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すばるくん家にお邪魔してきました。〜すばるの部屋・1回目〜



2023年8月11日。
「すばるの部屋・1回目~俺ん家、寄ってかへん?~」

すばるくん、初のアコースティックライブ。
ずっとやって欲しいと願っていた。
アンプラグドでのすばるくんをずっと聴きたいと思っていた。
この企画が発表された時から、幸運にもチケットが取れた時から、とてもとても楽しみだった。

…そして本当は少し、怖かった。
月初めの苦しいツイートを見てから初めて会うすばるくん。
どんな歌を聴かせてくれるんだろう。
どんなステージを観せてくれるんだろう…と。


でも始まってみると。
すばるくんは変わらずにすばるくんだった。
歌声にただ心が震えた。
ハーモニカもギターも鍵盤もカホンの音も、そこに込められた想いもアンプラグドである分、もっとストレートに心の奥にずしん、と届くようで。
今のすばるくんをそのまま、強く感じられた気がした。
すばるくんの声、音。すばるくん自身がより凝縮されて放たれたような、そんなライブだった。


すばるくんは、ずっと楽しそうだった。
楽しそうに音楽と絡んで、心いっぱいに歌って、
嬉しそうに、客席を見てくれていた。

そしてそんなすばるくんを支える史朗さんも、茂木さんも、健太さんも、みんな楽しそうで。
仲間たちとのライブを心から楽しんでいる、そんなすばるくんが見られたことが本当に嬉しかった。

もう大丈夫。そんなふうに感じた。


ずっとアコースティックライブがやりたかった、というすばるくん。
MCでも
「たまたまこのタイミングになったけど、アコースティックライブはずっとやりたかった。
バーン!とバンドでやるのも楽しいけど、アコースティックはアンプラグドで直接音を届けられるので、作り手にとっても嬉しい。
誤魔化しが効かないので、曲のいいところも悪いところもそのまま出てしまうけど」

ニュアンスだが、そんなふうに言っていた。
いつもその時、ありのままの自分で。
変わらないすばるくんの姿勢。
直接の音、直接の想い。
それはバンド編成でも十分伝わっているけれど、アコースティックではより明確にストレートに聴き手に届く。

この日のメンバーは、お久しぶりの方が二人。
すばるくんは一人一人、想いを込めて紹介してくれた。

「史朗さんには公私共にずっとお世話になってる。すごくいいお兄さん。
茂木ちゃんを連れてきてくれたのも史朗さん。
茂木ちゃんは本当に最高のドラマーです。僕は、茂木ちゃんのリズムで歌いたい」

ずっと黙って聞いていた茂木さんが最後に
「こちらこそ」と一言。それを聞いて嬉しそうに照れくさそうに笑っていたすばるくん。

茂木さんがもうすぐ(8月13日)誕生日だと教えてくれて、誕生日に新宿LOFTでライブがあるからみんな行って!
と何度も言っていた。


「(山本)健太さんはお久しぶりで、こことここ(健太さんと茂木さん)
 だけ初めましてで。健太さんを紹介してくれたのは、山森大輔さん。
山森さんには関ジャニの時にいっぱい曲を書いてもらった。いろんな繋がりがあるんです。そういうご縁をずっと大切にしていきたい(ニュアンス)」

史朗さんがやっているバンド、THE OLD BLUE BANDITSのことも少し。
「あの人たち、僕みんな知ってるから。(濵﨑)大地さんは関ジャニの時も(自分の)ソロツアーでも叩いてもらってたし、ベースの湯浅(崇)さんもソロの時、弾いてもらった。
(「対バンやってー」というお客さんの声に) ああ、いいですね、対バンもやりたいですねー」
と、すばるくん。


終始やわらかく、優しい表情と話し方で。
今までの繋がりやご縁を本当に大切に想っていることが伝わってきて、久しぶりに史朗さんや健太さんとのステージをまた観られたことがとても嬉しかった。


