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【デュエプレ】全員分出揃ったから五守護者オリカをレビューする【ローテ一周記念】

どうも。くーぼー(@Soranaki00)です。
普段はXでデュエプレやデュエマの話をしていますこの前口上を使うの久々すぎてテンプレートを忘れてた

さて、前置きは程々に。
皆さん、デュエプレ26弾環境で遊んでいますか?
私はバッチリND・AD両面マスターまで上げました。

そしてADのラダーには今回の目玉オリカ、《エンペラー・キリエ》を軸としたデッキを使用した訳ですが……
ふと画像フォルダを見直した所、驚愕の事実が。
この【青単キリエ】でのマスター到達によって、守護者がスキンとして付属するデュエプレ独自のオリカSRシリーズ、通称「五守護者オリカ」全てでマスターに到達した事に気付いたのです。

これはもう、「五守護者オリカマスター」と呼んでも差し支えないのでは!?(過言)

という訳で今回は、五守護者オリカ全てでマスターに到達した私独断と偏見によって、それぞれのオリカの評価を項目ごとに星1~5で評価していく回です。
評価基準は
環境での活躍度
・拡張性の高さ

デザイナーズとの親和性
カードデザインの美しさ  
の4項目を軸に、評価の理由や個人的な思い出等を補足していきます。
それでは行きましょう。

・《聖霊龍王 アガピトス》 ──22弾

・環境での活躍度 ☆☆☆☆
・拡張性の高さ ☆☆
・デザイナーズとの親和性 ☆☆☆☆☆
・カードデザインの美しさ☆☆☆

光文明の守護者・エレナのスキンカードです。
まず、「五守護者オリカ」のカードデザインの前提として、
・シークレットに各守護者のスキンが付属
・過去のクリーチャーのリメイク(能力の一致具合はまちまち)
・進化クリーチャー縛り
・必ず各文明のマナ武装5を持つ

という共通点があります。
そんな法則性があるとはつゆ知らず、最初に私たちの前に現れたのがこの《聖霊龍王 アガピトス》だった訳です。  

リメイク元は言うまでもなく《連珠の精霊アガピトス》。デュエプレの、ある意味象徴と言っていいカードでしょう。 
能力も元祖《アガピ》とそっくりで、踏み倒しとタップ能力がそのまま反映されています。

環境の活躍度は星4。出た当初からtier1の【白単サザン】を成立させる重要なキーパーツとして活躍しており、活躍度としては守護者オリカの中でも間違いなく上位に入るでしょう。
しかし、汎用性の低さが祟った結果、今は【白単】でもこのカードを使用しない型が主流になりつつあったりと、【白単サザン】というデッキでしか居場所が作りにくいカードな上に、そのデッキの中でもそこまで支配的なカードではなくなってきた事から、多少評価が下がり気味のカードでもあります。

先述の通り、横並びをしなければシンパシーを生かしにくい上に、踏み倒し先の「コスト6以下の光の生物」というのが絶妙に使いづらく、基本的に【白単サザン】のようなデッキとの組み合わせを前提に考慮されたデザインをしている事から、拡張性の高さは星2としました。

逆にその【白単サザン】デザイナーズとの親和性、つまり「《サザン》というキーカードが引けなかった時の、5枚目~8枚目の《サザン》」という、キーカードに依存するデッキの、アキレス腱になり得る部分を補完している点はかなり高評価です。
更に、その重さからパッと見《サザン》とシナジーを生みづらい《エバーローズ》を、自身の踏み倒し効果の当たりとする事でスムーズにデッキに組み込めるようにする工夫など、22弾のカードを一つのデッキにまとめる能力が非常に高く、その点を評価して星5

デザイナーズとの親和性を重めに見てカードデザインの評価を上げてもよかったのですが、拡張性の狭さを考慮して間を取って星3で。良くも悪くも初代《アガピ》の翻案に近いテキストをどう評価するかは難しい所です。ここは個人的な好みが強く出る項目なので、異論のある人も多そうですね。

・《爆神装甲ヴァルブレア》──23弾

・環境での活躍度 ☆☆☆
・拡張性の高さ ☆☆☆
・デザイナーズとの親和性 ☆☆☆
・カードデザインの美しさ ☆☆☆

火文明の守護者・グレンのスキンカードです。
リメイク元はおそらく《機神装甲ヴァルディオス》でしょう。火文明のオリカという事でドラゴン系のカードかと思いきや、進化ヒューマノイドで驚いた方も多かったと思います(というか《ガイグレン》と同じ弾収録だったのが……)。

環境での活躍度は星3。出た当初は【赤単ヒューマノイド】のようなデッキで一定の活躍を見せ、その後は【赤単速攻】系のデッキで採用が見受けられました。
ただし、そのいずれもがtier1には至らないメタデッキ的な立ち位置に収まった事から、活躍度としてはこの辺りが妥当でしょうか。

