餃子パーティーしたい
楽しかった記憶って、思い出す機会がなかなか少ない気がする。
恨みの記憶のほうが、他の記憶に引きずられてずるずるずるずる黒いタタリ神みたいな姿で私の前に現れるけど、楽しかった記憶って、ふとした楽しいときに思い出すだけだなぁ。だから思い出したらいつでも見れるように引き出しの手前に閉まっておきたい。
中学時代からの大好きな友達がいて、いつも4人組でつるんでいた。
そのうちの一人の子の家に残りの3人で遊びに行ってみんなで餃子を作って食べた。
たぶん餃子パーティーに憧れたのはヤマシタトモコ先生の漫画を読んだからだと思う。
包団を結成する。
餃子を仲良しの人と一緒に包んで、食べるのはとても楽しいこととして描かれていたから、是非やってみたかった。
アンドロイドみたいだな。
人間のこと一生懸命勉強してえらい。
ネットで餃子の作り方調べて、必要な材料を買ってきてタネを作る。
たしか2人くらいは仕事で遅れていたような気がするから私と家主とでぺちゃくちゃ喋りながら餃子を包んで、焼くとこまでやったような気がする。
残り2人が仕事を終えて来たところで酒を飲みのみ餃子を食べて、食べ終わったらスーパー銭湯に行って初めて岩盤浴を体験した。
岩盤浴のこと、とても好きになった。
翌朝、家主がデニッシュで作る世にも美味しいフレンチトーストを作ってくれた。
人生で一番美味しいフレンチトーストだった。
帰ってきてからニコニコ動画とか見たんだっけ?とにかくお話したり、うち2人はそのとき付き合っていた人と結婚したんじゃなかったっけ?
一緒に泊まったのってこれが最後だったかも。2人ともお母さんになったし。
中学のとき、調理実習でつくったものを家でもう一度作るという宿題が出て、そのときにこの4人で作った。
みたらし団子
上新粉でみたらし団子を作る予定で。
粉に少しずつ水をいれてって、固さをみなきゃなのに、なんかいきなり水を全部いれて、しゃばしゃばになったから小麦粉いれて、そんな団子は信じられないくらい不味かった。
そんな料理力だった我々ですが、餃子は美味しくできたし、友達が作ったご飯はめちゃめちゃ美味しい。
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