波にのまれる
細々、採用活動は行っていたものの’○○会’を開催すること自体、私自身が懸念を感じるようになってきた3月。我が社はもともと仕事の進め方がのんびりしていて、スロー。すぐそこまで危機が迫っているなんて、思ってもいない様子だった。
退職した1つ前の会社では、入社式無期限延期という判断が既に下されていた。
そんなある日「東京ロックダウン」説が浮上し、この先のことをどうするのか?のらりくらり採用活動をしている場合ではなくなり、いよいよしっかり考えなくてはならない状況となった。
結果的にはデマだったが、直属の上司にはよい薬であったと思う。
直近で勤めた会社は東京に本社、ホテル事業所は地方にあるため、めでたく採用となっても、配属先は必然的に地方となる。
コロナが蔓延し経済活動が一時的に停止した3・4月。いらっしゃるお客様のために営業を続けるのか?クラスターにならないためにはどう営業をすればよいのか?親元・地元を離れ、勤務している社員たちをどう守るのか?休業規定は?
混乱と見えないウイルスとの脅威の中で、考えなければならないことは山積みであった。
--- < about Hotel > ---
「ホテル」というと、華やかでかっこいいなんて表現されることがあるが、実はかなり体力勝負な職業。
自身も都内ビジネスホテルチェーンに新卒で入社し7年勤務、その後シティホテル系でも勤務した経歴があるが、本当にタフでないと続かない。
フロント系は3勤交代制のシフト。わかりやすくいえば朝・昼・夜(夜勤)番となる。まずこのシフト勤務で脱落していく人が殆どではないだろうか。昼夜逆転のシフトが続いたかと思えば、早朝勤務に入り勤務。
体内時計は常に狂っていたように思う。
こんな生活がひとつだけラッキーに思える出来事があった。ロンドンに旅行しても’時差ぼけ’しなかったことだ。
それほど、体は一体今は朝なのか夜なのか?という状態だったのだろう。
また、レストラン部門の料飲課にも過酷なシフトが存在する。いわゆる中抜けシフト。
朝食の営業が終了したら休憩4時間程入り、夕食営業を行うシフト。もちろん夕食営業片付けまで。朝から夜まで1日中ずっとホテルにいる。
この勤務が酷に思う人もいれば、4時間の休憩を使ってリフレッシュできる人もいる。圧倒的に酷と思う人が多いのが現状だが。
某有名なドラマの名台詞がぴったりだと思ったのは私だけだろうか。
「どこで働くではない。どう働くか?」だ。
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