連続短編(リライト)『時空整備士が天国に収容された二十四時間の記録②』
4.〈乾杯〉 実験開始二時間経過
風呂上がりに一杯やりたい、という〈模倣感情〉も備わっている我々にとって、キッチンの自動調理機能と食品冷蔵庫の存在は有難い。
我々の職務は過酷だが、全員が完全な外食やテイクアウト、デリバリー派というわけでもない。たしかに、現場の休憩時間に同じ定食や弁当を食べたり、仕事上がりに飲みに行ったりと、飲食を共にする機会は多い。
しかし、現に私は自炊もする。余裕の有無と気分によるが、しなくていいならそのほうが楽ではある。ただ個人的な美意識にした