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イソップ寓話集

🖌アイソーポス

「イソップ物語」あるいは「アイソーポス風寓話集」とは、定まった形のものではありません。紀元前三百年頃にアイソーポスの名のもとにギリシャで編纂されたのが最初で、以来ラテン語をはじめ各国語に翻訳され、削られたり付け加えられたりしながら現在のものとなっているのです。

📖山羊がロバの飼葉の立派なのを妬み、君は働き過ぎだからわざと怪我をして休養したまえと忠告するが、ロバの怪我を癒すためには山羊の生き肝が必要となり、主人がこの山羊を殺すことになった。

📖女主人が、まだ暗いのに鶏の声と共に召使いを叩き起こして、こき使った。召使いが楽になろうと鶏を締め殺したら、女主人は時刻が解らず、もっと早く叩き起こすようになった。

🖌アイソーポスという奴隷が前六世紀に生き、解放された後、横死を遂げたことは史実らしい。ですが、醜く口がきけず、などの人物像はほとんど昔話、伝説に類するものです。仕えた主人や王の難を頓知で救う、のは、事実だったと思いたいですね。

📖酔った主人が海の水を飲み干してみせる、と賭けをしてピンチになったとき。海の水を飲み干すから全ての川の水をせき止めろ、と切り返すよう入れ知恵をした、などが有名な伝説です。


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