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sosoの素(42)

登校日記 その2

学校に行きたがらないから毎回同じことをしてても解決に向かわないかな?とも思い、子供達だけで登校させていたのを集合場所までゆきちゃんがついて行くことにした。集合場所まで連れて行ってみんなが揃うまで子供達だけで楽しく過ごしていれば楽しい気分で学校にいけるのでは?と考えて。集合場所では楽しく過ごしてたけど、出発のタイミングになると急に元気がなくなりいつもと同じになる。

この時に僕らが言い続けたのは、僕らや先生は頑張ってっと応援や頑張ったねと労うことしかできなくて、本人が頑張る!とならないといけないってことと、無理矢理学校に連れてって先生に引き渡すこともできるけど、それは何があってもしないから自分の意思で学校に行くようにしようねということ。
そんな話を僕が息子に説得している風景をみて先生たちも理解してくれて無理矢理引き離そうとはせずに見守ってくれていた。ありがたいなと素直に甘えさせてもらって僕らの意思を貫くことした。

なかなか活路が見出せない日々。
一度だけ登校中に「行く!」と決意して行ってくれたことがあった。ああ、これで少しよくなるかな?と一安心したけど、翌日からまた元通り。
今日はいけるかな?元気に帰ってくるかな?そんな心配の積み重ねは思った以上に僕らの心を疲弊させていった。きっと子供達もそんな気分だっただろうし、僕らの心配してる空気を敏感に感じ取っていただろう。
しばらくユキちゃんが一緒に学校についていっていたけど、嫌だ嫌だと泣く息子を見て心苦しくなり気分が沈みすぎるからゴールデンウィーク少し前からまた僕が行くことに。
付いていくと集合場所から門を通るところまではすんなりいけるようになったけど、そこからが難しい。児童全員が登校して門を閉め、先生たちも職員室に戻って行く。そこから諦め気味な空気でとぼとぼ歩いては戻ってきての繰り返し。僕としても辛気臭い気分になる。というのも日に日に本人から頑張ろうという気持ちが感じられなくなってきたのです。
頑張ろうとしない息子。息子ばかりを心配している僕らにヤキモチを焼いているお姉ちゃん。そんな状況でゴールデンウィークに突入した。

その頃の子供達はやたらとゲームをしていた。
僕らも学校では頑張ってきてるし家では自由にダラダラしたらいいかと思ってもいたのでそれを咎めなかったけど、頑張ろうとしなくなってきた頃からゲームが憂さ晴らしではなく依存になりかかってる空気にもモヤモヤした。そして同じくタイミングでお姉ちゃんは新しいクラスで好きなお友達の多くと同じクラスになれた嬉しさもあってこちらのことを気にせず友達とこれまた我が家でゲームをする約束ばかりをしてきた。友達と遊ぶのはいいけど遊ぶというよりはゲームをする場所になってて、ゲームをしている状況に嫌気が刺してきた。
僕はこの頃、今まで一番大きなものを制作して納品予定でうまくいくといいなーと心配もしていたり、次の仕事に取り掛かりたくても納品前のものが汚れてしまうのと納品が終わらないとスッキリしないからと谷間のタイミングだった。

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