見出し画像

一ねんせいになったら

ーねんせいになったら

まどみちお 作詞
山本直純 作曲

1966年 NHKテレビ番組「うたのえほん」発表。

一ねんせいに なったら
一ねんせいに なったら
ともだち ひゃくにん できるかな
ひゃくにんで たべたいな
ふじさんの うえで おにぎりを
ぱっくん ぱっくん ぱっくんと

卒園式で歌われる童謡です。小学校入学を迎える子供達の、期待に満ちた心が伝わってきます。「ひゃくにん」という現実的な数は、漠然とした子供達の夢をぐっと引き締めています。「十人」では少なすぎていて「千人」では多すぎます。一年生になる子供達にとって「百人」は多数を意味するぎりぎりの数です。新しい世界の始まりに具体性を持たせています。同じ「まどみちお」の作詞の「ぞうさん」や「ふしぎなポケット」を歌ってきた子供達が、一年生になるという、誇らしくてワクワクする気持ちをこの「一ねんせいになったら」という歌はしっかりと受け止めています。

「おにぎり」を持った遠足から
「ふじさん」
「にっぽんじゅう」
「せかいじゅう」
と大きく広がっていく。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?