火文明なら種族を問わずに進化できて、4コストで7000火力を放ちながら2点で殴れるという癖の少ない性能から、【ヒューマノイド】デザイナーズ以外での活躍も見込めるカードでした。その証拠に、【赤単速攻】ではその火力と打点性能を買われて、デッキ全体を少し遅めにしてまでこのカードの採用を図った経緯があったりします。それを考慮すると拡張性は星3をあげてもいい気がします。

デザイナーズとの親和性もそこまで悪くありません。【ヒューマノイド】はこのカードに依存する程頼りにしている訳ではなく、「普通に強いカード」くらいの感覚で積まれていました(というかそれ以上に《ヒビキ》への依存度が凄かった)。
マナ武装5の効果であるバトル勝利時のブレイク&1ドローは、他のクリーチャーが勝利した時にも発動する為、ヴァルブレアを最速で出した場合でこそ何も起きないものの、そこから長期戦を見越してプレイしていく際に重要なリソース源になりました。特に、《マッカラン》との相性が良かったですね。

ただし、カードデザインという視点においては、リソースゲームを仕掛けたい場面でのバトル勝利時強制ブレイクがむしろ邪魔になったり、このカードを採用するデッキの目指したいゲームレンジマナ武装5が使えるようになるタイミングが微妙に噛み合わないなど、使っていて何とももどかしくなるカードであった事は確かです。

総合して、極めて平均点に近いカードかなという印象です。


・《豪勇者「猛攻の面」》───24弾

・環境での活躍度 ☆☆☆☆☆
・拡張性の高さ ☆☆☆☆
・デザイナーズとの親和性 ☆☆☆☆☆
・カードデザインの美しさ ☆☆
 
自然文明の守護者・チュリンのスキンカードです。
リメイク元は《大勇者「大地の猛攻」》でしょう。あちらは"ガイア・スマッシャー"と読みますが、こちらは"ニルト=ナイドラウ"と読みます。
DSビーストフォーク號特有のネーミングである"ローマ字の逆読み"がオリカであるこのカードにも取り入れられていて、普通の読み方に直すと「ガーディアン・チュリン」になるという凝ったネーミングです。

環境の活躍度は……まぁ、星5でいいでしょう。
現環境で【サソリス】がtier1として暴れ回っているというのは勿論ありますが、そもそもこのカードの登場によってようやく【サソリス】というデッキがメタゲーム的に強固な立ち位置を得た、と言っていい程デッキの成立に直接的に関与したカードです。
【サソリス】は先日のデュエプレGPでも他のデッキと同率で最多の本戦進出者を輩出するなど、今デッキとして脂が乗り切っていると言っていいでしょう。
その立役者がこのカードである事は疑うべくもない事実です。

デザイナーズとの親和性も100点です。最初から【サソリス】との相性を意識していたのでしょう、《ボアロアックス》から直接出せる5コスト進化、打点を一気にかさ増しする2倍パンプ+パワードブレイカー付与、マナ武装5で達成される破壊置換とアンブロッカブル付与と、【サソリス】が欲しい要素を全て兼ね備えている「理解がありすぎる彼」である、という事は以前他の記事で解説した事もあります。

しかし、当たり前なのですが、デッキタイプとしての欠点を解決する方法を1枚に詰め込んだら、それは強すぎるカードになります。
ここまでに紹介した2枚とは異なり、《豪勇者》はこの"強すぎるカード"に肩までどっぷり浸かっています。

その証左として、同じ【サソリス】というデッキタイプにおいても、本来想定されていたであろう《ナム=アウェイキ》などを利用する攻撃的なタイプから、《豪勇者》のマナ武装5による破壊置換と《ボアロパゴス》の踏み倒しを組み合わせたコントロールチックなデッキへと構築の幅を広げていきました。
これはひとえに《ボアロ》+《豪勇者》のパッケージの自由度が高すぎるが故の現象であり、更に言えば、殴ってもよし、リソースゲームに持ち込んでもよし、という過積載とも言える《豪勇者》のスペックが主要因である訳です。

よって、拡張性も星4。無論、【サソリス】がフルスペックを引き出すのに一番適した器というだけで、緑単に近い構成のデッキにおいては大体活躍してくれる程のぶっ飛んだパワーを持っています。

反面、カードデザインの美しさとしては正直……やり過ぎな気がしてなりません。【サソリス】の弱点を把握し的確に強化している事自体は評価できるのですが、そのやり方が度を越しているというか、マナ武装5で自分が破壊された時もマナに行く必要はあったのでしょうか?
というか、当然のようにパワー2倍・パワードブレイカーにした上でアンブロなんか付けたら一瞬で即死打点が揃ってしまう事に気付かなかったのでしょうか?


