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衛星画像から空き家を探す

2022年7月にスタートした豊橋市とのコラボレーション企画の続編!
豊橋市で集めたアイデアの中で、サービスとして可能性のあるアイデアを実験的に検証していきます。
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本件に取り組む理由

日本には多くの空き家が存在して問題となっており、衛星画像を使って空き家を探す実証実験が進んでいます。今回はその実証を簡易的に試してみようと思います。

解析の流れ

空き家は冬に暖房を使わないので他の住宅より温度が低くなりやすいという特徴があります。衛星画像から表面温度を見ることができるので、住宅街の温度分布を見ていきましょう。

解析

今回はEO BrowserでLandsat-8/9の表面温度を見てみます。
Landsat-8/9には熱赤外センサー(Thermal Infrared Sensor)が搭載されているので、そのデータを使用します。時期は2024年1月のデータです。

EO Browserを使ってみたい方は、以下の宙畑の記事を参考にしてみてください。

まずは豊橋市全体の表面温度を見てみます。赤いところは温度が高くなっています。

赤枠で囲った沿岸部の工場と思われるところで温度が高い個所が見られますね。

緑枠で囲った市中心部は緑枠の外側にある市周辺部に比べると少し赤い(温度が高い)ように見えます。これは市周辺部は農地が多いのに対し、中心部は住宅地が多いので温度が高いからかもしれません。

図:EO Browserで見た豊橋市全体の表面温度credit: Landsat 8/9 image courtesy of the U.S. Geological Survey processed by Sentinel Hub

沿岸部の工場をズームしてみてみましょう。

赤枠の個所は工場が固まっているようです。工場からは排熱があるからか、温度が高くなっています。

一方の青枠の個所にはトヨタ自動車の工場があります。こちらは逆に温度が低くなっています。理由は分かりませんが、工場の違いによる特徴が見られますね。

次に住宅街をズームして見てみましょう。豊橋駅の南側に位置する、高師町の表面温度は以下の図の通りです。

住居ごとのはっきりとした温度差は確認することが難しいようでした。これは地表面温度センサーの分解能が100mのため、住宅1棟ほどのサイズまで細かく見れなかったことが原因かもしれません。

図:EO Browserで見た豊橋市高師町の表面温度 credit: Landsat 8/9 image courtesy of the U.S. Geological Survey processed by Sentinel Hub

まとめ

今回は豊橋市の表面温度を見て地域ごとの差や空き家の可能性を探りました。

Landsat-8/9では分解能が100mだったので地域ごとの差を見るだけに留まりましたが、今後分解能が高い衛星が出てくれば住宅1軒単位で表面温度を見ることができるかもしれませんね。


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