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ツアー参戦旅日記@宇都宮<10回目>

2/4、金曜日。快晴。
宮本さん、驚愕の晴れ男記録さらに更新。
本日はツアー全体では19回目、私の参戦は10回目。
ついに参加率が50%を超え頭おかしい人ですが、今後(2/14以降)は下がっていきます(笑)。

今日は前回の高崎に引き続き持病の眩暈と頭痛がひどく(というかむしろ悪化)、本当に直前まで参戦をやめようかと思っていたけど、空席を作るのがどうしても嫌だった。
まっすぐ歩けない。目の前が頭痛でちかちかする。思考能力がなくてマスクを忘れる。
そんな状態なのに、それでも中央線にのる。
新宿で宇都宮行の電車に乗り込んで、眩暈止めの薬を飲んで車内で爆睡。
宇都宮に到着する少し前に目を覚ますと、眩暈はやや治まっていた。
頭痛がまだあったので、頭痛薬を飲む。本当にドーピング状態。
こうまでしてライブに行こうとしてる私って、何なんだろう…。

そう思いながら会場に向かったこの時の私は、まだ知らなかった。
今日が特別な特別なライブになるということを…。

宇都宮駅でHちゃんと待ち合わせして会場へバスで向かう。
16時半ごろ会場到着。Tちゃんに合流。
グッズ売り場はもう空いていて待ち時間なしでご当地キーホルダーをゲット。
開場まで時間があり周りには何もなかったので会場の中の喫茶店へ行って1時間ほどおしゃべり(もちろん飲食時以外はマスクつけてます)。
その間にだんだん体調も良くなってきた。良かった!
浩次効果恐るべし。

今日は2階席の前から3列目。まあまあな後方支援席で発券したときはがっかりしたのだけど、席につくと私の前と左右は人がいなくて超快適&ど真ん中で、場ミリ通りに宮本さんがたつと御対面になる席だった。
双眼鏡でのぞけば視界の2/3位に宮本さん。双眼鏡の調整が上手くなったのか、表情もわりと明確に見える!
ど真ん中故に、宮本さんがこちらを指さすと自分に向けられてる気になり、中央を見ると自分を見ている気になる幸せな席。
そして傾斜のある2階席故に視界に何も遮るものがなくステージが見渡せる!!
ライブに集中できる最高の環境でした。

いつもの自分メモと感想。
今日は色々てんこ盛りでたくさんメモったけど、暗闇でノールックで書いてるので判読不可多(涙)。

*登場はロングJK、白シャツ、黒ナロータイ、黒スキニー。やや髭次。
*「きみに会いたい」、「宇都宮ベイベー!」連発。ほんっとにジャンプ力ハンパない!そして歌がちっともぶれない。”You!"で指され死亡。自分の頭を抱える仕草がかわゆ。
*「ようこそー!」「オレたちもようこそー!」「最後まで存分に、自由に楽しんでいってくれ!」
*「化粧」、泣いてた…かな。頬がきらっと光って見えた。切ない切ない表情でこっちが泣きそうになった。そして声の伸びが凄い。ますます上手くなってる。どんだけ練習してるんだろ?もうこれは宮本さんオリジナルの領域だ。そして、Tシャツ王子(玉田さん)がめっちゃカッコ良かった。
*「春なのに」、55歳のロック歌手ではなくて10代の少女がいる、と思った。つま先立ちで歌ってる。首筋に汗が光ってた。
*「shining」、脱いだJKがドラムの前にぽつんと捨て置かれている。いつもながらの扱い(笑)。空を差すポーズがカッコいいなぁ…。

