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「靴磨きで1ミリオン稼ぐ男」

靴磨き世界一周ヨーロッパ編144日目

時は少し遡り、アイルランドでジョンロブ貯金
のために出稼ぎをしていた頃、インスタで繋がっ
ていた私の靴磨きの師匠、ジョンさんが驚きの
ストーリーを上げていた。


「シンガポール→パリ」


と飛行機に乗っている写真。


2ヶ月前はロンドンで出張に来ていた時に
タイミングが合い、一年ぶりの再会を果たした。


その時にご飯を食べさせてもらったり、
長年使ってた靴磨きブラシを授けてくれたり、
ジョンさんの靴を磨かせてもらったりと、
かなりお世話になった。


が、次はパリに来るの!?


なんで靴磨き職人が年に2回もヨーロッパに
仕事来るんだよ!!
〔リスペクトを込めて〕


とりあえず私も数日後にパリに行く
ことを伝えた。


そしたら、私がパリに滞在予定の2日とも
ジョンさんが宿泊してるホテルの部屋で
泊まることを提案してくれた。


指定されたホテルを調べると、パリの中心部
にある高価なホテルだった。


またとんでもないところに泊まってるな。


2ヶ月ぶりにホテルのロビーで師匠に再会。


軽く挨拶をし、近況報告をした。



続きはご飯を食べながら部屋で話そうという
ことになり、ジョンさんが泊まられてる部屋に
案内してくれた。


部屋を開けた時にびっくりした。


シングルベッド、、、一台!!


、、、


あ、俺なんか勘違いしてたんだな。


英語でやりとりしてたから、私がメッセージ
の読み間違えたんだ。


だって、ここにもう1人眠るのはさすが
に難しいだろう。


今日はこの部屋でご飯食べたら解散か。


と思っていたら、

「ここからここは俺で、ここから半分はSosho
のスペースだ」

とシングルベッドを指差して言った。
#むちゃくちゃダブルベッドの部屋と思ってた



いや、俺は全然いいけど、あなた明日も
仕事だし、普通に嫌じゃないの?笑


よくここに寝させていただくこと
提案してくれたね。笑


そんなことがあり、パリに滞在した
2日間は寝て起きたら真横に師匠がいるという、
「ジョンロブ3ユーロ足らない事件」よりも
事件が起きた。


で、パリに何しに来たんですか?

って質問したら、またとんでもない答え
が返ってきた。


某フランスを代表するファッションブランド
のディレクターから直々にジョンさんと一緒
に靴部門でコラボをしたいという話があり、
パリに出張で来ることになったらしい。


シンガポールからパリの往復の交通費も
宿代や移動費、食費も全てそのブランドが
支払ってくれてるそうだ。


そのブランドは今後アジア、特に上海に力を
入れていきたいようで、ジョンさんにお声が
かかった。


シンガポールから上海は4時間で行くことができ、
そしてジョンさんは中国語も話せる。
#お母さんが中国人らしい
#タイ語と日本語も少し
#天才かよ


4ヶ国語話せる上に、これからのために
フランス語を勉強し始めたと言っていた。


この人と2日間一緒に過ごしてわかった。


ジョンさんは天才ではない。


シンプルに努力をしている。


この人はもうただの靴磨き職人ではないな。


この人にはシンガポールという
トリカゴは小さすぎるのだろう。


また今年中にもう一度パリに来て、そのブランド
とプロジェクトを本格的に進めていくようだ。


「まずはMason & Smith〔ジョンさんの会社〕
を年商1millionが目標だ。

そして、世界にも進出していくぜ。

旅が終わったら上海に来いよ。

もっと俺はデカくなるぜ」

と言ってる姿に、ゴール・D・ロジャー
と重なった。


私は答えた。

「行けたら行くわ。」
#行けよ

お世話になりました


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日時:12月10日〔日〕
開始:15時〜 
終了:18時30分

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