昨今の炎上への違和感についての個人的な感想とお願い。

タイトルの通り、昨今の炎上について思う所があった為に筆を取りました。

前提として。

・特定の個人を擁護、フォローする目的では無い。
・特定の個人を中傷、攻撃する目的では無い。
・懐古厨ではない。(懐古厨:昔は良かったと今を卑下する人)

そう長い文章では無いが、そう明るく面白い話では無いので、出来るだけフラットな気持ちで目を通して頂きたい。
故に、現状何かしら気分が落ち込んでいるであったり、何かしらイライラしている等あるならば、オススメは出来ない。



先ず、昨今の炎上について。
大体五年以内位のイメージで、思っていただければいいかと思う。

私自身そう多くのジャンルを幅広く網羅しているオタクではない。
雑多アカウントである事を公言してはいるが、今流行りのジャンルや少し前に流行ったジャンルを詳しく知っているわけでもないし、ましてや皆が一度は通った事があるだろう、というジャンルも通ってない事はざらにある。

そんな私が通り過ぎる数少ないジャンルの中で、一度も炎上を見掛けたことの無いジャンル、というのは先ず無かったように思う。
無論、詳しく調べれば炎上した人が居ないジャンルもあるだろうが、今回言いたい事とその真偽については関係が無いために割愛させて頂く。

炎上の理由は様々であったし、自分が在籍している物とは別のジャンルの炎上話などもRTで回ってくる事がしばしばあった。

・成人向け(以下R18作品)を鍵アカウント、ぷらいべったー等のクッションツールを使用せずに投稿していた。
・裏アカウントで名前を隠さず表アカウントでの相互フォロワー、フォロワーさん達の悪口を言っていたのがバレた。
・CP名を表記しなかった。
・CP名を表記した。
・BLを公開アカウントで呟いた。
・女体化して、女体化という表記をしなかった。

明記しないだけでもっと沢山あるが、まぁ挙げ連ねる事が目的では無いので、こういうのもあるぞ!というのは心に置いておいて欲しい。

炎上理由については、勿論本人に非がある物も存在するので偏に『言われた人かわいそう』とは、思わないが。
私が違和感を覚えるのは、この炎上に至る経緯である。

昨今のTwitterに置いて、一度は見た事があるツールがあると思う。

・質問箱
・お題箱
・マシュマロ
・チョコボックス

等、匿名でメッセージを送る事が出来る。一昔前で言う所の『拍手』の様な機能である。
特徴として、送信者はアカウント連携等をする必要は無く、受け取り主に『誰であるか知らせずに』メッセージを送る事が出来る、照れ屋さん達には有難いツールなのである。

多分このシステムを作った、製作者様たちは『面と向かってリプライをするのは照れる』『褒めたいけど、存在を認知されたくない』『突然何?って思われるのが怖くてリプライを送れない』等の、様々な『褒めたいけど出来ない』人達の為に考えて作られた『言葉のギフト』を送る為のツールかと思われる。(実際どういった思いがあり作られているかは、分からないが)

この『匿名メッセージ機能』を使っての誹謗中傷が、特に目に付く様に思うのである。

最初は

『〇〇様(さん)の△△が流れてきて目に入り、辛い思いをしました…鍵をかけるなり、ぷらいべったーを使うなり配慮して欲しいです…』というものであったり。
『CP名を表記していただけませんか?ワードミュートが機能しなくて、貴方の絵が目に入ってしまいます』であったり。
『R18作品をクッションも無く流すのはどうなのでしょうか?鍵をかける、ぷらいべったーを使うなどで配慮して欲しいです』など。

基本的な『対人マナー』を守り、敬語を使用して『お願い』をしている、という姿勢です。

まず私は、これらに疑問を抱きます。
どうしても辛い、どうしてもお願いを聞いて欲しいのにも関わらず、どうして『匿名』であるのか、です。

そもそもTwitterは、匿名で利用する事の出来るツールです。
わざわざアイコンを本人画(自撮り、他撮り問わず)にしなければならないルールも無く、名前を本名で表記しなければならないわけでもありません。
その匿名のツールを使い、尚且つ更に匿名で『自分が不愉快な思いをしたから、こうした配慮をして頂きたい』とお願いするのに、何故わざわざマシュマロや質問箱を利用するのでしょうか?
理由は様々にあるかと思いますが、偏に『言い返されたらこわい』『晒されたら怖い』等の理由があるのでは無いか、と思います。

