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sosoの素(83)

リズムとテンポ

リズムやテンポが自分とどうも合わないなーて人、いますよね。
嫌な人とか悪い人なら関わらないようにしていくだろうけど、リズムやテンポの違和感だけでそこまでするのも大げさだし、自分の無理のない範囲で合わせるようにしてるけど必ずずれる。
夫婦や友達間でもムッとしたり、カチンときたりすることもそれと同じような感じで無意識にリズムが合っていたのにある一瞬だけずれて気持ちのささくれのようなことが起きてるのかもしれない。

若い時、少しでもそんな違和感やすれ違いを見つけると「おいおいちょっと待て」と相手を呼び止めて、とにかく相手を言い負かし、自分の主義主張を畳み掛けた。それが自分の正しさの証明だったと思ってたし、言い負かした快感みたいなものもあった。
ああ、嫌なやつ。
今、20代だったらきっと論破系のワードを仕入れるのにyoutubeとかをたくさん見てただろうなー。
当時はもちろんそんなものはなかったし、言い負かすためという訳ではないけど物事の本質に近づきたくて難しい本をかなり背伸びして読んだりもした。それはそれで言い負かすことよりには大して使わなかった代わりに自分の考え方の幅が広がってよかった。

自分と同じリズムやテンポの人なんてまずいない。勝手に自分は一定のリズムだと思っていても客観的に見たら急に早くなったりゆっくりになったり気分のムラがあって一定でなく不規則で掴みにくい。それが自分自身のことだから一律だと思い込んでるだけだもん。

不機嫌な人がいるとその不機嫌なリズムで周りのリズムは狂わせるし、包み込むように優しさで溢れた人の近くにいるととても伸びやかでおおらかな気持ちになる。
猫を抱いてるとこっちも眠くなるのも同じ原理なのかもしれないね。

繊細な人は他人のリズムやテンポに影響されやすいのかも。
静かなクラシックの柔らかい音色の横でヘビメタの音楽を流されてるように自分の聞いてるものがなんだったのかわからなくなってしまって、聞きたくもない激しい曲を無理やり聞かされては疲れてしまう。
逆だと激しい人は相手の曲が聞こえないから疲れないだろう。疲れない反面、相手の気持ちや意見に耳を傾けようともせずないものとして意識できないから周りから疎まれたりするのかもしれない。

どんな人であっても自分が一番心地よいと思えるリズムやテンポを理解しとくといい。リズムが狂ってることを認識して戻れる自分のリズムがあると狂ったリズムを戻せる安心感がある。リズムを戻らせる技術が上がってくると嫌な場所から離れて、扉を閉めて大きく息を吐くだけで元のリズムに戻れる。慣れないうちは自分のリズムが戻るまでは時間が掛かるから、リズムが戻るまで時間がかかる人はリズムが狂ったら元に戻るまでリズムを狂わす人の近くに行かないようにしないとね。

リズムを狂わしたり、相手のリズムを意識しない人は必ずいる。中には相手のリズムを狂わせるのを楽しむひどい人もいる。そんな人とは関わらず、この人に会うとホッとするーと言われる人に会ったり、できるならそんな人に自分がなれるといいな。

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