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日々思うだけ#9「シンプル イズ ベスト?」

はじめに

こんにちは、霧谷 海兎です。お久しぶりのnoteになります。前回からだいぶ時間が空いてしまいました。文章を書くのは好きなんですが、好きなことが色々あり過ぎて、いつの間にかやってない趣味ややるべき事が多いです。これだけやる!みたいにシンプルに生きられれば良いと思うこともしばしばです。

最近......でもないですが、モノを極力少なく生きるミニマリスト的な生き方がメディアなどで取り上げられるようになりましたね。僕もどちらかと言うとモノは少なくというタイプなのですが、紙の本だけは山のように持ってたりします。モノに関してだけではなく、考え方に関してもシンプルに考える!みたいな自己啓発本をよく見かけます。

今回は、「シンプルに生きるとは」というテーマについて考えていきます。

シンプルに行動する

マルチタスクは良くないということが最近特に囁かれています。これに関しては研究も多く、僕自身も体感してみて完全に同意できる部分になります。たとえば、高校生の時は音楽を聴きながら勉強とかしていたのですが、大学生になってからは基本単純作業や集中力を必要としないこと以外は音楽を流しません(歌詞のついていないピアノメドレーとかは聴くことがあります)

気分が乗らないからという理由で、音楽で気分を乗らせて無理やりタスクを終わらせようとするのは誰しもやりがちですね。ただ、音楽聴きながらだとタスクの完成度や学習の定着率も下がります。一気に集中してしまって終わらせてから遊んだり息抜きした方が、どちらの満足度も高くなります。

僕はよく散歩をするのですが、この時に極力スマホを持たないようにしています。スマホは持っているだけで注意力を持っていかれますし、触り始めるとSNSなど気になる事がどんどん出てきて手が止まりません。リラックスするために散歩をしに出ているのに、情報に溺れて目も疲れさせてしまうスマホを持ち歩くのは、あまり賢くない選択でしょう。


少し視点を変えてみますが、習慣化という面でもシンプルに行動するのはよいことでしょう。複雑な手順はそれだけ脳が記憶するのに時間がかかります。

例えば僕は朝起きてからシャワーを浴びることを習慣にしています(これはめちゃくちゃ良いのでオススメです。目が覚めるし気持ちが良い。ついでに寝ぐせも直せる!)朝眠い目を擦りながら学校や仕事に行くのは大変なので、非常に役に立つ習慣です。ただ、これを何か用事がある日にだけ行い休日はやらないとします。そうするとなかなか習慣として身につかないですし、気付けば用事がある時にもやらなくなってしまうでしょう。やったりやらなかったりは習慣化にとって敵です。


1.シングルタスクは集中力を高める

2.シンプルに行動することで習慣化が容易になる

という2点から、行動面をシンプルに行うことにはメリットが多いのではないでしょうか。

もちろん、応用が利かなかったりする部分もあるので完全にルール通りにはできないですし、デメリットもあるでしょう。例えば、夜9時から1時間は読書をすると決めているとします。ただ、どうしても外せない仕事が入って残業せざるを得なくなったり、家族や友人との食事や飲み会でできないこともあるでしょう。

絶対や確実、100%で行動や思考を行うことは不可能です。というわけで、できるだけシンプルに行動するという意識を自分の中で持つのが良さそうです。常に「〇〇すべき」という考えに縛られるのもしんどくなってしまうので、「無理のない範囲で」というのを付け加えても良いかもしれませんね(笑)

シンプルに意思決定をする

「やるかどうか迷ってたらめちゃくちゃ時間が経っていた」とか「申し込むかどうか迷ってたら〆切が過ぎていた」みたいなことはよくあるのではないでしょうか。僕もめちゃくちゃあります。

この前、好きなポーカー系Youtuberの方がオリジナルパーカーを売っていました。1着1万円ぐらいで、種類も10弱ありました(確か8種類ぐらい)ここで僕はしばらく迷います。まず、買うか買わないか。引っ越しを控えているので支出は抑えたい。しかし、どうしても欲しい。買うとするなら、どれを買うのか。1着だけ買うのか2着以上買うのか?あー、どうしよう。

などと迷っていたら、一番欲しかったパーカーは売り切れていました。結局、2番目に欲しかったパーカーを買ってしまったのですが、当分後悔していました。

しかし、ついこの間再販が行われ、商品は5分で売り切れたのですが、その時は買うと決めていたので、1番欲しかったパーカーを手に入れました。

今回は再販で欲しかったものを手に入れましたが、二度目がないパターンは往々にしてあります。「やらずに後悔するより、やって後悔した方がいい」という言葉は生まれてから山ほど聞いてきたことがあるでしょう。これは正しいこともあるし間違っていることもあります。しかし、どうしようもないほど迷う場合、心理的にはやりたいという気持ちの方が勝っているように思います。何かをやるという決定には大きなエネルギーがいります。やらない方が簡単です。これにより人間の意思決定は一般的にはやらない方に偏りがちだというのが僕の考えです。この傾向にも関わらず、やる/やらないをどうしようもなく迷う場合、やりたいという思いの方が強いのでやってしまった方が良いのではないでしょうか。