何故その様に思うのか?
それは、この最初の段階を通り過ぎ炎上へ近付いた際に送られてくるメッセージを見て、そう思いました。
最初のメッセージに受信者が『不真面目』『不謹慎』『暴言』『煽り』を含むような返答をした場合に、突然と送られてきていた『匿名の要請』が『誹謗中傷』へと変わり始めます。

『そういう態度ってどうなんですか?改める気無いんですか?自己中な態度取ってると、後で後悔しますよ』
『きっしょ、自分だけ良ければいいと思ってそうw消えろ』
『チヤホヤされて神絵師気取りですか?お前のこと嫌ってる人の方が多いから』
『丁寧に言ってもらっているうちに改めた方がいいですよ?謝罪も出来ないんですか?』
『日本語理解してます?貴方がやってる事はマナー違反ですよ』
『でた、開き直りw義務教育受けてこなかったんですか?』
『人を傷つけているのに、それでいいと思ってるんですか?ガッカリです』

これだけでは勿論無いでしょうが、こういった『煽り、誹謗中傷』の含まれるメッセージが届き始めます。
すると、途端にどこからやってきたのかそれらはフォロー外からRTされ始め『受信者がおかしい!』といった風に学級会(問題を取り上げ、間違ってるのはこの人だ!という界隈内の話し合い)が始まります。
こうなってくると、受信者の味方をする人は『信者』と呼ばれたり、受信者は悪くないと思う、と言うような呟きを見つけた場合に『捨てアカウント(フォローもフォロワーも0〜9以内で、ご意見ツイート以外の呟きも無い、この為だけに作られたであろうアカウント)』でそれをRT、引用RT等を行い『でた、異常者の信者』や『コイツも馬鹿』など、問題をどんどん大きくしていく人達も現れます。

もう一度言いますが、炎上した人が『何一つ悪くない』と言いたいわけではないです。

でも、考えて見て頂きたいのです。
見てしまった物は仕方が無く、その人を二度と見ないようにする為にTwitterには『ブロック機能』が存在しています。
ブロックはちょっと…という人には『ミュート機能』が備わっています。
自衛し、見ないようにするのが貴方の自由である以上、自衛に協力するかどうかは、発信者の自由です。

それを、見てしまったからと言って『そういうのやめて!』と、訴える必要はどこにあるのでしょうか?
『私以外にも嫌な思いをする人が出たら可哀想!』と、返信をする人もいるのですが、頼まれてもない『未来の被害者』の言葉を貴方が代弁する理由は?代弁するのに匿名メッセージを使う理由はなんでしょうか?自分が正しいと思うのであれば、貴方が利用する本アカ(本人がメインで利用しているアカウント)で、直接物申しては如何でしょうか?なぜそうしないのですか?私に納得出来る理由を教えてください。

・逆ギレされると怖い
・信者()に攻撃され、自分が悪いとなるのが嫌
・変な人だった場合、目を付けられると嫌だ
・日常ツイート等もするアカウントなので、そこから変な人たちに嫌がらせを受けたら嫌だから。

等の理由以外でお願いいたします。
上記の理由は、ひとえに受信者を『異常者』として見ている、同じ人間であると思っていない人間の発言だと私は思うからです。
いや、別にそれはいいですけど。
『異常者』だと思う人間に、匿名だから言ってやろう、というのは…ちょっと理解できないです。

現実で『ヤバそう』な人に、わざわざ匿名(手紙など)で『〇〇な行為に迷惑しています、やめていただけませんでしょうか?』と手紙を送った事はあるでしょうか?
私は無いです。
だって、何かしらから自分の存在がバレる等して、報復される事が怖いからです。
本当に無理だ…となったら手段として『引越し』『公的機関に通報』等の手法をつかって、対処すると思います。

これをTwitterに当てはめて言うのであれば、ブロックミュートで処理をします。
ヤバい人とは関わりたくないです、どうあっても。

長々と話しましたが、私の感じる違和感というのは『匿名性を利用し、自分の思い通りにしたいが、それが通らなければ叩く』という流れです。
そうまでして何故、気に入らない人間に関わり続けるのでしょう?
『それさえ直せば素晴らしい人なんだから!』
もし、自分が言われたらどんな気分になりますか?そこまでして関わってくれなくていい、貴方の為の私ではない、そう思いませんか?