歌ってくれた曲たち


1曲目「キミ
初めてのアコースティックライブは「キミ」で始まった。
ステージに一人、アコースティックギターとすばるくんだけ。
『二歳』ライブの時にアンコールでやはり弾き語りを聴かせてくれた曲。ステージで聴くのはそれ以来だった。
声もギターの音も、あの頃よりも柔らかく響く。すばるくんの心がきっと今そんなふうに動いているからなのだろう。聴き手ひとりひとりに向けられた、とても優しい「キミ」だった。



2曲目「7月5日
この曲をまた、しかもアコースティックのステージで聴けるとは思わなかった。バンドの時の力強いドラムとは違う、カホンの音が優しい。
大地を静かに渡っていくようなアウトロの史朗さんのギターソロ。去年のツアーの時とは、また違う景色を見せてもらえたような気がした。



3曲目「風のうた
ツアーでもずっと歌ってくれている、おなじみの曲。
でもやはり表情を変えて。優しく、少し秘密めいた風が吹いた。
透き通って澄み渡った「風のうた」だった。
コーラスは史朗さん担当。すばるくんの声ととても合っていて、このステージならではの歌声が素敵だった。



4曲目「
会場に響き渡るすばるくんの声。歌い出しからずっと。
小さな会場がその声で広がっていったように感じた。彼の声も楽器の音も、駆け抜けてどこまでも行ってしまいそうだった。
音源ではブラスが奏でていたアウトロ、史朗さんのギターと健太さんの鍵盤が圧巻だった。



5曲目「ワレワレハニンゲンダ
イントロを聴いた時、はじめ何の曲かわからなかった。
それほど、アレンジが変わっていた。ゆったりとした、アコーステックのためのアレンジ。小さな暗い場所から生まれてきたようなニンゲン。でもしっかり地に足をつけて生きている、やはり揺るぎないニンゲンの歌だった。

6曲目「きになる
自由に楽しそうに歌うすばるくん。
SNSでリハーサルのシーンを上げてくれた時、 "与作" と名付けられたビブラスラップがどこかで登場!と教えてくれた、その "与作" がこの曲のラストで登場!

”与作” を鳴らす前のいたずらっ子のような顔、やった後の嬉しそうな顔。
ほんとに可愛いひとだ。
”与作” 登場に喜ぶお客さんを見て
「そんなに(喜ぶ)?もっといいとこいっぱいあったやろ。たいしたことやってへんで」
と言いながら、やっぱり嬉しそうなすばるくん 。笑
本当に、可愛らしいひとだ。

7曲目「レコード
小さな会場で聴く「レコード」。
少し湿った優しい声、アコギの音。すばるの部屋で鳴らされるレコード。
本当に、照明を落としたすばるくんの部屋で聴かせてもらっているみたいだった。ホッとあたたかく心が満たされていった。

8曲目「ライオン
すばるくんの声が胸に迫る。心を直接わしづかみにされて揺さぶられる。
初めはすばるくんのギターだけで、それから健太さんの鍵盤、史朗さんのギターが加わって、すばるくんの声に寄り添っていく。アウトロでは茂木さんのカホンも入り、4人の音が重なった。
そしてラストはまた、すばるくんのギターだけ、静かな会場にアルペジオの澄んだ音だけが響く。
でもみんな知っている。その後ろにはちゃんと仲間たちがいることを。ライオンはもう独りぼっちじゃない。
すばるくんが弾き語りで歌っている時に、時々頷きながら見守る史朗さんの表情がとても優しかった。

9曲目「トラブルトラベラ
イントロのムーディーなピアノと歌い出しにドキドキする。
そしてこの曲、歌はもちろん間奏が最高だった。
史朗さんのギター、健太さんの鍵盤、茂木さんのカホン、そしてすばるくんのブルースハープ。4人が鳴らす音。それぞれが際立って、お互いを活かしあってひとつになって。本当に好き。最高。

10曲目「
ライブ初披露の曲。楽しい。文句なしに楽しい。
サビの「いけ!」のコーラス、お客さんたちもノリノリだった。
歌はそれぞが感じたまま、心のまま楽しめばいい。そんなことを改めて思う。
ライブで聴いて、この曲がもっと好きになった。

