早稲田松竹 6月8日

前日に新しい自転車をゲットした私は、自転車で行けるところないかなと調べてたまたまレイトショーがあったここに決定した。まず家からの自転車の道のりがすごい良かった。最初商店街をまっすぐ進んで、木の多い住宅街に入って、下校時間の中学生っぽい人たちが帰っているのを見ながら、東京も福岡も中学生はおんなじような感じだなって思って坂道を降り終わると、もう一つ商店街があって美味しそうなお店を見つけながらここ行きたいなとかいい匂いだなって感じながら進むのが楽しすぎた。
そしたらいつのまにか高田馬場について、チケットだけ買いにまず早稲田松竹に行った。駅からチェーン店が並んでる道を進んでたら急にドンとあって驚いたけど、質素で映画を見るためだけの場所みたいで好きだった。ちょっと頑固なかっこいいおじいちゃんみたい。手書きで指定の席を書いてくれるチケットで、レイトショーだから1000円なのがありがたかったな。(ここは二本立ての劇場で、お昼間の上映は一本分の料金で二本連続で見ることもできるらしく、お得だし関連付けている二本を選んでるみたいだったから今度はそっちに挑戦してみたい。)
初めて公共の駐輪場に自転車を止めたんだけど、そこのおじいちゃんと、ピカピカの新しい自転車だね、えへへみたいな会話をして、私東京一人暮らしうまくできてるなって思った。
5限に授業があったから、近くのコメダに入って授業を受けて、外で受けるのが初めてだってからかなぜか凄いかっこいいことしてる気分になって頑張りすぎたせいで眠くなったからレッドブル買って早稲田松竹に戻った。
シアターは一つしかなかったけど入ってみると思ってたより広くてびっくりした。スクリーンはそれに比べて少し小さめだったけど、椅子は大きな映画館と全然変わらなくて座り心地も良かった。見たのは「宮本から君へ」でせっかくレッドブル買ったけど全然いらんくらい作品の内容が熱くて、アドレナリンが溢れ出た。パンフレット買いたかったけど売店とかもなかったから、そこは寂しかったな。それが良さでもあるんだけど。
映画が終わると通路を挟んで隣にいた同じくらいの歳くらいの男の子が、帽子を深くかぶってめちゃめちゃ泣いてて、トイレに行ってから外に出るとその男の子が早稲田松竹の外観を写真撮ってて、その男の子にとって響いた映画に出会った大事な場所になったのかなって。その男の子の邪魔したくなくて私は劇場の写真を撮れなかったけど心があったかくなった。
自転車を取りに行く間にすぐ主題歌を入れてリピートで聴きながら、余韻を消したくなくて、大体の方向だけ把握したら後は適当に自転車を漕いだ。途中坂道に入って疲れちゃったから、自販機限定の桃の三ツ矢サイダーを買って飲んだらほんとに美味しかった。

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早稲田松竹
所在地 東京都新宿区高田馬場1-5-16
通常鑑賞料金 一般1300円 学生1100円 特別レイトショー1000円 
割引情報 ラスト一本割引800円 映画サービスデー(毎月1日)800円 他
売店 なし
自動販売機 なし


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