誰かに何かを伝え続けるお仕事について
お話があるとかあらすじがあるとか、そういう舞台をつくるひとをみると眩しくて目が眩みそうになる。
そういう舞台をつくるひとは少年漫画の主人公みたいに思える。
誠実で、信念とか、キラキラしていて、至極真っ当だ。
目標がはっきりしていて、目指すところも決まっていて、ブレない。一直線に走る。そういう人になりたかったのかというと、きっとなりたかったんだと思う。
演劇に出会わなければ、アートとか、文化とか芸術などに関わることのない人生だった。絵が描けるわけでもないし音楽ができるわけでもない。通訳になりたかったので、そのまま大学進学をしたけど、実際とにかくここではないどこかに行きたかった。地元に戻ってきて、8年が経って、またその思いがぶり返してきた。
だけど、ここから出ることは進学時とは違うハードルがある。
年齢であったり、仕事であったり、いろいろと準備がいる。しかし、今はいろんな制度があるから、移住はしやすいはずだ。
東京や大阪に行きたいのか、と言われてみれば、そうでもない自分もいる。一旗あげたいとかそういう野心もあまりない。
わずかにあるとすれば、表現活動をつづけていくことができればとおもうくらい。
表現をつづけることに後ろめたさをかんじなくてよい環境。どこでいてもそんなことはかんじなくていい。それでも土台のない私はふらふらしている。ただ続けられればよいのだったらアマチュアで続ければいい。そうじゃなくて、だれかに何かを伝えることがプロだというのであれば、そのための力を磨くことが必要だと思う。
誰かに何かを伝える力のある人、表現する力のある人をプロと思っているのだ。
人数の多寡でかわるのかもしれないし、質量の問題かもしれない。
その何かが演劇だったり、音楽だったり、美術だったり。伝道師的なものなのかもしれないな、なんてことを思う。ほんとかどうかはまだ言い切れない。
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