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星杯展開解説ーリンク展開編①~星杯リンク展開の組み立て方~

始めに

 今回は星杯におけるリンク展開について解説して行きます。

展開の組み立て方

 まずは、基本の動きをおさらいしながら星杯というテーマでどこまでリンク値を伸ばせるかどうかを確認しましょう。通常モンスター+星遺物ー『星杯』の初動で

①通常モンスターを召喚
②星杯竜イムドゥークをリンク召喚
③イムドゥークによって増えた召喚権を使い星遺物ー『星杯』をアドバン   ス召喚
④転生炎獣アルミラージをリンク召喚
⑤星遺物ー『星杯』の効果で星杯の妖精リースと星杯の守護竜をリクルート⑥リースで星杯モンスターをサーチ

 この時点でモンスターが3体並んでおり、星杯の守護竜は墓地へ送られると通常モンスターを蘇生でき、手札の星杯モンスターは再びイムドゥークをリンク召喚し素材とすることで特殊召喚出来ます。この時点で総リンク値は5です。そして星鍵士リイヴを経由して星遺物を継ぐものを発動すれば、蘇生したモンスターのリンク値の分だけリンク値を増やすことが出来ます。つまりこの初動から稼げるリンク値は5+(星遺物を継ぐもので蘇生したモンスターのリンク値)となります。 
 次に、このリンク値からどのようなモンスターを出せば良いのかを考えましょう。星杯というテーマにはテーマ内にエースモンスターは存在せず、レベル、種族、属性もバラバラです。つまり、星杯というテーマでないと出せないエースモンスターは存在しません。そこで、最終的に出すモンスターは汎用リンクモンスターになってきます。
 汎用リンクモンスターで終着点となりうるモンスターは基本的にリンク4です。展開によって稼げるリンク値は5+星遺物を継ぐもので蘇生したモンスターのリンク値であったので、星遺物を継ぐものでリンク3モンスターを蘇生し、最終的にリンク4モンスター2体を並べる展開を目指してみます。
 まず、星遺物ー『星杯』のリクルート効果を使用した状態から、リンク4モンスター2体を並べる為の条件をリストアップしましょう。

①リンク値を無駄にしない(リンク2以上のモンスターを素材とする時リン ク値1の素材として扱わない。また、終着点となるモンスター以外のモンス ターが場に残ることはない)
②星鍵士リイヴをリンク召喚する
③星遺物を継ぐものでリンク3モンスターを蘇生する
④星杯の守護竜で通常モンスターを蘇生させる
⑤イムドゥークをリンク素材に使用し、手札のリンクモンスターを特殊召喚する

 ①の条件を他の条件と組み合わせると、展開の手順がほとんど決まります。最終的にリンク4モンスターを出すわけですから、リンク3のモンスターは必ずリンク4のモンスターの素材にしなければなりません。しかも、リンク3のモンスターは星遺物を継ぐもので蘇生させて再び素材とするので、リンク4のモンスター2体はどちらもリンク3+リンク値1のモンスターを素材に召喚しなければなりません。 
 
この事を踏まえると、リンク2である星鍵士リイヴはリンク4モンスターの素材にする事が出来ません。そこで、リンク3のモンスターは星鍵士リイヴとリンク値1のモンスターを素材に召喚しなければなりません。 
 
また、イムドゥークの効果で特殊召喚したモンスターを素材にする必要があるため、2体目のリンク4モンスターの素材にイムドゥークを使うことは出来ません。
 これらの制約を踏まえた展開ルートとしては、例えば以下の様になります。