「どうしようもなく迷ったらやる方を選択する」というのはシンプルなルールですよね。それでも選択できない場合は、コイントスの裏表で決めるとかやってみても良いかもしれません。表がやるで裏がやらない。ただし、裏が出てガッカリした場合は、本当はやりたいのでやるという風に。

僕は、やる/やらないの選択は、上で述べた通りのルールを適用するようにしています。

では、やる/やらない以外での選択はどうでしょうか?例えば、就職先はA社とB社どちらにするとか。この時僕が考えるのは

(1)重要な判断要素をいくつか(会社の例であれば、年収/仕事内容/将来成し遂げたいことに合致しているか など)

(2)直感

(3)後の選択肢を残せるか


の3点が主です。ちなみに、1回限りの意思決定であまり大きく将来に響かない場合(3)は考えない場合もあります。

例えば、大手企業とベンチャー企業を比べた時に

「収入や福利厚生が良いのは大手企業だよな」(1)

とか

「社員の人と話してみて合いそうなのはベンチャーだよな」(2)

とか

「大手からベンチャーに行くのは比較的易しいけど、逆は一般的には難しいから大手」(3)

とか。

(1)(2)(3)が揃えば、そのまま意思決定ができます。食い違う場合は、僕の場合基本的には直感に従って決定します。ただし、(1)(2)(3)が食い違う場合には、自分で意思決定を行う前に第三者に相談をすることも多いです。


意思決定のシーンは非常に多くあるため、一定のルールを持たずいちいち一から判断していると疲れてしまいます。広く適用できる自分の中の基準を持っておくと、多くのケースで妥当な判断を素早くできるでしょう。


シンプルに価値判断する(ことはしない)

「彼は文化部だから大人しい」とか「あいつは高学歴なのに使えない」というような言葉を聞いたことがありますでしょうか。分かりやすいラベルづけをして一面的に人や物事を評価することはよく見られます。理由はもちろん楽だからですね。考えなくていいからです。意思決定の話の際に、考えることをシンプルにすることについて述べました。しかし、考えなければならないことを減らすことと考えることを放棄することは全く違う行為です。前者はむしろ、本当に重要な考えに労力や時間を集中させるために行いますが、後者は自分が楽をするために行うものです。

そして、怠惰さにはかならずツケが伴います。

以前読んだ本に、「頑固さは精神的怠惰だ」という一文があって非常に感銘を受けました。座右の銘にしようかと思ったほどです。

例えば自分の意見を必ず突き通さないと気が済まない人間がいたとします。他者の意見は取り入れようとしません。こうした人間からは基本的に他人は離れていきますし、離れられない場合も煙たがられるでしょう。

「〇〇は××だ」といった、決めつけのような価値判断は、思考を放棄するという頑固さであり、精神的怠惰です。

工場の責任者が「工場で起こる事故の原因は必ず××である」と考えてたとします。それで対応できるうちは良いですが、もし例外にあってしまった場合、問題解決に至らないか、至ったとしても非常に長い時間を要すことになるでしょう。

ある企業の採用責任者が「優秀な人間は必ず高学歴だ」という考えをもっていたとします。そうすると、その企業は応募してきた高学歴でない優秀な学生を落とし続けることになってしまいます。

とはいえ、全ての物事においてゼロから100まで細かく知ったり考えたりすることはできません。そこで僕の場合は

[1]大枠を理解する/傾向を知る

[2]適宜細かい部分を知る

[3]例外があることや、自分の理解が間違っている可能性があることを考慮に入れる

としています。

先ほどの採用責任者の例で言うと

[1]高学歴ほど、学力などの能力的に優れている人が多い

[2]A大学はこういうタイプが多く、学部別で言うと×学部はこういうスキルを持った学生が多い。

[3]ただし、高学歴ではない人にも優れている人はいるし、×学部でも上のスキルを持っていない人もいる。A大学のタイプは今までは上のようなタイプだったが、今年は変わっているかもしれない。

などと考えることで、価値判断における大きな誤りを減らすことができますし、誤りが発覚した際にすぐに修正することができます。

おわりに

今回のまとめは、「行動と意思決定はシンプルに。価値判断は慎重に」ということです。この考えが上手く機能するのか、正しいのかどうかは慎重に考えていきたいと思います(笑)

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