sosoの素(44)
登校日記 その4
そんなことに気づいてから今まで以上に早く教室に入れることよりもどんなことを考えてどうしようとしているかを重視してウジウジしている息子を観察することにした。
そうすると登校している児童がいるときは全く行く気がない。みんなが入った後、そこにいる先生(登校時に見守りながら挨拶をするその時の当番の先生)に好きな先生がいないときはその先生たちが職員室に戻るまでは待っている。誰もいなくなってからしぶしぶ歩き出す。この時に運がいいと好きな先生が気を回して来てくれるけど、苦手な先生がたまたま現れると体が強直して後ずさりする。
(ここでの目的は早く教室に入れるではなく一人で学校にいけるようにだから先生に甘え続けるのは問題の解決にならないと思い、こちらから先生を指名して手伝ってもらうのはなしだと考えていた。)
帰って来てから一緒にお風呂に入ってる時にみんなが登校してから先生に囲まれて教室に行くは嬉しいの?と聞くとどうやら嫌らしい。そして苦手な先生がいたら尚のこと嫌だそうだ。だから明日は登校するみんなに混じって教室行っちゃうってのを作戦にしようと約束をした。
以前から習い事のことも話していた。なんでも積極的なお姉ちゃんはなんでもやりたがるけど、息子は興味はありつつも知らないところに一人で行くことを極力嫌っていた。
それでもサッカーを工房とかで楽しくやってるからサッカー習ってみない?と提案していた。もちろん「しない」と言っていたけど、学校と同じで行くのはドキドキしちゃうかもしれないけど行ったら楽しいかもよ?だから見学だけしてみようよって提案してみると「行ってみる」と言ってくれていた。
きっと息子からすれば何度も言われるから行かないとだめかなーとも思っていただろうし、僕らからすれば学校だけに問題を集約するよりいろんなアプローチで一人で外の世界と繋がり楽しめるようになるといいなーと淡い期待があった。
翌日学校に行って作戦を実行してみようと門の中に入ったけど全くできず作戦失敗。いつものようにうじうじしていたけどほんの、ほんの少しだけいつもと違って促されるのではなく自分の足で歩き出した。そして少し歩いた時に好きな先生が現れてたくさん褒めてくれて一緒に行けた。
翌日も作戦は失敗。そしてこの日も自分で歩き出そうとしていたけど、通り道に苦手な先生がずっと立っていた。それが嫌で歩けず、いなくなってから歩きだすとまた違う苦手な先生が現れて心が折れ、前日よりも時間がかかってしまった。その時に好きな先生が来て助けて欲しいと思ってるんじゃない?と聞くと頷くので頑張ろうとして頑張り出した人にしか手助けはやってこないよ?今日は苦手な先生がいて頑張りきれなかったでしょ?嫌だなー嫌だなーって思ってたでしょ、だからだよ?と言いながらしぶしぶと歩き出した瞬間、向こうから好きな先生が名前を呼びながら来てくれた。
その夜お風呂でその話をしたら頑張ると助けが来ることがあるってことがよくわかったみたい。偶然なんだけどね。
翌日はみんなに混じって教室に入る作戦は失敗してるから、保育園の時から仲良しのお友達がきたら一緒に行く作戦にすることに。前日とほとんど変わらないのであまり期待はしていなかったけど。
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