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ゲーム「Airborne Kingdom」のはなし

 最初にプレイしていて疑問に思った部分を攻略情報として少し載せておきたい。
《一部の取得条件の分かりづらいトロフィーについて》
・このゲームは一周目のプレイではマップが簡易的なものとなっており、一部の施設がそもそも存在しない。よってトロフィー「光り輝く池」「輝く金属」の取得は一周目では不可能となる
・上記のトロフィーを取得するためには一度ストーリーをクリアし、改めてNewGame+でプレイする必要がある
・いずれにしろトロフィー「円環の理(NewGame+のハードモードでクリア)」があるので、トロコンのためには周回必須である

 空中都市に一度でいいから住んでみたい、そう願ってやまない人は多いだろう。私もその一人だ。ガリバー旅行記に出てくる、空を飛ぶ島ラピュータに憧れたものだ。
 しかしこのゲームはそれを夢で終わらせない。むしろ、空中都市に住みはじめてからがスタートだ。当然ながら、都市を宙に浮かばせるにはそれなりの揚力が必要だ。それを発生させるためのエネルギーがいるし、都市を建造するに当たっては重量のバランスを考えて配置しなければならない。妙にリアルだ。夢だけじゃ都市は空に浮かばんのである。
 このゲームでは空中都市を拠点とし、各地を旅しながら資源回収・都市の発展を目指すことになる。大まかなストーリーはあるのでそれに従ってクリアを目標にしてもいいし、それをあえて無視して自分の好きに空を旅しても良い。
 都市の発展の指標は人口であるため、都市をどんどん充実させて移住者を増やしていくことがクリアの条件だ。ゲームが進むにつれて人々の要求はだんだん高度になっていくので、それに合わせて技術を開発していくことになる。逆に自分の要求が満たされず都市の状況に不満を持った人々は、次々に地上へと降りていってしまう。
 その不満の大きな原因のひとつとして“都市の傾き”がある。これが空中都市ならではの要素で面白い。ゲーム開始時には大きなプロペラが一基あり、それを中心にして周りに建造物をたてていくことで都市全体が空に浮かぶ。片側に大きな重たい建造物をたてれば、当然ながら都市はそちらへ傾く。そのバランスが悪すぎると、人々は「こんなところで暮らせない」と地上へ逃げ帰ってしまうのである。
 そしてもちろん、建物を持ち上げるにはそれなりの揚力が必要になる。都市を広げていくためには、揚力を発生させるフィンやプロペラなどを増設していくことが必要だ。だからといって強力なパワーを持つフィンを何も考えずに設置すると、持ち上げる力が強すぎて逆に都市が傾いてしまう。なにごともバランスよく、がこのゲームの大切なところだ。
 都市を移動させるための“推進力”というのも、この世界観ならではの要素だ。推進力が高ければ高いほど移動スピードは速くなり、資源回収の効率も良くなる。なによりこの都市はエネルギーが尽きると容赦なく地面へ落下してしまうので、燃料の確保のためには移動の高速化が必須だ。というわけで、特に序盤はリソース管理も重要なテクニックとなる。
 とはいえ、慌ててあれもこれもやらなくてはならないような、忙しいゲームでは決してない。非常に美しくデザインされた地上の風景を眺めながら、のんびりと空の旅を楽しむことができる。

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 画像を見てもらえば分かるとおり、何でもないただの草原にも美しいモザイク模様が散りばめられていて、まるで一枚の絨毯のようである。ワールドとワールドの境目もただの境界線ではなく、紙と紙が折り重なるように表現されていたりと、細部のデザインへのこだわりが強く感じられる。建物もミニチュアのようで可愛らしく、街づくりをしながら眺めるのも楽しい。
 建物の壁や屋根、道路はカラーパターンが多く用意されていて、変えるだけで街の雰囲気がガラリと変わる。さらにフォトモードもかなり機能が充実しているので、写真を撮るのがはかどるはかどる。

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 街の明かりの雰囲気が素晴らしいので夜の写真ばかりになってしまったが、昼間の景色も幻想的で一見の価値ありだ。気になった方はぜひプレイしてみてほしい。

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