見出し画像

【偶数】単偶数、複偶数とは

最近知ったことなんですが、

単偶数複偶数

という用語があります。内容はそんなに難しくないので、一つずつ紹介していきます。

単偶数とは、

2で割れるが4で割れない数

のこと。一方、複偶数とは、

4で割れる数のこと

です。

偶数を4で割れるか割れないかで区別しているんですね。

両者の数を次のように言い換えてみると、名前の意味がわかりやすくなると思います。素因子の個数に注目するのです。


単偶数→素因子に2が1つだけ含まれる数(つまり一)

複偶数→素因子に2が数含まれる数

単偶数は2で割ると奇数になります。つまり、

2 × k (kは1以上の奇数)

の形で表すことができるのです。一方、複偶数は素因子に2が2つ以上含まれているので、

2^n × k (n≧2, kは1以上の奇数)

の形で表すことができますね。

(「^n」は「n乗」を表します)

尚、用語としては存在しませんが、同じように「複偶数」も「単複偶数」と「複複偶数」に分けられそうだなと。要するに、

8で割れるか割れないか

で区別できそうな…まあ必要なさそうですけどね。ちなみに、「複複偶数」を「複々偶数」にすると、鉄道の「複々線」が頭に浮かんでしまいました…笑。



ところで、単偶数についてWikipediaで調べてみましたが、ちょっとややこしそうな内容が書かれていてよくわかりませんでした…。じっくり熟読しないと理解出来なさそう…。興味のある方は以下リンクの「数学的性質」の項目をご覧ください。

難しい内容はおいといて…今話題の話と絡めてお話しします。

そう、オリンピックです。

夏季オリンピックは、複偶数の年に行われていますね。

2016
2012
2008
2004
2000
1996
1992



と開催されてきました。途中中止の年もありましたが、すべて大会が4の倍数の年に行われています。

一方、冬季オリンピック単偶数の年に行われています。

2018
2014
2010
2006
2002
1998
1994



と遡っていきます。しかし、1994年の前は1992年です。実はそれまでは、夏季と冬季は同じ年、すなわち「複偶数」の年に開催されていたのです。

若い人にとっては、夏と冬のオリンピックが交互に2年おきに開催されるのが当たり前だと思いますが、昔は違っていたという事実も覚えておいていいかもしれません。

おさらいすると、現在は

夏季オリンピック→偶数年に開催

冬季オリンピック→偶数年に開催

です。



さて、一つ気になることがあります。それは、東京オリンピックが開催されるかどうかです。

もし開催されれば、2021年に行われることになります。つまり、単偶数でも複偶数でもない年に開催されることになりますね。これは、史上初の珍事です。

まだまだコロナによる混乱が続いています。オリンピックが開催されるかどうか。これからの動きを見守りたいと思います。

素数はいつも、あなたのそばに。
Let's enjoy SOSU !

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?