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一人がスキだけど、人がキライなわけじゃない

ぼくは一人でいることが好きだ。

貴重なやすみの日には、誰とも会わず自分のへやで趣味のマンガやドラマをみている。

あとはヒトカラで5時間は歌えるし、映画館もひとめを気にせず泣ける。

ひとりの気楽さに慣れてしまうと、他人と過ごすのがむずかしい。

たまに遊びに誘われて嬉しくなると同時に、どう断ろうか悩む。

とても自分勝手で申し訳ないのだけれど、遊ぶことより遊びを約束している時のほうが何倍もワクワクする。

で、当日はもう面倒くさいと思ってしまう。

そして、あの日くびをタテに振ってしまった自分を後悔する。

だからぼくは自分から誘うことはほぼ無いし、誘われてもその場のキモチで約束せず断るようにしている。

これはぼくの数すくない人間関係をこわさないためだ。

だからといって、ぼくは人がキライなわけじゃない。

むしろ居酒屋みたいなワイワイとした雰囲気はスキだし、なんならハシゴして朝まで飲みたくなる。

仕事帰りで何重にも着けた鎧をぬいで、ワチャワチャしているサラリーマンは見ていて楽しいし、そして何よりサラリーマンほど美味しくビールを飲める人はいないだろう。

お酒の席でその人のちがう一面を垣間見たとき、ぼくはずっとその人を同じ角度でしか見ていなかったんだなあと思う。

初対面で飲むのもモチロン楽しいのだけれど、ぼくは仕事で関わった人とまずお酒を飲みたい。

仕事で「なんか合わないな」と思うあの人も、ちがう角度から見てみると意外と気があったりするかもしれない。

逆もまた然りだけど、そういう発見がなんだか楽しい。

だけどそれは普段ぼくが一人を楽しんでいるから、たまにそういった人との関わりが嬉しくて楽しいのだと思う。

たくさん一人でいたぶん、他人とかかわるのは新鮮だし、そうして満足した僕はまた安心して一人に戻れるのだ。





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