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渋谷すばるLIVE TOUR 2022『二歳と1328日』〜広島2日目〜


渋谷すばる LIVETOUR2022 二歳と1328日
広島2days、その2日目。
@広島文化学園 HBGホール 二歳と1304日。




広島は迷った末、諦められずに2日目のみ入った。
…入ってよかった。今回も最高のライブだった。
ツアーが進むほどに、最高をどんどん更新してくれる。

すばるくんが、バンドメンバーが確かにそこにいて歌を歌って音を鳴らしてた。
生身の人間が鳴らす音、すばるくんがよく言うその言葉が実感として心と身体中に刺さるようなライブだった。



2曲目だったと思うけれど、ハーモニカソロの前にすばるくんが突然
「おい、ちょっと聴いてくれよ」
と言って、ステージのギリギリまで出てきた。そこで大きく足を広げ、力強くハーモニカを吹く。
ドキドキする。初っ端から挑まれ煽られて、一気にテンションがあがる。


その曲かその次の曲の後(曖昧ですみません)、すばるくんが会場を見てちょっと笑って
「いいですねー、それぞれ好きなように楽しんでる(ニュアンス)」
と言った。

たぶん前方のお客さんのノリ方にけっこう温度差があったようで(じっとすばるくんの歌に聴き入って小さく手拍子をする方たちと、腕を振り上げて大きくアクションする方と)。その時のすばるくんのなんだか嬉しそうな顔が印象的だった。


すばるくんのライブはいつも自由だ。
それぞれの楽しみ方で楽しんで、とこのツアーでも初日から伝えてくれている。
自由には責任が伴う。きっと誰よりそのことをわかっているすばるくん。
それでも聴き手に自由な楽しみ方を委ねてくれる。信頼してくれてるんだな、と嬉しくなる。



MCの時に、言葉が出ないすばるくん。
「広島2日目、久しぶりの広島です。前回と同じところです。
…いい感じでやってます。あの…いい感じです」

今日はしゃべれない、とすばるくん。
いつもにましてたどたどしいMCに笑うバンドメンバー。
「おい、普通に笑うなよ」
と茂木さんに言って照れたように笑った顔が可愛かった。


その後も途切れ途切れの言葉で。
(声が出せない)お客さんたちに黙ってじっと見られることに慣れてないので、変な感じがする、と言うすばるくん。
「嫌いじゃないですけどね」
なんなら拍手もしないでただじーーっと見られたい、中途半端なことはしないでほしい、というすばるくん。
変わらない、すばる節。なんだかとてもすばるくんらしい時間だった。



そこから新曲などを挟んで、ロックなナンバーが続く。

この頃にはもう、すばるくんの声とバンドの音に煽られて会場全体が熱気に溢れていた。
バンドの皆さんもホントに楽しそうで、そしてものすごく熱かった。


ある曲では新井さんとすばるくんが背中合わせでギターとハーモニカを鳴らしながら、じりじりとステージの前の方に出てきた。
2人の熱量がすごくて、奏でる姿が本当にカッコよくて…目が離せなかった。心拍数が上がりっぱなしだ。


すばるくんも含めてメンバーたちは何度もちょっかいをかけて笑い合って絡み合って…

そんな中で本間先生が時々すごく優しい表情ですばるくんを見ながら鍵盤を弾いてたことがすごく心に残ってる。
すばるくんを、バンド全体を包み込むような包容力と信頼感。このバンドに本間さんが加わってくださったことはすごく大きいんじゃないかな、と改めて感じた。


今回のバンドは本当にみんな熱くてカッコよくてあたたかくて。ステージを観るたびにどんどん好きになっていく。

メンバー紹介の時、すばるくんが何度も
「最高のバンド」と繰り返していたメンバーたち。
ツアーが進むに連れて、一体感も音の厚みもどんどん増している。

すばるくんがブログで綴ったように、すばるくんもバンドも
"更にシンプルになったと思うし 更に尖ったと思う。"

余計なものが削がれて、ただの渋谷すばるになり、渋谷すばるというバンドになっていく。
きっとこれからも。どこまで進化していくんだろう。ずっと観ていたい。楽しみでたまらない。