*黒スーツ、ピンクシャツにお色直しして登場からの「獣」。
…実はここまで座って見てた。
宮本さんには申し訳なかったけど、眩暈が完全には治まっていなかったし、途中で倒れたりしたら運営さんに迷惑がかかってしまう。
そう思っていたのたけど。
「獣」のイントロが流れた瞬間、我慢できなくなりやっぱり立ち上がってしまった。
…あ、割と大丈夫かも。
そう思ってからは全力で応援!右手で双眼鏡、左手で転倒防止に前の席の椅子の背をつかんでジャンプするのはなかなか難しかった。
宮本さんも超ノリノリで「宇都宮ベイベー!」「いいぜ、その調子だ!」とキレッキレに踊りまくっていたのだけど、途中で腰につけていたレシーバーが外れてだらーんとぶら下がった!「え?」みたいな感じでジャケットを持ち上げたところに、丹下さんが光の速さで飛んできて一生懸命直す。シャツをめくられお腹が見えてるかなりシュールな絵。子供が七五三で着付けされてる間、動けなくなってるみたい。
自由を奪われた宮本さん、髪の毛をぐしゃぐしゃ引っ搔き回す。
間奏が続いてるのにステージ真ん中に立たされて動けないのが苦痛で仕方ないって感じ。
何ごと?!と色めき立つ会場に向かってちょっと困ったように「ベルトを忘れてしまいました、ベイベー!」と(笑)。
その後、暗転時に後ろを向いて一生懸命ベルトをしてた。
焦りが伝わってきてハラハラした…。
*「ロマンス」、「もしも飛べるなら」を歌ってる時ちょうど上手側の花道に行くところだったのだけど、「飛べるなら」でめっちゃジャンプして頭上にあった何か機材(スピーカー??)に手を伸ばしてた。
中央に戻り赤いツアーグッズタオルで汗を拭きいつものようにぽいっと投げ捨て。
*「冬の花」、雪のような照明が本当に美しい。途中から降ってくる大量の赤い花びらが一枚偶然宮本さんのジャケットの胸ポケットの辺りにはりついて赤いポケットチーフみたい。
玉田さんのドラムセットの下にペルシャじゅうたんみたいなのがひいてあるのに今回初めて気づいた。
*「冬の花」のあと、「今日は後ろからすごい風吹いてて、いつもより前の方に花びらが散ってます」「この花びらは毎回新しいもの作ってるそうです」とのお言葉が。「心の声、届いてます」「熱いぜ、ベイベー!!」に会場大拍手。
*「悲しみの果て」、「さらに力を込めて歌います」。「宇都宮ベイベー!」「出かけようぜ、エビバデ!」と。
泣く。この曲は何回きいても泣く。会場全員の拳の振り上げがシンクロ。圧巻。
*「sha・la・la・la」、大好きな歌!!テンション上がる。
ミラーボールの光が宮本さんに降り注いで本当にキレイ。この人は、光の当たる場所に絶対いるべきだ。本当に本当にそう思った。
舞台中央で仰向けにごろんと寝転がり両足を宙に投げ出して歌ったかと思えば涅槃像、その後はフィギアスケートの選手ばりにその場でめちゃくちゃ回転(たぶん10回以上)。なのに歩き出した時、全然よろめかないの。喉だけじゃなくて三半規管も強いんだ…。からのスキップ?みたいなのもかわゆかった。会場全体のワイパーもめちゃくちゃ揃ってる。超一体感!!
*「浮世小路のblues」、宮本さんの雄叫び凄かった。
落ちてた花びらをがしっと掴み上げて、ものすごい圧力で握りつぶしてから放り投げる。眼光が鋭すぎてぞくっとした。

*二部、黒スーツ、白シャツで登場。コバタケさんがよくやる会場指差しポーズをちょっとだけしてた。まねっこ?(笑)
*「passion」、宮本さんジャンプしまくり、観客もテンション上がってみんなジャンプしまくり。シンクロが凄い!今ひとつになってる!そう思った。「今の俺に happy birthday」で自分を指さすとこが好き!
*「風に吹かれて」、これも会場のワイパー超シンクロ!宮本さんの腕振り幅は今日は控え目。「行こうぜ!」「やさしい!」「すばらしい、宇都宮!」「すてきな」「カッコいいぜー!」「かわいいぜー!」、大好きな「全然見えないけど!!」も頂きましたぁ!(嬉)
*ここで何故か突然「私、インスタやってるんですけど。いつもライブ直前にあげるようにしてるんですけど…」とトークが始まる。動画で一個だけ社会の窓が開いててぼかしをいれようかと悩んでて、公演前に上げることが出来なかったと。会場中マスクの下で大爆笑。「こんなこと言わなくたっていいんだけど…」って言いながらも楽しそうな表情。”悩んでて”のところではギター抱えたままの腕組みがかわゆすぎる。
ベルトの事もあり「今日はそういう日みたい」と独り言のように。宮本さんにしてはたくさん話してるなぁと思ったまさにその瞬間、笑いながら「私語は慎めってね」と自分に突っ込み。
出たーーーー!伝説の「私語は慎め」!!
聞けると思ってなかった…嬉しい(涙目)。
*「あなたの…」、玉田さんを「憧れの職業!ドラマー!!」と紹介し、ドラムソロのあとに「カッコいい…わけわからないくらいカッコいい…」と呟いておられたのが今回のツボ。「音楽ってすばらしいーーー!!」の名セリフも出た。
*「この道の先で」、JK脱いでステージ下手へ歩いて行きながらカフスボタンを外そうとしてなかなか外れなくて、絶賛はずしてあげたかった。
「坂道のぼって」を「坂道のぼったら」と歌い、「キミに会いたい」で指さしを頂き嬉しくて飛び跳ねた。
*「十六夜」、歌前の「月を見に行こうぜ、ベイビー。一緒に。散歩して」のセリフでうっとり。この曲で少しだけお尻ぺんぺん。歌終わりで、胸に手をあてて目を閉じてる姿にきゅーん。
*「rain」、この曲までの流れが最高すぎる。歌前から最高潮。みんなが心の中で大合唱しているのが聴こえるようだった。最後の「この胸に抱きしめたい」で自分をぎゅっと抱きしめ目を閉じるポーズが美しかった。
*「PS」、宮本さん、歌いだしから喉をつまらせている。ぬぐってもこらえても溢れる涙が止まらない。それでもきちんと届けようと必死に歌っている。大粒の涙が頬にきらきら光ってる。その声を聴いてその姿を見た会場中が泣きながら拳を振り上げて応える。声は出せない。でも、最高だよ!届いてるよ!!ありがとう!!私も涙で震えながら拳を振り上げた。
歌い終わり小さく「…ごめん」と。
宮本さんたちがステージから捌けても、しばらく大拍手と涙が止まらなった。

