第9回六枚道場 グループF,G,H,I 感想

グループF

16. 「師たち」草野理恵子

詩たち?師たち。
不思議な師のいるある地方を描いた短編集。(六枚の時点で短編ですけど)
もし師というものがどんなものにでもいるなら、
迷っていることの背中を押して欲しいですね。

それは占いとか相談するとかでもいいのかな?
あと記事とか、悩みごとに関しては、玉石混合なネット記事からこれだ!っていうの探すの難しいですけどね。
プログラミングなら公式ドキュメント読めばいいのに。

17. 「ひかりひかるひかれ」中野真

おー、なんかこう、希望があるともいえないないともいえない、なんていうのか、淡々とやる気のない日常を過ごしたい主人公の祖父の死から、色々なものが万華鏡みたいにちょっと見えて、主人公は少しだけ何かを変えるのだけど、そのほんの少しがいい感じにいくといいなー、って話です。

痴呆が進行して病院で亡くなった祖父は何を思ったのでしょうか。
気を使い過ぎて何も言えない、すごいわかる!

18. 「六枚道場って、群像とかすばるみたいなやつ?」大江信

タイトルが全てを表しています、なんかこう、文学にあまり興味のない妻が家にいたらきっとこんな会話をする。
実際ここ読んでたり私のフォロワーさんだったりする人で文学あんまり興味ないとそんな感じに思うんじゃないだろうか。

どうなんでしょうかね、優先順位があるわけじゃないですけど、どっかに出す時六枚で書いてこんな感じかなとアタリをつけるにはいい場所ですよ、六枚道場。
それより「大江」というペンネームに反応してしまいました、健三郎……。

グループG

19. 「彼女のあそこが眩しくて」一徳元就

めっ!

あそこってどうせあそこじゃないんだろうなと思ったらまんまあそこでした。(語彙力)

R18 いいんですかね六枚道場、これがいいならBL(しつこい)は多分書きませんがなんとなく「論理的に何も悪いことやっているわけではないけど子供は見ちゃ駄目なグロでもエロでもないもの」を書いてみたくなります。

エロはムズイですよね。
と思いきやメタですか!……なんかごまかしてません?

20. 「代打生石背番号19」小林猫太

おー、私はコロコロだったけどこれはなんかチャンピオンみたいな感じで、もしかしたら真剣な野球よりはアストロ球団みたいなどこかツッコミどころがある物を書きたかったのかもしれないと読んだんですけど、そんなことはないですか?

野球だけやっていればまとも……高校野球にそれだけ命を込めて燃え尽きた選手も沢山います、「いとしのムーコ」の飼い主がそうだったみたいに、何かいいものが見つかるといいんですけど、少しリスキーですよね。

21. 「たべに」いみず

何を食べにいくのかなーと思って読んでいたら怪異でした。

昨日の夜ですかねー、私ねー、スマホのアプリを作っていたらけっこう夜中になっちゃったんですよ、二時ぐらい。

もう寝ようかって洗面台に行きますと、私みたんですよ、止めていたはずの水道が出しっぱなしになってる。

こわいなー、こわいなー、って水道を止めて、寝る前に牛乳を一口、と冷蔵庫を開けると入れてたはずのプリンがない、私は一人暮らしですよ、ゴミ箱を見たらプリンの空き容器があるじゃないですか、誰が食べた、たべに。

そうか、たべにだ。
こんな感じですか?

グループH

22. 「乙姫情話」化野夕陽

むかし話を下書きにしたのかな?どれどれ……。
うーん、本当に誰か人魚姫(これは乙姫だけど関連があるらしい)をハッピーエンドにしてくれませんか?
彼女の冗談だと思っていたものは、実は。

今アプリ制作で「ある名作」をハッピーエンドにしているんですけど、じゃあお前やれって、ディズニーとは違う感じで?難しそう。

この主人公はそんなことがあっても何も変わらなそうな所もまたせつない。
角膜が出来たら彼女が見えたりして。

23. 「筆を失くした記述者たち」ミガキ

山岳系の獣人などの記述から、なんとなくファンタジーかなと。

うーんなんか女性への神聖視と男性の欲望が絡まっていて、原始的になりたいんだろうけど原始ってこんなんじゃないような?

だってこの世界、娼婦の巫女と未開しか女がいないんですよ?
フェミニズム的に、とまでは言わないんですけど、
そうじゃない女は神の祝福を得られないんですか?そこがどうにも。

24. 「殺虫灯」雲鳴遊乃実

ブラック企業サラリーマンの妄想を書いてみましたみたいな感じです、私は運よく〇してやりたいほどの人の下で働いたこともないし、仮に世の中が狂っているとしても他人に害をなす形で注目を浴びても人生がもったいないと思うのですが、これは女性的な考えなのかな?

それともこれが「自分だけが不幸なのは気に食わないから他人も巻き込んでやろう」みたいなもの?

よくわからないです。

グループI

25. 「マックの女子高生」坂崎かおる

よくネットミームになっている「マックの女子高生が言ってた」系のオマージュですかね、でもこれもなんか考えてみると酷い話で、女子高生はそんなに頭よくないという前提の下に立っているならこの文の通り蔑視的です。

作中に「嘘松」という言葉もありますが、なんで「松」という、一部女性のアニメファンを連想させる言葉を使うんでしょう。
諸説あるんでしょうけど、嘘つく人は性別問わずいますよね?

だから「キモッ」なんて言われるんですよ。


26. 「角と目」佐藤相平

タイトルで「爪と目」を連想しました。

一角獣(ユニコーン)に慕われるということはこの女性と主人公は清い関係なんでしょうか?
一緒に暮らしているのに、まぁ関係性は色々だけど。

しかしそんな神話はどこへやら彼女はお金になるなとリアルティのある話をする、角で目をやられることもなく、淡々としているんだけどなんとなく不思議な独特の違和感がある感じです。

27. 「墓場軌道」至乙矢

SF!SF!
これ、多分主人公「人間」じゃないですよね、「システム」とか言われてるし多分AI搭載型のロボットかなんかでしょうか。

エネルギー減なんだろう。
地球が滅んでも淡々と任務を遂行する、もう命令した人間(あるいはコンピューター等)はいないというのに、でもそういうのがコンピューターの神髄、ちょっと検索すると、作られて放置されたホームページとかあったりして、それに近い感じです。

命でないはずのもので命を感じますよね。

28. 「シャスターデイジーの花言葉」閏現人

こういう難解な漢字が多くて固い文を読むのは好きですが、私なりに読解したこの文の内容とタイトルの関連がわかりにくかったです。

これ、わざとなのかな?
なおシャスターデージーの花言葉自体は「忍耐」だそうで。
最後の一行も含め読むとどことなく他人を見下してでも他人のせいにして「忍耐」している自惚れた人物が見えます。

なんかかなしい。





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