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欠片を探して

ずっと
欠片を探していた

探すために
生きていたようなものだ

欠けた部分が
傷口のように滲みて

不恰好だから
と言うと

言われなきゃ
気づかなかったし
知っても
気にならないよ
と、あなたは答えた

私と同じように
欠片を探していた人は

欠けた部分が好きで
欠けている君だからこそ
そこが魅力で
好きなんだと
言われたそうだ

本当は私も
そう言われたかったのかも
しれない

あなたの愛が無いなどと
疑うつもりは毛頭ないが
寂しくて
物足りなく感じた

そして
気づいてしまった

不恰好と謙遜したくせに
誰よりも
その欠けた部分に
執着し自己愛を抱いていたのは

私自身であることに

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