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sosoの素(56)

当たり前じゃないこと

僕は毎日働いてる。
自営業で仕事があるってことは本当にありがたいのでそれはそれは頑張って働いてる。
頑張って働いた後、子供たちとお風呂に入ったりユキちゃんの美味しいご飯を食べながら食事中にもう眠たいなんて話してる。

そう、僕は働くだけでいいのです。
食事のこと、着替えのこと、子供達のこと、暮らすということの大部分を僕は担ってなくて仕事をすることだけに特化して生きていけている。

だいぶ前にあるお店の方と話してる時に「男性はいいよね、仕事といえばなんでも許されると思ってて」と話されていた。その時に「いやいや」と思いながらも思い当たる節があった。それ以降自分の言動で「仕事だから」と頭に浮かんだ時には必ずこのフレーズが頭に過ぎるようになった。

誰のおかげで生活できてると思ってるんだーなんて昭和っぽい響きだけど、きっとそんなことを思ってる人はたくさんいて、お金は大事だけどお金だけで全ての価値が決まる世の中なんかには暮らしたくないなと思う。

仕事は給料や売り上げなどで数値化しやすい。その反面、家事全般どれも数値化されていないので数値化されたものと非数値化のものとを比較すること自体がナンセンスで取り止めないのに、数値化されている方が偉いんだぞ!と威張ってる姿はとても切ない。
冷静に考えれば全て家政婦を雇ってしてもらってることを外注すれば数値化できるし、それをしてしまったら給料よりも支払いの方が高くなるはずだからパンドラの箱のようなものだね。

そんなことから僕は仕事に没頭できる環境を与えてもらえてる幸せなやつだと自分のことを思うようになったのです。
毎日献立を考えて、食材買ってきて、下処理したりしてご飯を出してくれるし、片付けだってほとんどしてくれる。布団のシーツや枕カバーだってこちらは気に留めてなくても洗っといてくれるし、お風呂だって毎日入れるようにしてくれてる。子供のことも一緒で学校関係の行事や提出物、宿題なんかも管理してくれてる。
当たり前のようにしてくれるからされてる方は気づきにくいけど当たり前なんかじゃない。
こうやって書いていくと本当に甘えん坊で何もしてない人だなと嫌気が差してくるくらいいろんなことをしてもらってる。

もしも不慮の事故や病気とかでそれらのサポートがなくなって全てが僕がやらねばならない状態になったとしたら想像だけでも恐ろしい。きっと仕事は今の半分くらいしかできないだろうし、やらなきゃいけないことばかりがどんどん残ってそれがストレスでイライラして子供とかにも厳しくあたってしまいそう。

自分の仕事ができるってことは支えられてできてること。
だから毎日本当にありがたいと思ってるし、かけがえのない存在。それはきっとお互いにそうであるからお互い元気で入れるといいなと思ってる。

惚気のような話になっちゃったけど、どんな夫婦でも家族でも少しずつお互いに気遣いあって、施してくれたことに感謝して口にしていけば初めは照れ臭いけど、そのうち感謝の言葉が当たり前になっていくものです。

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