本編ラスト前の挨拶では荒い息のまま、
「(うまく)しゃべれないけど…最高…最高…ライブは最高だー!!」

「皆さん、最高です。熱気がすごい。こっちが楽しませてもらっちゃいました」

最高、最高、と何度も言って。


そして、
「また広島に来ます、また来てください」
と言った後で、
俺はもう絶対止まらない!!
そう、叫んでくれた。


何よりも聞きたかった言葉だ。babu会でも伝えてくれた想い、それがツアーを重ねるに連れて深く強くなっていったのだろう、そのことが嬉しくて少し苦しくて。涙が止まらなかった。

あの時、自分の意志で止まることを決めて、苦しい時間を過ごして。それを経ての言葉だからとても重く、心から信じられる。
すばるくんの言葉はいつも、血の通った生身の言葉だ。


本編ラストの曲。
その最後のところで自然に、本当に自然に前方から生まれた手の動きがだんだん広がっていって会場全体を包み込んでいった。

私は前方にいたのでその時は、その広がりはわからなかったのだけれど。後からそうだったと聞いて、すごく嬉しかった。



アンコールで出てきた時、すばるくんは一枚の紙を持っていた。
「業務連絡です…業務連絡? 笑」
お知らせを "業務連絡" と言って、自分で笑っちゃうすばるくん。
これを読めって言われたので…公式の発表は明日の12時だけど、せっかくなので、ここで発表します、と。


一足早くの発表は、
スカパー! で新しく始まる音楽ライブプログラム
『SPOOX MUSIC』。
その1回目のライブに出演が決定したということだった。
11月15日(火) 19時30分から、Billboard YOKOHAMA で一夜限りのライブを開催するという。

すごい…すごい、すばるくんの音楽が評価されて認められて、新しい音楽番組の第一弾のライブを任されたんだ。
それを少しでも早く、と特別に教えてくれたことも嬉しい。



その日に更新されたすばるくんのインスタグラム。その中に
"熱気のぶつけ合いな感じで、ぐっと来ました。"
の言葉があった。

熱気のぶつけ合い!今日のライブはまさにそんな感じで最高に熱かった。今日しかできない、今日だけのライブ。
ライブというのはアーティストとオーディエンスが一緒に作り上げていくものだと、改めて感じた。



翌日、東京へ帰る新幹線の中で「7月5日」を聴いた。聴きながら、ビルボードでのライブのことや映画主題歌のこと、サマソニのこと、babu会のこと…今年になってのさまざまなことを思って、今回のツアーの初日からのステージや昨日の言葉を思い出して。なんだかポロポロ泣けてきてしまった。


すばるくんがやりたい音楽ができて、彼が納得のいくように生きられたらそれでいい、とずっと思っていた。それ以上に何かを望む権利なんてない。だって誰のものでもない、彼の人生なのだから。

それでも、今年後半になってのサマソニとか映画主題歌とか今回のスカパーのビルボードライブとか。
すばるくんの音楽が認められて "大きな" 仕事に繋がることは、やっぱり涙が出るほど嬉しい。

何より彼の音楽はもっともっとたくさんの人に届いてほしいし、すばるくんが自分の決めた道を真っ直ぐに歩き続けたその先にそんな未来が待っていたことが嬉しくてたまらない。

ここまで連れてきてくれてありがとう。
これからも連れていってくれると、信じさせてくれてありがとう。


もう絶対止まらない、の言葉の通り。すばるくんの世界がどんどん広がっていく。
私の大好きなひとは、最高なんだ!と世界中に叫びたい。



そしてこの日の公演前後にたくさんのすばるくんファンの方たちととお会いできたのも嬉しかった。
リアルでは初めましての方も、いつも会ってくださる方も、懐かしい方も。
同じ人を好きな人とその人のことを語る幸せな時間。すばるくんが繋いでくれたご縁に本当に感謝だ。
ありがとうございました。
またどこかでお会いできますように。


次の舞台は仙台。もっともっと深くなって続いていく、これからのツアーもとてもとても楽しみだ。

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