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信州おやきは奥深い

おはようございます。今日は小雨が降る寒い4月の始まりです。こんな寒い日は熱々のおやきが食べたい。ということでおやきづくり第2弾です。前回はそば粉いりの灰焼きおやき風のハードタイプおやきを作りましたが、今回は強力粉でつくるおやきをつくってみました。強力粉300gにベーキングパウダー6g、キビ糖6gをまぜ、ぬるま湯195ccをいれてこねます。前回のそば粉が入るタイプとはちがい思ったより生地はべたつかず初心者向けのようです。成形もしやすく野沢菜を包み、今回は家に長年眠っていた鉄鍋で焼いてみました。じっくり弱火でやいて焼き色がついたら出来上がりです。粉を混ぜてから30分ほどで完成。なんと簡単なのでしょう。しかも皮もパリパリとふっくらのいいとこどり。

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今回は甘いものもほしかったので佐久地方でもよくたべられる蒸しタイプのあんこ入りをつくってみました。こちらは生地に重曹をいれるので「炭酸まんじゅう」とも呼ばれます。重曹の効果で蒸すとやや黄色い色に変化します。こちらももちっとしてフワフワ。できたても美味しいですが、冷めてからもトーストで焼くと今度はカリカリになって2度楽しめます。

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実はおやきといっても地域や家庭によって作り方は様々。焼くタイプ、蒸すタイプ、油で揚げるタイプ、または焼いて蒸すもしくは蒸して焼く、はたまたゆでて焼くなんていうのもあります。しかも強力粉や地粉だけで作るタイプやドライイーストやベーキングパウダーを入れるタイプ。またこねるのも熱湯だったりぬるま湯だったり様々。それでもって中身も甘いものからしょっぱいものまである。野沢菜やナスなど定番のものから季節の野菜や山菜やカレー味やら中華味やらとにかく何でも入れていい。おかず系のものでもあんこやクリームなどの甘いものもいい。なんだか奥が深いというか知れば知るほど訳が分からなくなってきました。生地もパン生地のようなふわふわのものもあればうどんのようなもちもち、あとはカリカリタイプもある。とにかくいろいろ作って自分好みの味を見つけるのも楽しみの一つかもしれません。

ということでおやきづくりをするにあたり図書館でおやきに関する本を色々と借りてみました。特に参考になったのがこちら

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著者の小出陽子さんは長野市でおやき店を営みながらおやきの普及にも貢献されており、とにかくおやきの知識がすごい。この本を読んで私もすっかりおやきのとりこになりました。ただおやきの世界も高齢化が進み、後継者不足から廃業を余儀なくされているお店も多いとのことでした。もともとは山間部の多い長野県は米がとれなかったのでその代用食として粉もの文化が栄えました。ただ現代ではお米やパン食が当たり前になり、長野で長い間食べ続けられてきたおやきは家庭で食べるものから買って食べるもの、もしくはおみやげや観光地で食べるものというところまでなじみのないものになりつつあります。でも自分でつくってみると意外と簡単、しかも美味しいんです。いろいろ試して自分好みのものをみつけてみてはいかがでしょうか?

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