会話のコツの使い方(社交不安の人向け)
こんにちは、Soratoです。
今日は紹介した会話のコツの私なりの使い方を書いていきます。
聞く側に回る
私は社交不安の人に「聞く側に回る」というコミュニケーション戦略を提案しました。
コミュニケーションスタイルって色々あるので、無理に多弁な自己主張の達人になろうとするのではなく、聞く側に回った方がいいということでしたね。
実例をひとつ示しておきます。
~私が仕事先でアルバイトの学生(異性)と雑談するケース~
私「あれ?〇〇さん、今日は平日だけど学校は?」
相手「もう大学は春休みに入ってるんです」
私「ああ!そうなんだ」
私「春休みか。。たくさん遊べてる?」
相手「いや、結構暇ですね(笑)」
私「あはは。実際そんなもんだよね」
私「それだともう少しシフトは増やせそうなの?」
相手「はい。やることもないのでお金でも稼ごうかと思います(笑)」
私「それがいいかもしれないね(笑顔)」
何の問題もない会話ですよね。
実際確認してみてほしいのですが、私がこの会話でやってることって、「ちょっとした質問」「うなずき、あいづち」のみで、それ以外の部分も「春休みか。。」「実際そんなもんだよね」という「確認」程度のものです。
コミュニケーションって意外に特別なテクニックを身につけなくても何とかなるんですよね。
(そもそも、普通に生活しているほとんどの人は「特別な会話テクニック」なんて持ってないですよね)
もちろん、これだけですべての会話を切り抜けられるわけではありませんが、一般に生活するレベルのコミュ力に社交不安の人が思い込んでいるような、「気の利いた話題」なんて必要ないですし、「うまい返し」もできる必要ないですし、(異性に対し)自分の魅力を堂々とアピールする必要もないと知るだけで大分会話に対する意識って変わるんじゃないかと思います。
「聞く側に回る」に関するいくつかの研究
私は社交不安の人たちに「聞くテクニック」なんて教えても意味がないことは分かっているので、代わりに以下のような研究を紹介しました。
・2012年にアメリカのハーバード大学が行った脳波を計測する機器を使った実験では、「自分のことを話す」という作業は「おいしいごはんを食べたとき」や「お金をもらったとき」と同じくらい脳が興奮していることが証明された。しかも、同実験では被験者に「お金をもらったら自分の話をやめるか?」を確認すると、大半はお金をあきらめる傾向がみられた
・上記とは別のハーバード大学の研究では、約300人の男女をオンラインチャットで誘導し、初対面の相手と15分間ずつ会話を続けてもらい、誰がモテるのかを分析した。結果、質問が多い人(15分で9回以上)は、質問が少ない人(15分で4回以下)に比べて、相手に与える印象が格段によかった
※ちなみに参考図書は「コミュ障でも5分で増やせる超人脈術 著 メンタリストDaiGo」です。
結構インパクトの強い研究で、おそらく社交不安の方は、「なるほど!とにかく質問しまくればいいのか!」と歓喜されたと思います。
ですが、実際にやってみると、、、
話はそう単純ではないんですよね。
頭が真っ白の状態であたふたしながら質問を繰り返しても良い反応は返ってこないと思いますし、質問に関しても「このタイミングでこれ聞く?」みたいな空気やTPO的な話は無数に存在します。
・なぜ理屈ではわかってるはずなのにうまくできないのか
・私は実際どのようにして「聞く側」に慣れていったのか
その点を次回以降解説していこうと思います。(全3~4回予定)
個人的には社交不安ってスキルや能力の問題ではなく、ほとんどが精神的なことなので、その点の考慮のほうが重要かなと思っています。
補足に「会話ができるようになった→精神面が改善した」の順ではなく、「精神面が改善した→徐々に会話もできるようになっていった」と書きましたが、その部分ですね。
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