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sosoの素(106)

2022年夏休み1

子供には短く大人には長い夏休み。
お盆が過ぎ今年も終わりが見えてきた。
夏休みが始まる前、今年は感染者の数が過去最多を更新していたし積極的に出かけたり、友達の家に遊びに行ったり来てもらったりするのは控えておこうと思うとどう過ごしていこうかと悩ましい気持ちだった。
僕はお盆に展示の予定が入っていて、これまでにないくらい早め早めの準備を進めていてもしも早く準備が終われば少しお待たせしているオーダーのものかアートワークを製作できればと考えていた。
展示用の制作はそれぞれの種類に数を作る必要があって、それを少しずつこつこつ作っていくので予定と経過を見ながら流動的に進めるけど最終的に予定数まで作らないといけないのでそれができるまでは頭の中が仕事中心になる。在庫をたくさん作るのは僕にとっては大変な仕事の一つで当たり前だけど誰も代わりにはやってくれないので頑張るしかない。
そんな状況下だったけど、子供達にとっては楽しい夏休みになればいいなとスタートした。

夏休みスタートして親も子もすぐはなかなかペースがつかめない。
子供は休みでも僕にはやならいといけないことがあるから普段通りの起床時間で生活していたのでそこが乱れることはなかったけど、子供達がテレビやゲームをやるタイミングやすることがなくてうだうだダラダラしてる姿を見にしているとモヤモヤするから小言を言いたくなる。
8月の頭には発送準備が整うように僕は必死に制作をしていた。昼食のために帰って来たり、夕方仕事を終えて帰ってくるとうだうだの子供達の顔やそれにもやもやしてるゆきちゃんの顔を見ていつも以上の疲れを感じていた。

そんな中、薪棚を置いていた場所を急に動かして欲しいと身内から言われた。本心としてはなぜこの真夏の暑く、それでいて忙しいタイミングで?とモヤモヤっとしたけど、ムキになっていいことはないので工房に移動するために次の日には草刈りをして準備をした。
我が家の猫のたびちゃんをもらったお家の方が高齢で1年くらい前から施設に入られ離れて暮らすお子さんといっても60代くらいの方が月に1,2度片付けに来ていた。少しだけ会話をすることがあった時に草刈りついでにしときましょうか?と伝えてそれ以降草刈りをするときは一緒にしていた。その建物は借地に建物を建ててるので更地にして土地を返さないといけない。建物は古くて可愛いので事情は知っていたけど更地になるのは寂しいなーともしも使えるなら使えるとおもしろいなと思っていた。だけど片付けにだけ来られていてゆっくり話すタイミングもなかったし、それでいて建物自体を残さず綺麗さっぱりしたいと思われてたら余計な意見なので伝えることができなかったけど草刈りをしている時に向こうからいつもありがとうございますと話しかけてくれた。そして失礼にならないようにゆっくり僕らの気持ちを話して更地にするという選択肢以外として頭の片隅に置いてもらえたらと伝えた。また建物の解体のことや粗大ゴミのことなど僕の知ってることをお伝えして簡単なことであれば手伝いますよと話してると今まで二人だけで抱え込んでどうしたらいいのかわからなかったけど光が見えて来た気分ですと喜んでもらえた。


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