11曲目「爆音
アコースティックバージョンの「爆音」。
どんなふうになるんだろう?と思う間もなく、すばるくんが煽る。
「行けるかーー?」
「行くぞーー!行くぞー―ー!!」
会場全体が一気にすばるくんの声とメンバーの演奏に飲み込まれていく。腕を振り上げて、ステージからの熱に応えてステージに熱を送って。
パワーも勢いも熱も、バンドの時と変わらない。もっともっとストレートにぶつかってくる。「初期衝動!」のシャウトも最高だった。


12曲目「つくる
曲前のMCで
「…初めてやってみて、今回」と言った後、盛大にげっぷを一つ。笑
「4曲くらい前からずっと我慢してた」と言い、
「家でげっぷするやろ?俺んちや、言うてんねん…俺んちやなくてもするけど」
と開き直るすばるくん。笑

「(アコースティックライブは)まじで続けていきます。”すばるの部屋" チームは少人数で動ける。数名のスタッフも機材も含めて、動きやすいんで。いろんなところで、全国で。
ハコが取れたら、あとはみんなの予定が合えば。皆さん忙しいんで、そこが合えばスタッフは動いてやれるんで。
隙あらば、色んなところでやっていこうと思うんで。また」


「こうやって大切な人たちと、楽しい時間を、つくる!ことはいいな、っていう。こういうMCもできますよ、というとこも。こういう曲ふりもできますよ、っていうところも一応アピールしておかなきゃと…下手くそでした、今?(笑)」
そんな曲振りから、本編最後12曲目は「つくる」。
あたたかな声。優しい音。いつかのオンラインライブで聴かせてくれたことを思い出した。



そして、アンコールは「Sing」。
皆で歌うところで客席にマイクを向けて
「声、小さいなー」
(頑張るお客さん)
「やればできるやん!」
「もっと、もっともっとー」

そんなやりとりを本当に楽しそうにしていたすばるくん。
ああ、彼はずっとこんなふうに歌いたかったんだなあ…皆で歌える日をずっと待っていたんだなあ、と思った。
歌いながら涙があふれてきた。
あの時からどのライブでも歌われなかった「Sing」。
みんなで歌えて、この夜やっとこの曲が完成した気がした。


ライブ前、毎日のようにSNSにリハーサルの動画を上げてくれた。
すばるくん自身もこのライブを楽しみにしていることが伝わってきて、とても嬉しかった。
そしてライブ後のブログで
「本当に楽しかった」「居場所を見つけた」と。
「ずっと続けていきたい」と。
そんなふうに綴ってくれた。

すばるくんの音楽は、確かにすばるくんの中から生まれてくるんだ...と当たり前なことを改めて想う。
その音楽が本当に好きだと思ったし、それを生み出す渋谷すばるという人間が本当に大好きだと改めて感じた、幸せな夜だった。

もっともっとたくさんの人に、アンプラグドな、生のすばるくんのライブを、素のままのすばるくんの歌を、感じていただきたい。
今回、vol.1 となっている「すばるの部屋」。
2回目、3回目…と、いろいろな場所でずっと続いていってほしいと心から願っている。



「すばるの部屋・1回目
~俺ん家、寄ってかへん?~」

2023.08.11
@タワーレコード渋谷店 
B1F   CUT UP STUDIO

セットリスト

1. キミ
2. 7月5日
3. 風のうた
4. 塊
5. ワレワレハニンゲンダ
(Newアレンジ!)
6. きになる
7. レコード
8. ライオン
9. トラブルトラベラ
10. 池
11. 爆音
12. つくる

アンコール  Sing

ボーカル、ギター、ハーモニカ、”与作”
渋谷すばる
ギター 塚本史朗
カホン 茂木左
鍵盤 山本健太


YouTube に「キミ」「ライオン」「トラブルトラベラ」のライブ映像があげられています。ぜひ 渋谷すばる さんの歌を音を感じてください!


渋谷すばる   塚本史朗   茂木左   山本健太
すばるの部屋   タワーレコード渋谷店

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