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「フィリピンでも靴磨きできるのか問題」

靴磨き世界一周アジア編94日目

フィリピンでは2つの目標があった。


1つ目は「スモーキーマウンテン」に行くこと。
2つ目は「靴を30足磨くこと」


その両方の目標を達成することができた。


特にフィリピンで30足磨くということは、
私にとって大きな挑戦だった。


日本にいた時に、「靴磨きができるのは
お金に余裕のある国だけで、発展途上国では
できないでしょ」と自称インテリによく言われた。


その度に「いや、私はできると思いますよ。
だってテレビ見てたらどこの大統領も正装
してるじゃないですか。」と言い返してきた。


しかし、自称インテリの意見も私の意見も
幻想に過ぎなかった。


なぜならやったことがないから。


台湾やオーストラリアでは靴磨きできても、
フィリピンで靴磨きできないようでは結果的に
自称インテリの意見が正しいことになる。


私の旅の目的は「世界を足元から輝かせること」


お金を稼ぐためだけに靴磨きやるなら、
一番儲かるオーストラリアにいればいい。


でもルフィがイーストブルーを制覇して
いきがってる世界のワンピースなんて誰が見るんだ。


グランドラインという波乱万丈な海を冒険
するからこそ面白いアニメなんだ。


フィリピンは私にとってグランドラインだった。


最初マニラに降り立った時は、5日間のホテル隔離
から始まり、その後はビジネス街のマカティで路上
靴磨きをするも警備が厳しくてできなかった。


警察の目が甘いエリアでは治安も悪く、
靴を履いてない割合も多く、ビジネスシューズ
はほとんど見かけなかった。


やっぱり、俺はイーストブルーだけの男なのか。


やっぱり自称インテリの意見が正しかったのか。


安全な国でしか靴磨きトラベラーはできないのか。


しかしその壁を突破したのは、"たった一人の出会い"だった。


フィリピン人のモモちゃんだ。


「大学の前でやれば警察も少ないし、昼休み
は生徒や先生が外の公園に出てくるよ」という
モモちゃんのアドバイスに従いやってみると、
驚くように磨けた。


2時間で7足。


誰も靴磨きなんてできると思ってないから
フィリピン人でさえ路上靴磨きはやらない。


そんな中、外国人の私が路上靴磨きなんて
やったら面白がって野次馬たちが集まった。


ここからは私の腕の見せ所。


「こんなに綺麗になるなら私もお願いしよう」
と言って次々に磨かせてもらった。


足元から繋がったご縁はどんどん深くなってくる。


一人の出会いをきっかけにその方が
新たな人を紹介して靴磨きのチェーンができる。


昨日サンチャゴ要塞で靴磨きをさせてもらった
青年のデイビッドはクリスチャンが通う学校の生徒だった。


「明日うちの学校に靴磨きしにきなよ。
友達に話して革靴用意して待ってるよ」


その学校のリーダー的存在だったデイビッドが
学校に出張靴磨きを行かせていただくよう手配
してくれて、なんと今日11足も磨かせてもらった。


そしてフィリピンでの靴磨き数が33足になった。


無料で磨いたのではない。


しっかりと対価をいただだいた上で
33足をフィリピンで磨いてきた。


いただいたお金でご飯を食べて、
宿代も払ってきた。


靴磨きでいただいた対価を通して旅をする。


私の旅のスタイルを、フィリピンでも
やり遂げることができたのは大きな自信になる。


そして、今後自称インテリが「それって
裕福な国だけでしょ」って言ってきたら、
0.2秒でマウントを取ろうと思う。
#やめとけ
#論破の先は破壊と虚しさしか残らない


まだフィリピンには5日ほど滞在するので、
まだまだ足元から上機嫌ウイルスを撒き散らせてきます。


これまで磨かせてもらった方、そして
磨かせてもらうきっかけをくれた方、
ありがとう!!


フィリピン大好きだ



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