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あなたは設定を掘り下げるタイプ? 穴埋め派? 創作スタンスで攻撃だっ!(ノベルゲーム制作講座16・設定編)

設定を固めて物語を構築していくのが、掘り下げタイプ。
物語やキャラを先に決めて、設定を構築するのが穴埋めタイプ。
どちらが良い悪いというわけではなく、両方使いこなそう。

■作品の『中身』について詰めていこう

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前章までは、企画の組み立て方、企画書のまとめ方について、
基本的な事柄を学んできました。詳しくはマガジンをご覧ください。



今回からは、作品&物語の骨子となる
世界設定やキャラクター設定について考えていきたいと思います。

空下が個人的に学んだことや、感覚で説明している部分も多く、
『美少女ゲームを作る』というのが大前提となっていますが、
小説やドラマの脚本作りにも通じるところがあるので、
参考にしてみてください。


■『掘り下げタイプ』か『穴埋めタイプ』か

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世界設定やキャラクター設定を詰めていく際、
「設定を掘り下げていくか」
もしくは「設定の穴を埋めていくか」
アプローチの方法が異なります。

「ファンタジー世界を自由に創造してください」
言われたとき、あなたはまず最初に何を思い浮かべますか?

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ドラゴンが火を噴き、耳の長いエルフが妖艶に微笑み、
中世ヨーロッパな町並みが広がった……と。

うん。いいですね。

では、次に『ドラゴン』『エルフ』『町』の設定を決めましょう。


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ひとまずここでストップ。

下の項目を読み進める前に

簡単でいいので頭の中で情報を整理してみてください。



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はい。できましたね。


ここで「ドラゴンはこういう種族で、ブレスの属性は……」
と詳細を決めていった人は「設定を掘り下げていく」派です。

ここで「主役を決めていないので、他の設定は決められない」
と躊躇したら、あなたは「設定の穴を埋めていく」派です。


■『掘り下げタイプ』の、設定と物語の構築方法

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内勤ライターとして、美少女ゲーム業界で15年以上働いてきた経験と、そこで得たノウハウを文章にまとめています。ゲーム業界特有の謎規則や技術解説、仕事に取り組む際の心構えなどもご紹介。応援してくださると定期的に記事が更新されます(人間だもの)