけではなく、医療現場での共通認識のようで、膵炎初期の激痛に耐える時期は何よりも優先して病院は鎮痛を行ってくれた。

そんな沈痛に用いたクスリはモルヒネだった。鎮痛剤の投与にも段階があるようで、あまりの痛みに救急に駆け込んですぐは他の鎮痛剤を使った。しかしそれでは全く痛みはおさまらず、モルヒネを使うことになった。モルヒネも、段階的に量を増やしていかなければならないのと、心拍を見ながら投与しないといけなかった。というのも、ご存じの通りモルヒネは麻薬である。細心の注意を払わなけらばいけないようだ。

私は、このモルヒネには本当に助けられた。飛び降りたくなるような耐え難い痛みから解放してくれた。これがなければ本当にどうなっていたことか。

モルヒネは麻薬である。オピオイド受容体に作用し快楽物質のドーパミン神経系の活性化を起こす。さらにモルヒネの化合物としてドラッグの王様、ヘロインがある。

しかし、医療現場では大変重宝されている薬物である。日本でほ海外よりもこのモルヒネの活用がかなり遅れてるということを聞く。ドラッグとしての認識や、投与に心配する人もいまだに多いようである。日本での活用の幅が広がることを私は望んでいる。

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