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楽に生きられる知性を自然に学ぶ

【時季(とき)の養生】という私のメンバーシップがあります。こちらでは、月初めの二十四節気について毎月限定講座を開いていて、動画配信をしています。

前回の「立春」から、メンバーシップ参加者が増え、とても喜んでもらえたので嬉しいです。

このクラスの目的は、太陰太陽暦という日本独特の「自然観」の中に、私たちが知っておいた方が「楽に生きられる」知性があることを伝えたかったからです。

半世紀以上生きてもなお、わからないことだらけの世の中ですが、それでも絶対に変わらないことは、季節が変わるということで、時間が進むということです。
そう考えると、全てはここに起因し、帰結すると思うんです。

だとしたらこの世界を知るために、過去の人たちが考え出した自然観を身につけてみると現代がわかりやすくなるのではないか?と考えてみました。

前回のテーマは「立春」でしたが、2月4日に開講しました。
立春とは、この日だけでなく次の「雨水」までの期間を指します。
その間、七十二候というさらに細かい季節の呼び名があるのですが、これが素敵なんです。

初候 2月4日〜2月8日頃
東風解凍(はるかぜこおりをとく)

次候 2月9日〜2月13日頃
黄鶯睍睆(うぐいすなく)

末候 2月14日〜2月18日頃
魚上氷(うおこおりをいずる)

今日あたりから、魚上氷(うおこおりをいずる)です。それは一体?と思うかもしれませんが、字を読むとなんとなくわかりますよね。
氷の下に魚が泳いでいるのが見える様子です。
それまでは氷が厚くて魚は見えなかったけど、氷が薄くなって魚が泳いでいる姿が見えるというのです。
つまり、それだけ暖かくなってきているということ。
(今日は特別に暖かい東京ですが)

人々が何を見て季節を感じていたのか?ということを言葉でわかることが素敵だし、この言葉で情景を思い浮かべることができる私たちの感性も捨てたもんじゃない。と思うんです。

そしてそれが過ぎると「雨水」です。雪ではなく「雨」になってくる。

今は毎朝天気予報も見られるし、かなり高い精度で当たるし、困ることはないんだけど、自分が持っている感性で時間と季節を感じられる大人でありたいし、それを次の世代に伝えられる人でありたいとも思います。

便利だけが「良い」わけではない。

自分という資産を使い切って生きる。これが私の生きるテーマなので、持っている能力は全部使い切りたい^^

その一つが「自然観から学ぶ季節の流れと時間の流れ(老い)」です。

次回は啓蟄3月5日(火)開講です。


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精油の翻訳家 藤原綾子
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