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資質•能力の三つの柱

評価について整理してきたわけだけど、その上でやっぱり「目標」は凄く重要な事は確認できたと思う。一口に子供たちを育てると言ってもその目標が明確でなくてはいけない。そのためキースライドにある目標の中身を一つ一つ見ていきたい。この目標は資質•能力の三つの柱と呼ばれて、それらをバランスよく育てることになっている。

「知識及び技能」、「思考力•判断力•表現力等」、「学びに向かう力、人間性等」と言う言葉に注目をする人が多い。

だけどその直前についている、「生きて働く」「未知の状況に対応できる」「人生や社会で生かそうとする」という言葉を絶対に忘れちゃいけない。
もう明確に、テストや入試のために学んでる!なんて子どもに言わせんなよ!
ことだ。

「生きて働く」知識•技能

学校で学んだ知識や技能が生活に使えた!
学んだことのおかげでニュースの意味がわかった!
日頃悩んでた事のヒントを得られた!
なるほど、あれとこれは繋がってたんだ!
そんな知識•技能の習得が目標な訳で、一問一答の様な知識の習得は目標なんかではない。
田村先生の言葉を借りれば、「駆動する知」だ。
図書紹介:田村 学 『深い学び』
https://www.amazon.co.jp/%E6%B7%B1%E3%81%84%E5%AD%A6%E3%81%B3-%E7%94%B0%E6%9D%91-%E5%AD%A6/dp/4491035024

「未知の状況に対応できる」思考力、判断力、表現力等

あー、こういう時は比べるといいんだよな!
こんな時は順序立てて考えたほうがいい!
判断する為に焦点化しよう!
そんな汎用的な思考•判断•表現に関わる力を育成するのが目標。
授業やワークなどでやったテストの活用問題の類題を解けますかー、という力なんかは求めてないのだ。
図書紹介:http://ks-lab.net/haruo/thinking_tool/short.pdf

「人生や社会で生かそうとする」学びに向かう力、人間性等

テストのために学びに向かう力じゃない。人生や社会で生かそうとする学びに向かう力だ。国際的に比較すると大人になって日本人は勉強をしない。日本では勉強の目的がテストである人間を量産しすぎた。学びが人生や社会に生きる事を子どもたちが自覚できるようにしなくてはいけない。社会での学び方、つまり課題解決の過程を子どもが自ら調整できるようになる力を涵養することが目標だ。

図書紹介:バリー・J. ジマーマン 他2名
『自己調整学習の理論』

まとめると、、、

凄く大雑把にまとめると、テストの為の力は目標でも何でもない。子どもたちが人生で確実に使える力を学校の学びで育成するぞ!というのが新学習指導要領での目標であり、ゴールだ。

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