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【SEASON23マスター1】スプライト星杯


はじめに


デッキレシピ

 SEASON23、無事マスター1に到達出来ました!!!
 ギミックと構築の解説をして行きますので良かったら見に行ってください!!!
 

SEASON23ランクマ環境振り返り

 今月のランクマ環境の分布は
tier1:斬機
tier2:クシャトリラ、ラビュリンス
tier3:ドラゴンリンク、相剣、e.t.c…
と言ったところでした。ピュアリィは殆ど見なくなりました。
 斬機の流行を受けて《ドロール&ロックバード》を採用するデッキが増加。先月に引き続き《原始生命体ニビル》の採用も多かったです。また、ビーステッドを採用するデッキも多く見られました。
 星杯目線では、《クシャトリラ・アライズハート》一枚で星杯を詰ませてしまうクシャトリラが減ったのは追い風でした。おかげでテーマの力を十分引き出せれば後攻でも勝てる事が多く、ストレスの少ない環境でした。
 一方で、先行展開を一枚で壊滅させてくる《原始生命体ニビル》は相変わらず流行していました。そのため、先行展開では《虹光の宣告者》や《スプライト・レッド》によるニビルケアを心掛けました。

ギミック解説

 まず、このデッキに採用されているギミックについて解説します。基本から振り返って解説するので、把握しているギミックの解説は飛ばしたり、この章は一旦飛ばして分からないギミックがあったら振り返るなどして活用して下さい。

星杯テーマの動き

 星杯は、テーマの核である《星遺物ー『星杯』》から通常モンスターを絡めて爆発的に展開するデッキです。

 星遺物ー『星杯』をアドバンス召喚すれば、《転生炎獣アルミラージ》の素材にしてリクルート効果を起動し、最終的にリンク素材5体分になります。しかも、星遺物ー『星杯』が墓地に落ちるおかげで、デッキバウンスと死者蘇生を兼ねているエースモンスター、《星鍵士リイヴ》を使えるようになります。


リイヴから持ってくるカード

 この星遺物ー『星杯』のアドバンス召喚のため、通常モンスターを《星杯竜イムドゥーク》に変換して召喚権を確保します。つまり、星杯の展開を始めるには、通常モンスターを場に出力しつつ、《星遺物ー『星杯』》を手札に持ってくる必要があるわけです。
 《星遺物ー『星杯』》は《星杯の妖精リース》でサーチでき、《星杯の妖精リース》は《ギガンティック・スプライト》でリクルート出来ます。なので、通常モンスター1体とレベル(リンク)2モンスター2体から星杯展開が成立します。
 
星杯展開が通った後は、先行なら《スプライト・エルフ》+《I:Pマスカレーナ》+《星鍵士リイヴ》の盤面を作りつつ、《ギガンティック・スプライト》で更にスプライトやメルフィーの妨害も揃えていきます。後攻なら、《星鍵士リイヴ》や《トロイメア・ユニコーン》による除去で露払いしながら《アクセスコード・トーカー》に繋げてフィニッシュを狙います。

スプライトギミックと星杯のシナジー

スプライトが星杯と相性の良い点は

  1. スプライトがレベル2を供給できるため、《ギガンティック・スプライト》を成立させ星杯展開に繋がる。つまりスプライトが星杯の初動になる。

  2. 星杯展開が通ればレベル2が2体並び、《ギガンティック・スプライト》が出せるので、スプライト展開に繋がる。つまり星杯展開が通った時に展開が更に伸びる。

  3. レベル2星杯が出れば手札のスプライトを出力できるので、両方引けば両方の出力を足し合わせる事が出来る。

 つまり、お互いがお互いにとっての初動要員でもあり上振れ要員でもあるという、理想的なカップリングとなっています。
 具体的な展開例を挙げるなら、《スプライト・スターター》は星杯の1枚初動であり、レベル2通常モンスター+《スプライト・ブルー(ジェット)》も星杯の初動です。

