なつとの出会い
保護猫との出会いは突然だ。
なつの場合、とある相談から始まった。
独身時代から飼っていた猫なのだが、結婚後家族(とくに夫)とオリが合わず虐待を受けてしまっているとのこと。
そのストレスからか、子どもに対して猫ちゃんが引っ掻いたりいきなり噛み付いたりしているそうだ。
保健所に連れて行かれてしまう、とのことで受け入れ、保護となった。
なつは、うちにきてからもどこか攻撃的だった。
ケージ越しがちょっと揺れただけでも怒り、外に出て戻す時も怒り、もともと声が大きいのと牙が立派なので威嚇されるだけでもドキドキした。
毎日のお世話も刺激しないように、そっと行うので緊張感が漂う。
目が大きくて、怒るときは目が釣り上がるのでまるでジブリのシシガミ様みたいな顔になるのだ。
ちょっとこわい。
本人はじゃれたり甘えているのかもしれないが、猫パンチや甘噛み?が人間にとってはとても痛いので遊ぶ時も注意が必要だった。
その後季節が過ぎ、半年がすぎる頃には大分仲良くなれた。
怒ることも殆どなくなったし、抱っこや膝でゴロンもできるようになった。
そして、一番おもしろいのは「フレーメン反応」をするということだ。
フレーメン反応とは、匂いを嗅いだあとにぽかんと口を開けて一定時間止まること▼
なつは特にフレーメン現象を起こしやすい子だった。
この行動が見られるようになってから、なんとなく距離が近づいてきたような気がする。
でも相変わらず、ケージの外から撫でようとすると噛むので注意が必要。(相変わらず甘噛にしては痛い)
半年以上なつと一緒にいてわかったのは、この子はとても怖がりで自分のテリトリーをとても大事にする子だということだ。
人間に限らず、猫同士でもちょっかいを出されると近づけまいとして全力で追い返そうとする。
※そして結局相手がケガをするのだが、喧嘩が強いわけではない。反撃がクリティカルなだけだ。
多頭飼いには向かない子だと思う。
虐待を受けていたのもあって、人の手にはとても過敏に反応するので子どもやしつこい人も苦手だ。
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茨城県水戸市にて2007年から個人事業に従事、2015年に独立。2021年にsoratobunezumi合同会社で法人化 4人の子育てをしながら泥臭く歩いてきたから分かることを発信/ 肩書なくつながるコミュニティスペース「本拠地」と「本拠地ギルド」の生みの親