・《夢幻大帝ネロ・ソムニス》──25弾

・環境での活躍度 ☆☆
・拡張性の高さ ☆☆☆☆
・デザイナーズとの親和性 ☆☆☆
・カードデザインの美しさ ☆☆☆

闇文明の守護者・ルカのスキンカードです。 
リメイク元は《魔光大帝ネロ・グリフィス》でしょう。ルカの最初のスキンカードでもあり、光闇という元の《ネロ》から闇単色のカードになった事でより"ルカのカード"という文脈が色濃くなったカードです。

環境での活躍度は星2。私自身25弾環境でこのカードを使ってマスターまで上げましたが、それも環境初期の話。25弾環境の最終盤においてはほとんど姿を消していたと言ってもいいでしょう。
しかし、まだ出て1弾そこらのカードである為、ここから立ち位置を良くしていく可能性は十分にあります。

拡張性の高さに関してはかなりポテンシャルがあると言っていいと思います。 
能力としては《龍王アガピトス》に近いように見えますが、踏み倒し先の出力を自分で調整できる(デッキトップ➡墓地)事墓地シンパシーという終盤に掛けて強くなっていく効果、そもそも闇のクリーチャーが光に比べて比較的強力な事など、《アガピトス》よりもグッドスタッフ性は高く調整されているように感じます。

逆に言うと、デザイナーズらしいデザイナーズというものが25弾にはあまり見受けられませんでした。
自分から盾を減らせる事から革命軍との相性や、自壊シナジーを利用する方法など、局所的なシナジーは存在するものの、どちらかというと《ソムニス》自身がデッキの中心となるデザイナーズデッキとして計算されているような節があります。
26弾で《ギャロウィン》や《ジャハト》、《ヴェイダー》などの基盤や《デス・ザ・ロスト》のようなサブフィニッシャーを獲得した事で構築にどれだけの変化が生まれるか注目したい所です。

デザインの美しさについては判断が難しい所ですね。
元の《ネロ》を意識させるようなダーク・"ナイト"メアという種族チョイスと自壊効果や、革命軍とのシナジーを感じさせるセルフ盾焼却など、様々な背景で上手くカードに落とし込んでいる部分はあるのですが、その代償なのか、墓地肥やしを要求する墓地シンパシー効果とマナ武装5の強制ドロー効果が微妙に噛み合わず、自分から山札を減らすように仕向けるのにも関わらず山札が減った状況だと強制ドローが邪魔になる、という使い勝手とプレイ感の悪さを感じさせる部分もあるなど、これまた難しい要素が同居しているカードです。


・《エンペラー・キリエ》───26弾

・環境での活躍度 ?
・拡張性の高さ ☆☆☆☆
・デザイナーズとの親和性 ☆☆☆
・カードデザインの美しさ ☆☆☆☆

水文明の守護者・カイトのスキンカードです。
リメイク元は言うまでもなく《エンペラー・キリコ》。これまた最初のカイトのスキンカードですね。しかし、今までのキリコ系カードのCVと今回の《キリエ》のCVは異なる為、実はキリコ本人ではないのかもしれません。

環境での活躍度は……まだリリースされてから数日なので、分かりません!
と言ってしまっては評価の意味が無くなるので、今現在の所感だけ。
ADマスターまで上げた時の感覚で言うと、再現性の高い4ターンキルを売りにしたデッキなのかなと感じました。
そこまでに面に干渉できないデッキに対してはそこそこの有利がつく一方で、【バイク】のような面の干渉をしつつ素早く攻めてくるデッキに対しては無力というのが環境の立ち位置として厳しいポイントになりそうです。
このカードも自身が主役になるタイプのカードなので、既存のデザイナーズとの親和性という軸で評価するのは少々難しい部分があります。

拡張性の高さについてはかなり期待できるように感じました
今までの"出力が1回きり"のタイプの守護者オリカとは違い、《キリエ》は場にいる生物が攻撃する度にその効果を使える為、盤面を一気に作り替える事ができます
水指定の手札進化に加え、破壊元にも出力先にも水の生物を要求するなど、見た目以上に縛りはキツいものの、逆に言えば水文明に限れば様々な用途が想定できますコンボ向きの面白いカードですね。

カードデザインの美しさとしても、《キリコ》のテキストを踏襲したトップからの踏み倒しに、確実性を持たせられる2コスト上という縛り、暴れそうで暴れ切らない「初見でワクワクさせる事のできるテキスト」を体現している事から、個人的な評価はかなり高めです。


・まとめ

五守護者オリカ、こう振り返ると良いカードばっかりでしたね。
一部出力を逸脱しすぎなカードもないではなかったですが、マナ武装やテキストの縛りによってしっかりその文明を要求し強力で多種多様な単色デッキを生み出したという点で大いに存在価値があったカード郡と言えると思います。
(あるとすれば)順番的には次はカノンの番ですが、単色推しとして成り立っていたこれらのオリカ達から、無色という特性を得た場合どういうデザインになるのか興味が尽きませんね。
果たして7月パックでその答えが明かされるのか。
乞うご期待!




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