いい曲なのに歌詞の意味がわからなくて考察ブログに頼るのやめたい

無事に過ごした一年だった。読んで字の如く『何事も無かった』。
バイト→部活→バイト→バイト→部活→バイト→部活→バイト
をひたすら毎日繰り返して体も心も限界突破、業界用語で言えば“飛ぶ”寸前だった大学時代を思えば幸せな日々を送っていると思う。

会社はほとんどリモート勤務になって、家にいる時間が多くなった。休みの日には朝早く起きて散歩をしたり、友達と旅行に行ったりもした。唯一の趣味といえるお笑いも、去年よりも劇場に行って生ものとして観ることができたし、小劇団の演劇公演なんかにも足をのばした。(最後の演劇にかんしては真夏なのに会場のクーラーが壊れていたから観劇しながら熱中症になりかけたのだけれど、思い返せばこれがいちばん大変だった出来事かもしれない。公演中に倒れないように意識を保つのに必死だった)人と喧嘩することもなかった。それは別に毎年のことだけれど。とにかく波風立たずに穏やかに日々が過ぎた。
たぶん私の一年、ぎゅっとしたら1ヵ月くらいになりそう。それくらい薄い。一人暮らしを始めたばかりのときに水をかなり多く入れて大量に作り上げてしまったトマトソーススパゲッティの味くらい薄い。スパイスになるような刺激的な出来事もなかった。

良く言えば穏やかだけど、悪く言えば何にも身にならない一年だった。小説家になりたいという夢とはある一定期間は向き合っていたつもりではあるけれど、全然もっとやれたし全然もっとやらなきゃいけなかった。戦略も全然ミスった。1つの作品に時間も手間もかけた挙句に「全然面白くないんですけどこの小説(爆笑)てかまずこれ小説ですか(爆笑)小説の形にすらなってないんですけど(爆笑)」と下読みの方にあざ笑われて(被害妄想)一次すら通らず落選となった。
心の奥の奥ではうっすらと、小説家を軽く見ていたのかもしれない。いつかはなれるだろうみたいな、そういう今となったらぶん殴りたくなるような考えを持っていたんだと思う。改めて、自分はめっちゃくちゃがんばらないとどうにもならない人間なんだとハッとさせられた。ハッとするのめっちゃ遅かったな。来年はとにかくたくさん書く。下読みさんに言わせるところの駄作をたくさん生み出すことにはなるだろうし、来年デビューできるとも全然思えないけれど、ちょっとずつでも変わっていかなきゃいけない。

2月に書いた恋愛が軸のお話は昔の自分の経験(というか思い出)が半分くらい入っていて、秋くらいに完成したお話の元彼を引きずっている主人公には3割くらい自分を投影している。
ラブストーリーには惹かれるし求めるけれど、その欲求はドラマとか演劇とかコントとか漫画とか、詳細な容姿を提供してくれる映像コンテンツで満たしていることが多いことに気が付いた。よく考えてみたらこれまでの人生でぶっ刺さった恋愛小説というものがなくって、それなら自分で書いてみようと思ったのがきっかけで書いた2作だったけれど、あまり上手くいかなかった。私は私が経験したことのある事象しかくっきりはっきり書けなくて、未経験のことを想像で書いてみるとやっぱりディテールに欠ける。私は恋愛経験がほぼないので、つまりは恋愛を書くのに向いてなさすぎる。それでも性懲りなく恋愛が入っているお話のプロットを今朝書いた。よく考えたらこの世の中は恋愛社会、片思いも両想いも告白も交際も同棲も結婚もぜーんぶ恋愛でできていて、経験値が足りないからという理由だけで排除するには不自然な気がする。(もちろん恋愛が不必要な人もいるから、わざと排除するのが不自然というだけで)ということで来年も恋だの愛だのが出てくるお話を書いていこうと思う。

 
プロポーズ / the pillows

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