メルフィーギミック

 メルフィーギミックを簡単に言うと、ランク2から相手ターンに4シンクロを立てるギミックです。

 レベル2二体から《森のメルフィーズ》をエクシーズ召喚し、《メルフィー・キャシィ》をサーチ。エンドフェイズに《メルフィー・キャシィ》を特殊召喚し、相手ターンに《メルフィー・キャシィ》を手札に戻しつつ《メルフィー・ラッシィ》をサーチ。手札の《メルフィー・ラッシィ》の効果で《メルフィー・キャシィ》と共に《虹光の宣告者》や《うきうきメルフィーズ》のシンクロ召喚をして妨害とします。
 《メルフィー・キャシィ》が手札に戻った段階で《森のメルフィーズ》による効果無効・攻撃封じも入りますが、タイミングに融通が利かないので少々使いにくいです。ただ、いきなりバトルフェイズに入って《I:Pマスカレーナ》を使わせるプレイのケアにはなります。

構築解説

 こうした環境の変化も踏まえ、今季の構築はこのようになりました。ポイントは

  1. 斬機やクシャトリラが増えている事から、《原始生命体ニビル》を二枚採用。

  2. 斬機のメタとして《深淵の獣ドルイドヴルム》を採用

  3. 安定性の担保と、《虹光の宣告者》によるニビルケアの為に、《深海のディーヴァ》を採用

  4. 《予想GUY》、《ピリ・レイスの地図》、《スモール・ワールド》など、被ったら腐るカードは二枚採用に留める

  5. 斬機が流行していたため、イヴリースロックを捨て、代わりにメルフィーギミックを採用

といったところでしょうか。

採用理由解説

《深海のディーヴァ》

 レベル2通常モンスターである《海皇の長槍兵》をリクルートします。
 このカードの強い点は

  1. デッキ内の19枚ものカードと組み合わせ初動になる。

  2. チューナーなので《虹光の宣告者》を立ててニビルや妨害をケアできる。

  3. 自身もレベル2なので、止められても手札のスプライトを出力できる。

  4. 他の展開パーツが引けてない時でも、1枚で《ギガンティック・スプライト》からスプライト展開できる。

 と言ったところです。強い要素が多い素引き前提カードなので文句なしの3積み。組み合わせ初動のパターンは以下の記事を参考にして下さい。
《深海のディーヴァ》を含む星杯2枚初動まとめ

《深淵の獣ドルイドヴルム》

  斬機へのメタカード。あまり枠もないがスモワのサーチ先としてビーステッドを一枚採用はしておきたい。そう考えた時、《深淵の獣マグナムート》はサーチ先が微妙なので単体で機能するこちらを採用しました。相手ターンに《I:Pマスカレーナ》でリンク素材にすることで妨害にもなります。
 もう少しビーステッドギミックに枠を割くなら、《深淵の獣マグナムート》、《深淵の獣ドルイドヴルム》、《守護竜ユスティア》を採用すると良いでしょう。

《召命の神弓アポロウーサ》

 《I:Pマスカレーナ》から出すカード。他の妨害用汎用大型リンクと比較した時、このカードの強みは何と言っても最大妨害回数の多さ。一方で戦闘破壊されやすいという弱点も抱えていました。しかし、クシャトリラが減り、その対策であった《クシャトリラ・フェンリル》の採用も減った事で、以前より戦闘破壊されにくくなりました。しかも、このデッキは《星鍵士リイヴ》《スプライト・ダブルクロス》《うきうきメルフィーズ》といった除去手段も揃えているので、戦闘破壊からは守りやすいです。

《スプライト・ダブルクロス》

 スプライト系列のデッキであっても入ったり入らなかったりしているこのカード。《召命の神弓アポロウーサ》を戦闘破壊から守ったり、《I:Pマスカレーナ》から《召命の神弓アポロウーサ》を出す時の素材を確保したり出来る点が非常に噛み合っているため採用。増Gを打たれた時の止まりどころになる事も。

《予想GUY》

 クシャトリラが減った今月環境ならテーマの動きをしっかり通せば勝てるという判断の下採用。2枚引いたら腐るしそこまで大事なカードでもないので2枚採用に留めました。

《ピリ・レイスの地図》

 《ギガンティック・スプライト》からの星杯展開ルートが確立され、以前よりは《星遺物ー『星杯』》の素引きの重要度が下がったので、このカードも採用必須ではなくなりました。しかし、《ギガンティック・スプライト》からの星杯展開では縛りが付いてしまい、後手で盤面を返す事が難しくなってしまう事を考えるとまだまだこのカードの採用理由はあると考えています。一方で、2枚引きが弱く、また通常と《星遺物ー『星杯』》が既に揃っている状態で引いても弱いカードなので無理に3詰みする必要はないと考え2枚採用に留めました。

