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「トイレに閉じ込められた」

靴磨き世界一周アフリカ編26日目

昨日は2時間かけてテーブルマウンテンに登り、
かなり体が疲労していた。


しかしシャワーを浴びる時間もなく、
顔だけ洗い、Tシャツを着替えてすぐに
ケープタウン長距離バス乗り場へ。


ケープタウンから深夜バスで15時間かけて
ブルームフォウンテンという街に行く。


私が乗るバスの会社は「インターケープ」
というアフリカでメジャーなバス会社だった。


昨日テーブルマウンテンに一緒にハイキング
した世界一周中のワカナさんから南アフリカの
長距離バスの「インターケープ」は席も広いし
ゆったりできるがエアコンが効きすぎてて
上着を2枚くらい持ってバスに入った方が良い
という情報を教えてくれた。



上着を余分に持って、バスに乗った。


疲れていたので出発してすぐに眠りについたが、
しばらくして起きた。


あ、暑い!!


なんでこんなに暑いの!?


とりあえず一枚上着を羽織っていたので
それを脱いだが、まだ暑い。


休憩中に運転手に聞いたら
エアコンが故障しているようだった。


「エアコンあり」

って書いてるのにエアコン故障車動かしたら
あかんやろ!

と思ったけど、ここはアフリカだ。


文句を言っても状況が変わらない。


が、もう一つだけ文句を言いたい。


座席にそれぞれ充電ができるUSB
がついていたが、それも作動しない。


そしたら休憩中のバスに物売りの人が乗って来て、

「モバイルバッテリー」

と寝てる人がいるのに構わずまぁまぁ大きな
声で売り始める。



こいつとインターケープ社はグルなんじゃねぇか!


と思うほどの絶妙なタイミング。


充電が切れたらブルームフォウンテンに
到着してから宿を探すのに苦労するので、
100ランド〔850円くらい〕で一つ購入。


結局蒸し暑いバスの中で15時間過ごし、
ブルームフォウンテンに朝7時過ぎに到着。


これまでのバス移動でもトップクラスにきつかった。


バス乗り場のお手洗いに行こうと思ったら、
鉄格子のような扉が閉まっていて、

「うわ、トイレ閉まってるやん」

と思いながら試しに扉を押してみたら
鍵はかかっておらずトイレに入ることができた。


良かった。 


用を足して、顔を洗い、歯磨きをして、
ボサボサになった髪の毛をまとめてトイレ
から出ようとしたら、、、


え、鍵かかってるやん!!


今度はその鉄格子の扉に鍵がかかり、
外に出れなくなった。


囚人みたいやんけ!


「おーい」

と呼んでも誰も来ない。


別に急いでないので、その場に座って
YouTubeにアップする動画編集を始めた。



10分くらいしたらトイレをしに来た男性が
来てくれて、鍵がかかってるのに私がトイレの
中にいたから

「なんでそこにいるんだよ!?」

と驚いていた。


事情を説明し、その男性がインフォメーション
に鍵を取りに行ってくれて、ようやく解放された。


ブルームフォウンテンに来てから散々だ。笑


歩いて予約していたロッジに向かい、
シャワーに入って下着を手洗いして、
ちょっと仮眠を取ろうと思ったら3時間
くらい寝てしまった。


少し街を歩いたけど、ケープタウンのように
観光客はほとんど見かけず、静かな街だった。


ただブルームフォウンテンに来た理由は、
南アフリカに囲まれてる国「レソト王国」
にバスで移動するためだ。


明日は朝から26カ国目、レソト王国に
向けて陸路で入国しようと思う。


結局ブルームフォウンテンでの思い出は
トイレに閉じ込められたことだけになりそうだ。


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