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sosoの素(66)

登校日記 追記

登校がなかなかできなかった息子。
夏休み前には家を少し出た所まで見送るくらいでスムーズに行けるようになった。
夏休みの間もサッカースクールにも通い、出かけにくい状況の中でもそれなりに楽しく過ごせれた。
心配していた夏休み明けも1週間ほどは夏休み前のように家から少し先の所まで見送るくらいで、それ以降は玄関でお見送りで行けるようになり、今では誰よりも先に集合場所に到着したいと意気込み、僕らに一人で少し早いからまだ行かないでと言われながら時にお姉ちゃんを置いて元気な声で「行って来まーす」を2回叫んで登校している。
先日も課外授業で水族館にバスで行く日があったけど、何の不安を抱えることなく心待ちにしていた。
そんな毎日をユキちゃんと二人、すごいね、おかしいね、と笑いながら嬉しく見守っていれています。

サッカースクールは入団して2ヶ月くらいの時に初めての大会があった。その時は僕は福岡に出張で見れなかったけどまだグズグズな状態が残っていたので、車から降りてそこから行きたくないと駄々をこね、大会の規模も僕らが想像していたよりも大きく、コーチたちも手厚く面倒を見てくれる訳でもない中、奇跡的にグラウンドの中まで行けて何とか参加できた。
そして先日2回目のトーナメント大会があり、前回のグズグズの状況をイメージが残っていたのでどうなるかな?と心配をしていたけど、スタジアムのような大きな会場で待機中は観客席で座って、試合前になった時にどの1年生よりも早くグラウンドに降りてコーチと色々話しながら試合までスムーズに参加できた。
肝心の試合は全く期待してなかったのになぜか大勝して見事に1回戦突破。その後2年生チームの人数合わせで助っ人で1年生全員残り出場させてもらい、その時も友達と戯れながら楽しそうにしていた。
後日、トーナメントの勝者同士の試合があり、その日も元気にグラウンドに降りて頑張っていた。試合はぼろ負けだったけど。
1年生のチームの参加自体が少なく、前回1度勝っただけで3位になり表彰されることに。親たちもみんなグラウンドに降りて表彰式を見させてもらえた。
以前の息子なら表彰式って何するの?とグズグズし出すところだけど、チームのみんなと並んで表彰を受け、盾の授与の時にチームの子に促してもらって代表で授与してもらった。
試合後、コーチに対戦相手の上手い子はトレーニングセンターといって夜間に練習に週3で来てて一生懸命やってるから上手くなりたいなら頑張らないといけないと言われていた。トレーニングセンターには通常の練習の時から声をかけてもらってたけど、2年生のお友達が厳しいよと言っていたのでその時は嫌がってた。厳しかったり怒られたりするのが苦手だがら行きたがらないよなーと思ってたけど、大敗の後で同じチームの子も行こうかな?となったこともあって気持ちが揺らいでいたみたい。
それでいつもの練習の時にコーチが怒るのはおしゃべりをしていたり話を聞かなかった時じゃない?練習でできなかったり失敗した時は怒らないよね?怒るより失敗してもいいからチャレンジしてることを褒めてくれない?厳しいってのはできないことを怒られるんじゃなくて、一生懸命やらないことを怒られるんだと思うよ?と話すとトレセンに行ってみたいとなった。

トレセンにはやる気があって上手な子ばかり。
大会の時に大敗したチームの一番上手い子もいて、同学年とは思えない。それでも嫌がるとこなく参加して下手なりにも一生懸命練習をしていた。
帰り道に感想聞くと楽しかったと嬉しそう。
それで2回目の体験でも躊躇することなく参加して部活みたいに少し厳しい空気の中でも一生懸命やりながら、給水タイムも僕に話しかけてくることもなく直ぐにグラウンドに戻りボール蹴っていた。
同じチームの友達も行くから行こうかな?と行っていたトレセンだけど、一人でも行きたいと言ったのでこれから新たに習うことに。

学校に行きだして、新しい環境に馴染むと思いきや気持ちが不安定になり少しでもどうなるかわからないことが待っていると必要以上に不安になっていた春先。そこからゆっくり時間をかけてただただ寄り添いながら不安から安心に変わるように待って、心が育って来た夏、それでサッカーを通して交友関係も増え、悔しさや向上心が芽生えてきた。
僕らもとても不安だったし、苦しかったけど、何事もなく当たり前のように学校に行ったりサッカーに熱中している姿を見ると彼の成長が本当に眩しく頼もしい。
そんな風景を見せてくれてる子供達に感謝の気持ちでいっぱいで、その豹変ぶりが嘘のようでおかしくて笑顔もいっぱいです。


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