耳の中で爆弾炸裂_後編[日記-12]

さて、タイトルを回収しなければ。

昨日から、ハワイの問題解決法「ホ・オポノポノ」を紹介している。

生まれてからずっと抱えていた問題が、「実家とどうやって距離を取るか」ということだった。

特に、父は持病発症の引き金になった人物であり、正直、顔も見たくないという思いで10数年付き合ってきた。

先日も、大動脈解離で入院した際、病院の指示に全て反抗し、母の言いつけも守れず、ずーっと幼児のようで周囲は呆れきっていた。
医師が「家族のみなさん迷惑してますよ!」と諭しても、「家族ならどんな迷惑でもかけていいんだ!!」と言い張る始末。

少し前に退院してきたが、もう付き合い切れないな、と思っていた。

僕はといえば、15年間飲み続けていた精神薬を断つ最後のフェーズに入っていた。
このところの症状は、お腹の強い張りである。
経験したことのない人にはわからないと思うけれど、結構辛い。
トムとジェリーが僕の可愛い肛門に空気入れを刺してプシュプシュしてるかのような苦しさである。
ほら、辛さが伝わらない(自己責任)。

こういった身体症状など、何らかの問題が生じたらホ・オポノポノの出番である。
「このお腹の張りの原因になっているものは何か?」と自問し、「ありがとう」「ごめんなさい」「許してください」「愛しています」と消去の言葉を唱える。

一昨日の夜、それをやっていたら、2月に別れた交際相手のビジュアルが浮かんできた。
当時の記憶が再生される。
うーん、あの時の怒りの感情がまだ残っていたのか、とひたすら潜在意識をクリーニングする。

すると、眉間のあたりがズーンと重く、痛み出した。
松果体と呼ばれる部位で、スピリチュアル的には霊的なセンサーの役割があるとされている。
仏教における第3の目や、天眼がここに開けるのもそういった理由だろう。

突然宇宙のビジュアルが浮かび、次に広い大海原に潜るイメージ。
ずっと眉間が痛い。
眉間に何やらエネルギーが補充されていく感覚。

すると「ズドーン!!」という、破裂音が耳の中でした。
爆発音、というべきか。
爆弾が爆発した?博士が実験で失敗して黒焦げ髪チリチリになった?そんな感じ。

なんだ!?と動揺していると、父が苦しんで倒れるビジュアルが見えた。
あれ、倒してしまった?
何これ、何これ、と混乱していると身体が火照り、汗がダラダラと全身を流れた。

そのまま、疲れて眠った。

翌日、父が「説教したいことがある」と僕を呼び出した。

7月に僕は40歳前にして人生初の反抗期を迎え、数日家出をしていた。
母はショックで過呼吸になってしまったのだけれど、その時の話を持ち出してきた。

「あれ、お前のストレスなんだって。ちゃんと母さんに優しくしてやれ」
詳細は省くけれど、両親から受ける心労に耐えかねて家を出て、母とはすでに和解したというのが経緯。
父には何を言っても無駄、と母も僕も一切何も伝えていない。

両親のストレスで僕が家出したということで、母としては罪悪感で過呼吸になってしまった。
荒っぽいことをしたと思ったが、当時は最善だと思った。

父の説教は的外れだったのだけれど、僕は「ああ、生まれて初めて父親らしいことをしたじゃん」と、なんだか嬉しかった。
少し前から「ありがとう」「ごめん」を言える人間になってきていたので、オポノポノの効果、すごいなと思っていたのだが、あの不思議な爆発現象の翌朝に、父が息子に説教するなんてありえない行為に出た…

引き続き、僕の中の父をクリーニングしていこう。
また彼の挙動も変化するかもしれない。
総裁選にも出れちゃうかもしれない(絶対総理にしてはいけない)。

一人暮らしにこだわっていたけれど、しなくてもいいや、と思った。
執着が外れたのだろう。
ずっと謎のチカラが働いて、家を出るたびに理不尽に戻される呪いがかけられていたけれど、もう家を出なくてもいい。
ということは、今なら一人暮らしできるだろう。
執着を捨てたら得られるという逆説、精神世界ではままある現象だ。

僕もボチボチ職探しをするし、応援したい恩師や知人たちも、こちらの潜在意識をクリアにすることで色々と良い方向へ進展があるだろう。

この世界は自分の潜在意識が反映している、というあの理屈、なんとなく説得力を感じたのである。

他人は変えられないけれど、自分は変えられる」とドヤ顔でいう人がいるけれど、自分の潜在意識を変えると、他人も良い方向へ変わるようだ。

世界は面白い。
もっとこの世界を知りたい。

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