見出し画像

sosoの素(60)

計画と結果

無駄遣いしてたこともあってだけど、20代の時お金がなくてねー。
その度にバイト情報誌見て、特に裏表紙とかに書いてある3交代制の時給のいいところ眺めて、1日8時間働いて、20日くらい働いたらこんなにもらえるのか。2ヶ月くらい頑張れば結構いくな、なんて取らぬ狸の皮算用。働く前からもらった気持ちになった。当時は時給がいい言っても1,000円くらいだからたまに今チェーン店で貼られてる求人の時給を見るとふと働いてもいいかな?なんて思ったりするくらい時給1,000円以上に目がくらむ。
結局当時もバイトはせずに貧乏を噛み締めていた。

あれをこうしたらこうなっていいよねなんて話しながら計画や企画を考えるのが好きだった。出かける時も朝何時に出るとお昼にはあそこに着けるし、そこでお昼食べてそのあと目的地にいく。計画を立てるのが好きなのは結構だけど、その立てた計画に縛られてしまい、道中を楽しむことよりも計画が遂行されるかどうかがいつの間にか大切になってしまっていた。子供が生まれて一緒に行動するようになって計画通りに物事を進めようと思うこと自体に無理になってそんなことも減り、今では無事に帰れればそれでいいかくらいの軽い気持ちになれた。

計画と結果には密接な関係があって、そこの精度を上げて無駄なく良い結果を得ることが良しとされる。
そりゃそうだよね、せっかくだからいい結果を得れた方がいい。

自分の作ったもので生計を立ててるから売り上げを必ず作らないといけない。好きで始めたことであっても売り上げのためにやっているといつの間にか辛い仕事になっていて、好きだったからこそ余計に苦しくなったりもする。
大好きなものも毎食食べなければいけないとなると嫌気がさすのと同じかもしれない。だから僕は自分の好きなことが白ご飯のようになるように少しずつ自分との距離を調整していったし、今でもその距離感は気をつけてる。

少しずつ売り上げが安定してきて、気持ちに余裕が出てきたときに目にした「売り上げを目的化しない」という言葉。
売り上げがなく余裕がないときは綺麗事のように思えるけれど、余裕が出始めた時に僕の中でなんとなく言葉にできない仕事との距離感を言い表した言葉だった。今では大切なことの一つ。
結果は水物で緻密に計画を立てたとしても出ないときは出ないし、何にも考えずなんとなくやったことでびっくりするくらいの結果が出ることがあって。それで自分でコントロールできる部分はやれることはやる。あとはお天道様にお任せってスタンスを取るようになってから不思議と結果も良くなってきている。
うまくいかない時ほど自分が関与できない部分にも注力して、あれもこれも完璧にしなきゃと思いすぎて本人としては頑張ってるつもりでもよくよく考えると空回りしてだけだったことも多かった。
お出かけの時もお出かけして楽しい時間を過ごすのが目的なのに計画を遂行することがいつの間にか目的になっちゃって、予定通りじゃなくなってくることに不機嫌になって本末転倒でぐちゃぐちゃ。

入り口と出口だけはっきりさせて、その道中はてんてこ舞いであべこべでも最後に楽しかったねってなればいいやと思えてから臨機応変にリラックスして対応できるようになったし、予定外のところに落ちている面白いことにも目がいくようになって新しい発見も多くなった。

計画と結果。
大切なことだけど、それだけに自分を縛り付けるとそこの外にある大切なことを見落としちゃうから適度にしないとね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?