《スモール・ワールド》
 星杯は他種族・他属性に跨りながら攻撃力・守備力0のカードが多いため、このカードを活かしやすいです。しかしながら、《星遺物ー『星杯』》をサーチするだけでは腐りやすいカードでもあり、《星遺物ー『星杯』》意外にも強力なサーチ先がある時に採用する価値のあるカードだと考えています。
 スプライト星杯においては、《スプライト・ブルー》という非常に強力なサーチ先が存在する為採用価値は十二分にあると言えます。スプライトも《星遺物ー『星杯』》も揃っているなら《深海のディーヴァ》をサーチすればよいため、このカードが腐る場面はほぼないです。
 ただ、このカードに頼らずとも十分安定感があり、枠も厳しく、被ったら腐るので2枚採用に留めました。
 今回のレシピの《スモール・ワールド》は、「レベル2」「攻撃力0」「炎属性」の繋がりで大抵のパターンに対応できます。また、コストにしても全てのカードをサーチできないカードは《原始生命体ニビル》《星杯の守護竜》だけである点も覚えておきましょう。

スモワグラフ
サーチ元 ─ サーチ先 テーブル

《倶利伽羅天童》

 クシャトリラ、斬機へのメタとして採用。

《閉ざされし世界の冥神》

 自由枠。他の採用候補としては《双穹の騎士アストラム》《トロイメア・フェニックス》《天霆號アーゼウス》等。

採用枚数解説

《スプライト・エルフ》
 2週目の展開を考えた時、既に墓地に落ちているアド取りカードを全て拾える為2枚採用。

《星遺物を継ぐもの》
 二週目の展開をする時、このカードを2枚採用していると

  • スプライト・エルフで星鍵士リイヴを蘇生、リイヴからこのカードをセットし更に《スプライト・ブルー》や《星杯の妖精リース》を蘇生

  • 《星遺物ー『星杯』》でこのカードをサーチ、このカードで《スプライト・エルフ》を蘇生、《スプライト・エルフ》で《スプライト・ブルー》や《星杯の妖精リース》を蘇生

といったように、連鎖的に展開出来ます。素引きしても強くはないが初動要員にはなってくれることも多いので2枚採用。

《星杯の守護竜》

 リソースを考えて2枚採用。とはいえ初動にはなれないカードなので《星遺物を継ぐもの》よりは2積みの優先度は低いです。相剣相手には①の効果はかなり活躍してくれました。実は①に名称ターン1がないので、《相剣大師赤霄》と《相剣暗転》を両方止めたことも。

不採用カード解説

《クシャトリラ・フェンリル》
 テーマの動きを優先して不採用。斬機やラビュリンス等、バックに妨害を構えるデッキが増えたのも向かい風。
《夢幻崩壊イヴリース》
 このカードを相手に送り付け、通常召喚したモンスターを《星鍵士リイヴ》や《トロイメア・ユニコーン》で除去し、このカードの自爆特攻は《スケアクロー・トライヒハート》で防ぐギミックは強力ですが、このカードをリンク1に変換出来てしまう斬機が流行したため不採用。

ランクマを走った感想

 先月はクシャトリラに苦しめられかなり厳しい環境でしたが、今月はクシャトリラが減った事でスプライト星杯本来の戦い方が出来る快適な環境になりました。
 ロックを決めた後は決まった手順で維持すれば勝てたイヴリースロックと違い、メルフィーギミックは妨害の当てどころもしっかり考えてプレイする必要がありました。
 ニビルケアを常に意識させられた事も相まって、先行でもきちんと考えてプレイする事の重要性を感じられる良い環境でした。
 構築面でも、《深海のディーヴァ》の強さを改めて認識でき、《ピリ・レイスの地図》の採用枚数について改めて考え直したり、誘発とギミックのバランスで試行錯誤したりして、星杯の構築に対する感覚を養える良い機会になりました。
 
 何より、《スプライト・エルフ》が禁止になる前にマスター1に到達するという目標を達成できたので満足です。
 ドラリンに規制が入った事で《深淵の神獣ディス・パテル》の気配がチラつき、OCGと同じ様にビーステッドスプライト流行からの《スプライト・エルフ》禁止の危険性を感じていますが、《スプライト・エルフ》が禁止になるまではまだまだ星杯を擦っていきたいです。
 今後のカードでは《百檎龍リンゴヴルム》がスプライト星杯と相性が良さそうで期待しています。

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