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sosoの素(61)

頑張って調子が狂って

かれこれ1年弱、忙しい時間を過ごしていた。いや忙しくしてもらえていた。
自営業者としてはありがたいし、自分の実力より少し上の難しく緊張感のあるお仕事も多かったことも仕事量だけじゃない負担が大きかったことや相談から納品まで全くが余裕がないものがあったりと濃度の濃い日々を送っていた。

ありがたくとも自分のキャパ以上がずっと続くとやっぱり堪えきれなくなる。それでも仕事だから、お客さんが待ってるからと思うと頑張らないわけにはいけないと考えるようになるし、そうなると日常を犠牲にしながらなんとか乗り切れるようにとペースが変わってくる。
「日常モード」ではまかないきれなくなり「仕事モード」が日常になっいく。

そんなモードが1年弱も続くと1日や2日休んだくらいでは日常モードになかなか戻ってはくれない。以前なら仕事モード中でもちょっと遠出をして美味しいものを食べたりすると非日常を感じられガズ抜きもできていたけど、このご時世それも気楽には出来ずで難しかった。

僕はできる限り「平々凡々」と日々を重ねていきたい。
誕生日もクリスマスもお正月も無くていいと思ってる。子供が喜んでくれるようになってからは子供達に喜んでもらえる日として大切だなーと思うようになったけど、僕個人としてはあってもなくてもいいなと思うのです。
そのくらい日々をただただ重ねて行きたくて、そうなるように意図的に意識的に整えてるつもりでも「仕事モード」になっちゃうとそれが難しくなっていた。

この1ヶ月くらい、暇ではないけど「日常モード」と思えるようなスケジュールで過ごせていた。それなのに何かに追い立てられてるような気持ちがずっと抜けずにモヤモヤしていた。
作業をしていてもすぐに座って休憩が欲しくなるし、集中して続けることがなぜか難しくなっていた。口癖のように「疲れた」「眠い」と言ってもいたけど、睡眠も取れてれば仕事の負荷も通常よりも少ないくらいなのに。
そんな時にあるお客さんから制作の進行状況の確認のメールが来た。そろそろ制作に取り掛からなければと思っていて、実際次の日くらいから取り掛かろうと思っていた矢先のこと。「疲れてる」僕の頭の中ではやろうと思っててのに、、、なんて思いながら子供じみた言い訳を連呼しながらプランニングのノートを見ると完成目標と伝えてた日から10日以上過ぎていた。
顔面蒼白。

その時に自分が沼のようなところにはまり込んでいることに気がついた。

ずーーと忙しい日々は続いていた、確かに。でもこの1ヶ月くらいは忙しくて何もできないほどではなかったし、「疲れた」と言いながら座ってるくらいなら座らずに制作に取りかかればいい状況だった。
どこか気持ちがちぐはぐでプランニングノートを確認することが現実を直視するようで怖く、頭の片隅でそれら全てをわかってたけど見ないように努めていた。また追われるようなペースになると自分が壊れてしまいそうで。

それからお客さんには取り繕わず正直に伝えて謝罪をし、焦って荒い仕事にならないように丁寧にいつも以上に慎重に制作をした。たまたま本当にギリギリの納期まではまだ余裕があったので事なきを得たけど、大いに反省をした。

忙しい日々が続いて、その忙しさが日常のペースになってしまっていたのが今回の大きな要因。忙しい「仕事モード」を終えて「日常モード」に戻せずに「仕事モード」が続いたことでスケジュール的には問題なくても疲れが抜けず開放感を得れなかった。
思い返すと、最近お菓子とかの間食が多かった。ストレスが溜まると食で満たそうとする食いしん坊の僕の癖が止まらなかったと納得した。

頑張ることも大切だし、忙しい時をなんとか無理をしながらでも乗り越えることも大切で、そして忙しい日々から日常へ戻る難しさもなることを気付いた良い経験でした。

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