「そっか…じゃあお母さんに怒られないスタイルにしよう」

人生初のパーマに挑戦したのも半年ほど前、今やウネウネ髪は私のトレードマークと言っても過言ではなかった。

髪の具合は日によってまちまちで、決まる日と決まらない日があるのだ。

美容師さんの指示に従い、朝晩のヘアオイルは欠かさない!

私にしてはまめじゃないか!

その甲斐もあってパーマの具合はいい感じ、しかし今日は作業所の日だ。

制服なので頭にネット、その上に帽子。

髪の毛封じは万全よ。

そうして作業終わり、ネットを取った髪の毛はボワボワの仕上がりとなるのであった。

しまった…移動がスムーズだからって理由で今日予約入れたけど、もしかして美容院コンディションじゃないんじゃ…だいたい美容院なんて苦手である。

パーマかける時なんて3時間とかかかるし、その間はずっとアマプラ見せてくれたりしたから、前回は非常に助かりました。

回数を重ねていくうちになんとなくその美容師さんとの会話も楽しめるようになった気がする。

最初にパーマかけに行った時は(近所の美容院なのに)最高に警戒しており、私の滑舌もあってうまく会話などできない。

私は喋るのが大好きなくせに、喋るのがド下手なのであった。

めちゃくちゃ噛むしな。

助けて。

完全ノープランで美容室に来た私は、そのままそれを美容師の人に伝える。

栗「あの…正直いうと今のスタイルも気に入ってるんですよね…適度にだらしない感じが…ただ母がね…どっからどう見ても不審者だからとっとと切れって言ってきまして…」

美容師さん「そっか…じゃあお母さんに怒られないスタイルにしよう」

なんとまあ。

ただ私のスタートダッシュなんてこんなもんだよ。

美容師のお兄さんはかなりドライな価値観を持っているので、花畑で生きている栗(隠喩を含む)とは若干話が合わないことが多い。

でも別に敵ではない。

あとなんだかすごく、好みの女性の話になるのであった。

メンズの美容室だから鉄板の話題だと思うんだよね。

私のような生活をしてると…「この前ネットの友達と通話しました」レベルの話くらいしか出てこない!

貧相です!

通話は楽しかったです♪

好みの女性のタイプは?となる。

私はかつてデイケアで目にした一人の女性のことを思い出していた。

思いっきり(勝手な)好みの女性の話をしたのは…非常に久しぶりですね…トークに夢中でカットのことは忘れてた。

すごいいい感じになった。

完。

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