 初動:通常モンスター+星遺物ー『星杯』
①通常モンスターを召喚
②イムドゥークをリンク召喚
③星遺物ー『星杯』をアドバンス召喚
④アルミラージをリンク召喚
⑤リース、星杯の守護竜をリクルート
⑥リースの効果で星杯通常モンスターをサーチ
⑦リース、星杯の守護竜でリイヴをリンク召喚
⑧リイヴの効果でデッキから星遺物を継ぐものをセット
⑨手札の星杯通常モンスターを墓地に送り、墓地のリースの効果で自分自身をサルベージ
⑩星杯の守護竜の効果で墓地の星杯通常モンスターを特殊召喚
⑪星杯通常モンスター一体でイムドゥークをリンク召喚
⑫アルミラージとリイヴでトロイメア・ユニコーンをリンク召喚
⑬トロイメア・ユニコーンとイムドゥークでリンク4モンスターをリンク召喚
⑭イムドゥークの効果で手札のリースを特殊召喚
⑮星遺物を継ぐものでトロイメア・ユニコーンを蘇生
⑯トロイメア・ユニコーンとリースでリンク4モンスターをリンク召喚
 
 勿論、様々な制約を守れば他にも色々な手順でリンク4モンスターを2体並べる事が出来ると思います。例えば、⑫~⑭を

⑫リイヴとイムドゥークで星杯戦士ニンギルスをリンク召喚
⑬チェーン1ニンギルス、チェーン2イムドゥークの順番でチェーンを組み、イムドゥークでリースをニンギルスのリンク先に特殊召喚、ニンギルスで1ドロー
⑭アルミラージとニンギルスでリンク4モンスターをリンク召喚

 という手順に変更すれば、追加で1ドローできます。こちらはどちらかと言うと先行向きの手順です。今回は後攻時を意識して、トロイメア・ユニコーンを相互リンク状態でリンク召喚できるルートにしました。また、これらのルートは最初に召喚した通常モンスターはそれ以降役割が無いため、アドバンス召喚した星遺物ー『星杯』1体から実現できます。つまり、(召喚権を使わずにモンスターを場に出せるカード)+星遺物ー『星杯』の初動でも再現出来ます。
 では、リンク4モンスター2体をどのように組み合わせて最終盤面を作るかを考えてみましょう。リンク4のモンスターの中で終着点となるのは例えば以下のモンスター達です。

リンク4を代表するモンスター達


 後攻時には、アクセスコード・トーカー+双穹の騎士アストラムの組み合わせが強力です(アストラムを出す時は、素材条件の関係上⑬の段階で出しましょう)。リイヴによる対象を取らないデッキバウンス+トロイメア・ユニコーンによる対象を取るデッキバウンス+アクセスコードトーカーによる最大4回の対象を取らない破壊で盤面を壊滅させ、それでも処理できない高い耐性を持ったモンスターもアストラムで戦闘破壊出来るので、通りさえすれば非常に突破力が高いです。
 次に、先行時の終着点について考えましょう。リンク4の制圧モンスターの定番と言えばアポロウーサですが、この展開ではリンク3を巻き込んで出さなければならない関係上2素材にしかなりません。そこで、アポロウーサを戦闘破壊から守るためにアストラムを添えてアストラム+2素材ウーサとするのは選択肢の一つです。アストラム+トロイメア・グリフォンの組み合わせで、相手にリンクマーカーを向けない様にしながらグリフォンによるロック効果をかけるのも良いでしょう。

まとめ

 今回は、リンク展開の具体例について、展開を組み立てる時の考え方から説明させて頂きました。星杯に限らず展開ルートを組み立てる時の基本は

①テーマ内でどれだけモンスターを場に出せるかを把握し
②展開したモンスターから出せる、着地点となるモンスターの組み合わせを考え
③モンスターを最大限場に出すためにこなさなければならない操作をリストアップし
④それらを全てこなすための手順を考える

 といった感じになるでしょう。ただ、他のテーマだと初動によって展開の手順が全然違う、あるいはテーマ内の展開手段の一部しか使えないと言ったことがあると思います。星杯の場合は星遺物ー『星杯』のリクルート効果さえ通してしまえばテーマ内で取り切れるアドは全て取れる為、実は①は毎回決まっています。(③については、エクストラデッキから出す汎用モンスターがアドを取る場合がある為、ケースバイケースになりがちです)この事を念頭に置けば、自分で星杯展開を考える時もある程度は楽になるのではないでしょうか。


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