*EN、黒ロンTに黒スキニーで登場。
トークコーナーで宮本さんが「あったかくて何ていいやつらなんだ!」「ステキな時間だったなぁと思って」というと、コバタケさんが「今日19回目かなんかだよね…なんか今日、特別な何かが流れてる、本当に…」と。宮本さんは後ろ向いたまま「本当に楽しかった…」としみじみ。この言葉を聞いてとてもとても嬉しくなる。私たちも!!こんな幸せをありがとう!
*「木綿」、いつものように最初起きてた手拍子がフェイドアウトして、会場中が素晴らしい歌声に聴き入る。そして今日も「ほしいものを ねだるわ」でした。伸びやかな歌声がどこまでもどこまでも響いてずっと聴いていたい、と思った。
*「ハレルヤ」、曲前に「ステキな時間がたくさんたくさんやってきますように!ハレルヤー!!」。会場の熱気マックス。振り上げる拳が会場中めちゃくちゃ揃ってる。私の2列前にいた60代位の男性二人(それぞれ一人で来てた)も拳を振りあげノリノリで踊りまくってる。横を見れば子供二人を連れた4人家族も全員立ち上がって夢中で拳を振りあげている。
…ああ、届いている。みんなに、みんなに届いてる。
女性ファンだけじゃなくて、エレカシファンだけじゃなくて、みんなに届いてるよ!!嬉しくて涙が止まらなかった。宮本さんも泣いていた。
最後に「エビバデ!ドーンと行け!!」。会場から割れんばかりの拍手。
幸せな幸せな時間だった。
*最後はいつものようにメンバー一人ずつと握手しハグを交わし、全員で手をつないで高く振り上げお辞儀をしてから退場。この時のきらっきらの笑顔が本当にねぇ、もう…。何度見ても泣けるのよ(号泣)。
ちなみに今日はお尻出してブーはなく、代わりにコバタケさんとぶつかりそうになり「おっとっと」って感じの可愛いポーズを見られた。

帰りは会場から駅までタクシーを予約していた。
Hちゃんと二人、宇都宮駅から新幹線に乗り込み30分弱で大宮到着。
在来線にのりかえて一人になってから考える。

…今日は本当に特別だったな、と。
宮本さんの歌が今日特別だったという事じゃない。
宮本さんの歌はいつだって特別で最高だ。
あんなにいつだって全身全霊で命かけて歌ってる人の歌が最高じゃない事なんてありえない。

何が特別だったのかというと。
宮本さんが届けたいと願うものが間違いなく会場中に届いていたことだったんじゃないかな…。
いつもどの会場でも届いていると思うけど、今日はその”届いてる”のレベルがハンパなかった。
その要因の一つは、観客がルールをきちんと守って真剣にライブを楽しもうとしてたことにあるように思う。
今まで10回参戦した中で一番マナーが良くて真剣で、かつ盛り上がっていた。
そんな観客に宮本さんが全力で届けてくれて。
真剣に参戦していたからこそ、宮本さんの全力を観客が100%以上受け取ることができて、そしてその喜びで会場がいっぱいになり、その喜びを宮本さんが受け取って感動して涙。
そしてその宮本さんの感動と涙に、会場も更に感動して涙…。
本当に尊い瞬間だった。

福岡で宮本さんが「ライブはみなさんと一緒に作り上げるものと実感しました」と言ってたのを思い出す。
…本当に今日はそういうライブだった。
命をかけて歌う宮本さんに相応しく、真剣に参戦した人のみが受け取れる感動。そして会場全体が同じ真剣さと熱量で宮本さんの歌に対峙したからこそ生まれた今夜の奇跡。

今日私に与えられ席には意味があった。
起きた全ての奇跡を見渡せるど真ん中の席。
…遠くてつまらないな、なんて思ってごめんなさい、神様。
そして、ありがとう。

こんなライブがある、ということを私は初めて知った。
観客をこんなに真剣に向き合わせるアーティストがいる、ということも。

…本当に、何度でも。
何度でも言わせてほしい。
あなたに出会えて良かった、と…。

駅から家までの道がとても寒くてコートのポケットに手を入れると、今日のご当地キーホルダー。
…10個目だよ、宮本さん。
他に何も出来ないけど、宮本さんを全力で応援している私の密かな勲章。
握りしめて空にかざすと、細い三日月がやさしく笑ってくれた。


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