Twitterで二次創作をする全ての人、とまでは言いませんが。
大抵の人は『自分が楽しむ為』に小説を書いたり、絵を描いたりしているかと思います。
その『作成者の楽しみ』を私達は分けて頂いているに過ぎません、昨今インターネットは身近な物になり、絵や小説は探さなくても簡単に見られるようになりました。

そうした上で、与えられる『作品』が自分を楽しませる為のコンテンツだと思ってはいませんか?
それらは『作成者』の楽しみのおこぼれです。見たくないなら、見たくないものを見てしまったら『ミュート』『ブロック』を用いて、二度と見ないようにするだけでいいはずです。

見るだけで吐き気を催す。
恐怖症持ちの方達は、テレビに『恐怖症対象物』が映ってしまった時、テレビ局に抗議するんでしょうか?抗議してる人はいるかもしれませんね、でもテレビから『ピエロ』や『集合体』が無くなったことは、今の所は無いようです。(勿論上記以外にも恐怖症というと、様々にあるかとは思いますが、全て上げるとキリがないので割愛させて頂く)


じ‐えい【自衛】 の解説
[名](スル)自分の力で自分を守ること。「暴力に対して自衛する」
[↓出典]

https://kotobank.jp/word/%E8%87%AA%E8%A1%9B-516306
https://www.weblio.jp/content/%E8%87%AA%E8%A1%9B

自衛とは、自らの力で自分を守る事を指します。
故に『自衛しているんだから、協力してほしい!』は、自衛とは言えません。
『〇〇してくれないと自衛のしようがない!』も、おかしな話です。
重ねて言いますが、自衛とは自分の力で自分を守る事です。

これを言うと燃えそうな、反感を買いそうな気配がしないでも無いですが。
最大の自衛は『インターネットツール、SNSを利用しない』だと思います。これを実践するだけで、Twitter等に流れてくる不愉快分子を目にする事はぶっちゃけ無いです。
それでも尚、二次創作を見たい、見たいものを見たいと言うのであれば、様々な方法を余すこと無く実践して『自衛』してもらうしかないと思います。


最後に。

私は人がどういう理由であれ、汚い言葉を使用して他者を叩いているのを見ると不愉快です。
仮初の正義を振りかざし、個を叩く事を見せられるのは不愉快なのですが、配慮して頂けますでしょうか?見えないどこかでやって頂けますでしょうか?見せない努力をしてくださいますでしょうか?
無理ですよね?
叩かれる、言われるような事をする方が悪い!と言いますよね?
違うんです『どんな理由があっても』そういう行為を見たくないんですよ、お分かりいただけますか?

これを読んで、少しでもご理解頂けるのであれば『ブロック』『ミュート』を使用し『見た後であっても、今後触れず見ないように自衛する』ように考え直してはくれませんか。
仮に作成者が違反行為を犯しているのであれば『正当な方法』をもって、正攻法で指摘するようにして頂きたい。
貴方が、これを読んでいる貴方が『良識ある、優しい人類』であると信じて、私はお願い申し上げます。

製作者達も、中身は貴方達と同じ人間です。
傷付くし、涙も流す、人間の女の腹から産まれてきた同じ『生き物』なんです。
彼彼女らは、決して『二次創作製造マシーン』でも無いし、その他大勢を楽しませる為の『お楽しみコンテンツ』でもありません。
私たちと同じ、血の通った人間である事を、どうか忘れないでください。

目の前にその人が存在した時、面と向かって言う事が出来ない言葉は、きっと正しくありません。
自分が間違いなく正しいのであれば、正しい方法を用いてください。
どうか、誹謗中傷や暴言が当たり前だと思わないで欲しいです。




2021/2/4
雨乃夜 そらの

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