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sosoの素(108)

2022夏休み3

どうすればこの状態を脱却できるのだろうかとても悩んだ。
無責任に投げ出してすねてしまいたい気持ちもかなり強い。そのくらい僕の負担が大きかった。そんなことを言ってもすねて投げ出しても何にもいいことはない。かと言ってゆきちゃんに話したところでゆきちゃんも余裕がないから受け止めれないだろうから難しい。
その日の午後、たまたま子供達を実家に預ける話になっていて僕が連れて行く前にマクドナルドに行く約束をしていた。
そこで子供達二人に今の状況と悩みを話すことにした。

マクドナルドで前日のことや今の僕の気持ちやゆきちゃんの考え、二人の夏休みの過ごし方など丁寧に話した。
この時に気をつけたのは二人に僕が相談をしている立場で子供達の考えを聞くようにすること、そして僕の考えを押し付けないこと。

子供達には君たちの夏休みの過ごし方はどうだい?
ゲームやテレビの時間が来るまでうだうだしてだらだらしてるだけじゃない?
ピアノだってたくさん練習したらいいしお絵かきだってもっとできる。
自分から楽しそうなことを探さずにゲームができる時間までだらだらしてるだけか、いつまでも僕らに何か楽しいことを与えてもらうのを待ってないか?など聞いた。
君たちのうだうだが僕ら親のもやもやに変わってること、そしてゆきちゃんは仕事のスケジュールと夏休みが重なって余裕がなくなってきててすぐ怒るようになってること、僕も仕事で精一杯なのに君たちがうだうだすることでゆきちゃんがもやもやして疲弊しているからそれの原因の一つの君たちを怒らないといけない状態になって悪循環になってることを伝えた。
そしてサッカーの練習のことも言葉を選んで話した。
元々は息子がもっと上手くなって選抜チームに入りたいと言ったこと、だからこそ応援をしたいから僕なりに色々考えてアドバイスをしていたけどそれが嫌だった?もう練習に口を出さない方がいい?ちょっとだけなら言ってもいいよだとちょっとの加減がわからない、など。
その話の中で朝の練習は一人でやってみる。もしも一緒にして欲しい時があったら声を掛けてくれたら一緒にやることに。夕方のサッカースクールがない時にたまに大きなグラウンドに行って一緒に強く蹴る練習とかはしたいとも言ってくれた。
子供達は子供達になりに感じてること、思ってることはあるのかもしれないけど親の顔色を伺っていたり、言わなくてもいいかと思っていたり、自分の気持ちを表す言葉が見当たらないから伝えるまで到達していないのかもしれない。
卓上に今の問題点を出してそれをこちらが司会者のように中立な立場で話していくと少しずつだけど彼らなりに答えを導き出せ、そこには親でも子でもないく一人の人しての意見がある。
その姿に勇気と希望と癒しをもらった。
その会場が雑多なマクドナルドであっても。
そのことを子供達を送ったあと、ゆきちゃんに伝えた。
お互い謝りながら気持ちに余裕がなかったねと話し合った。

その数日後、岡山に帰省した。そのタイミングで展示の商品も発送した。
帰省前にそれまでずっと心配していた厄介ごとがとても大きなトラブルとして起きてどうなることやらと重い気持ちになったけど、奇跡的な展開があってびっくりするほどスムーズに解決に向かって行った。
大きな山場を越した気分で岡山では特に何かをしたわけではないけどリフレッシュできた。
岡山から帰って来て追加で送るフライパンを制作していた。
その頃にはリフレッシュしたことや発送も終わってること、ずっと抱えていたじゅくじゅくとした悩みだったものが奇跡的に解決に向かってることで本当に心穏やかな時間になっていた。
その日の夕方、子供達と大きなグラウンドでサッカーをしにいくことにした。

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