「コンゴ民主共和国総括」
靴磨き世界一周アフリカ編9日目
サプールの靴を磨けたのは、コンゴに入って
初日に良い出会いがあったからだ。
私は日本にいる時に予約していたキンシャサの
ホテルに到着した時に、手違いで私の宿が予約
完了していなかった。
なんでやねん!!
とキンシャサではいつ以来になるのだろう
大阪ツッコミが炸裂した4月19日。
WhatsAppという海外のラインのようなアプリ
で私に確認の連絡を送ってたようだったが、私
からは返信がなかったので予約確定をしておらず、
そうしてる間にホテルが満室になった。
#ちなみにメッセージは受け取れてない
そしてこの日はホテルが満室になっており、
別のホテルを探さないといけなかった。
まぁこんなことは外国ではよくあることなのだが、
またキンシャサでホテルを探してタクシーを使って
移動するのは日も落ちて来てるし、よく分からない
街なので嫌だなぁと思っていた。
いっそのことロビーのソファで一晩寝させて
くれないかとお願いしたくらいだ。
幸いにも、そこのホテルが別の支店のホテルに
連絡を取り合ってくれて、そちらのホテルは空き
があったのでそちらに移動することになった。
良かった。
そして移動したホテルでチェックインの手続き
をしていた時に、
「え、日本人ですか?」
と声をかけて来たのが日本から釣りをしに
来た兄弟だったのだ。
まさかコンゴ民主共和国で日本人の旅行者
と出会うなんて、初日から驚いた。
彼らは3週間コンゴ民主共和国に滞在し、
私が出会った2日後に日本に帰国する
タイミングだった。
彼らの話を聞くと、最初の10日間は全く釣り
ができなかったらしい。
ただ純粋に釣りをしに来た2人だが、
地元の人に掛け合っても膨大な費用を請求
されたり、お互い共通言語がなく、うまく
コミュニケーションが取れなかったそうだ。
しかし、1週間が過ぎた頃、彼らにも、
後に私にも、良き出会いがあった。
彼らがホテルのロビーでくつろいでたら
「日本人ですか?」
と日本に住んでるコンゴ人が日本語で
話しかけてきたそうだ。
そしてその日本語の話せるコンゴ人が
キンシャサに来た時に付き人として働いて
るのがジュニアだった。
その日本語の話せるコンゴ人は日本に帰る
タイミングだったので、ジュニアは次は
釣り兄弟の付き人としてキンシャサを周り、
ジュニアは地元の人達と交渉してくれた
おかげで釣り兄弟もキンシャサ10日目にして
ようやく念願の釣りができたらしい。
それから1週間は彼らも釣りに没頭できたけど、
最初の10日は何もできずに呆然としていたそうだ。
私は釣り兄弟にコンゴ民主共和国に入った
初日に出会うことができて、彼らが帰国する
寸前にジュニアを紹介してもらい、私は
ジュニアと共にサプールの靴を磨くことができた。
コンゴ民主共和国に来て分かったことは、
この街で外国人1人では何もすることができない。
先日「世界の果てまで行ってQ」で珍獣ハンター
のイモトさんがコンゴ民主共和国に来てたけど、
その時も「コーディネーター」というテレビ側
と地元の人達と間に入って交渉してくれる人を
雇っていた。
日本から海外ロケに来ているクルーと旅先
で出会ったことはあるが、その時もコーディネーター
という仕事をされてる現地人がいた。
もちろん、私のような「野宿か、野宿以外か」
の旅人界のローランドがコーディネーターを
雇えるお金もない。
#コーディネーターは専門職でむちゃくちゃ高い
#それ以前にコネもない
その中で私と同じような日本人から紹介して
もらい、ジュニアと出会えたことは宝くじで
5等があるとのと同じくらいラッキーだった
と思っている。
#宝くじ5等で例える奴あんまおらん
#まぁまぁすごい確率
それにコンゴ民主共和国の日本大使である
小川さんと出会うことができて、ジュニアの
ことも存じており、私が随時どこで何を
してるのか情報を共有してたので何かあった
時に手を貸してくれる状況になっていた。
ちなみに小川大使を紹介してくれたのは、
昨年パリで路上靴磨きしていた時に話しかけ
られた和菓子屋の「とらや」パリ店の代表
のジュンコさんという方からである。
小川大使はコンゴ民主共和国で大使をやる前
はパリの外務省で働いており、その時にトラヤ
パリ店の代表のジュンコさんと面識があった。
サプールの靴を磨けたのは、ジュニアの手助け
があったのと、小川大使の後ろ盾があったからだ。
次にもう一回何もない状況からキンシャサ
に来て、サプールの靴を1週間以内に磨け
と言われても、できるかどうか分からない。
もっと早く磨けてるタイムラインもあった
かもしれないし、一人で動いて強盗にあってる
タイムラインもあっただろう。
今回は運が良かった。
だって、ジュニアと出会えたのも、
ホテルの手違いがあって当初泊まる予定
だったホテルが泊まれず、別のホテルに
変わった先で日本人と出会えたからだ。
計算しても、予定を緻密に立てても、
靴磨きトラベラーの活動は絶対その通り
に行かない。
いつも計算を超えた偶然の出会いの先に、
想像以上の面白い物語が待っている。
意思あるところになんちゃら
っていうことわざのあれだ。
#調べろよ
だいたいのことは、やってみないと分からない。
と、つくづく感じる1週間だった。
明日ナミビアに移動します。
ただ、ナミビアまでは頼むから"予定通り"
行ってくれと願っている。
面白いこと起きなくていいから、予定通りで頼む。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?