地域で生きるということ

このところ、初めましての方とお会いする機会が増えた。

自分のこと、法人のこと、活動のことを話すと

「なんでもやっててすごいですね」

「どうしたらそんなに動けるんですか?」

と言われるのだが、もともとの好奇心旺盛なところと猪突猛進なところが合わさった結果なのかなと思う。

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小さい頃は自由帳に漫画を書いたり図書館の本を総なめしたり、かと思えばゴム段(年齢がバレる)や鉄棒なわとび、塀の上を渡り歩いて落ちたり、しょっちゅう転んで怪我をしては自分でオキシドールで治療したりと一見静かで大人しい子だったけど活動はアクティブだった。

それから小説を書き始め、ゲームにハマり、ワープロからパソコンをいじりだし、遊びたいがゆえに高校は家政科を経て、ゲームを作る専門学校へ進学した。

HTMLでHPを作り始め、専門学校をでてから「手に職をつけたい」と単身茨城に渡り、マッサージのお店に勤めたが色々あって独立。

当時女性起業が珍しかったのでデジタルができるということでHPなどの相談に乗る機会が増え、IT支援も増え始めた。

と同時に、出産、子育てをする中で子どもの発達について詳しくなっていった。

障害のことや個性とはなにかといったパーソナリティの部分だ。※マヤ暦はじめ陰陽五行など五術についてもこの頃習得した

個と環境がうまく作用しないとき、人は生きにくさを感じる。

個を活かすということは、在りのままを活かすこと。

そんな場所を作れたらと思って立ち上げたのが「肩書なく繋がるコミュニティスペース」つまり本拠地だった。

最初は女性の起業家、そこから派生してフリーランスや個人事業主の方などの相談が多かった。

丁度今の拠点に引っ越しをしてすぐコロナがまん延し、その影響もあってか生活の相談が多く寄せられるようになった。(ついでに、人の相談だけでなくなぜか猫の相談も増えたので、保護活動も始まった)

それまではどちらかというと就労や雇用についての相談事が多かったので、"ジョブコーチ"や"両立支援コーディネーター"などの資格をとったりしていたけど、そもそもの生活の基盤が揺らいでいる人はまず衣食住の確保が最優先だ。

居住支援法人になったのは、セーフティーネットで「住」の支援ができるから。

最低限住まいが確保できて生活の基盤が整えば、自立に向けた就労のアプローチが可能になる。

なので、来期はせっかくとった"職業紹介責任者"の資格を活かして職業斡旋のところまでできたらと考えている。

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その時に必要なものを夢中で取り組み、積み重ねてきたから今がある。

IT、体、パーソナル、起業、猫などなど私を構成するものはたくさんあるけれどどれも必要だったものだ。

強いて言えば「地域生活」という言葉でくくられるのかなと思う。

地域で生きるということ、在りのままで活きること、それが自分の活動の軸になっている。

茨城県水戸市にて2007年から個人事業に従事、2015年に独立。2021年にsoratobunezumi合同会社で法人化 4人の子育てをしながら泥臭く歩いてきたから分かることを発信/ 肩書なくつながるコミュニティスペース「本拠地」と「本拠地ギルド」の生みの親